記者が満員電車で遭遇したのは、人間に紛れて現代に生きる吸血鬼だった。
吸血鬼によって買われた記者は、他の奴隷と共に快楽から抜け出せなくなる。
もし、快楽を得られなくなったら灰になって死んでしまう吸血鬼となって。
救いのないエロチックホ
ラーを貴方に……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-12 23:00:00
6361文字
会話率:36%
部活帰りに寄るコンビニエンスストア。
アルバイトの良子ちゃんとのおしゃべり、彼女が包んでくれたフライドチキン。
わたしの大好きなものたち。
こちらの作品はピクシブにも投稿しております。
最終更新:2023-04-07 12:44:48
9639文字
会話率:30%
22時過ぎに夕飯を買いに行くコンビニには、いつも同じ店員がいる。
会計の時に少し会話する間柄になった店員は年下の専門学生だった。
毎日コンビニで弁当を買う食生活を気にかけ、明日部屋に食事を作りに行くと言われ──。
2023-04-02に開
催したJ庭53で配布した無配SSです。
成人向けシーンは投稿する際に追加しました。
他の投稿サイト等でも公開しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-05 16:12:15
2248文字
会話率:57%
コンビニから出たらそこは異世界だった!
迷い人として暮らす事となった私は「男なら王女と、女なら王子と結婚する事になる」と聞かされ、王子が大の女嫌いな事を知り、高身長の為に男だと思われている事を逆手に取り男になる事を決意した。
が、そこそこあ
る胸を指摘されて思わず「私の国では女性の心を持ったオネエと呼ばれる男がいて、私もその一人です」と言ってしまった事でオネエとして生きていく事になってしまった(自業自得...トホホ)。
王子の元で働く事になったのだが、オネエ宣言している私に何故かグイグイ来る王子。
え?実は男色?あ、違うの...では何故?!
何だか溺愛されてません?
ちょっと!どこ触ってるんですか?!
甘くて蕩けるような王子からは逃げられない?!
※設定ゆるゆるです。難しく考えずに楽しんで頂けたらいいなと思います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-01 19:00:00
93051文字
会話率:30%
妹がパラレルワールドのエルフと入れ替わっちゃうお話。異世界と日本のパラレルなお話が毎回両方繰り広げられます。
気がつけば『俺の妹がエルフになっていた』ぁ?
◇◇
「イヤイヤイヤ、そんな魔法は物理的に無理だからね」
「日本ではそんな事
が出来るんですか?」
「えっ?ファイアーボールってそれはいったい何が燃えてるの?」
◇◇
変人(天才)科学者の三郷 雷都の妹『愛莉』はひょんな事故で異世界へと飛ばされ異世界のエルフと入れ替わってしまう。
◇◇
「えっ私?『アイリーン』ですけど?」
◇◇
現代日本の片田舎と中世の様な異世界エルフの国アルヘイムで奮闘する入れ替わった二人。 魔法か? 現代知識のチートか? 勇者や国を巻き込み様々な事件に巻き込まれていく二人は果たして元の世界に無事戻る事が出来るだろうか?
※只今 スピンオフ『俺達は日本を救う為に過去に行く事になりましたが何故か俺だけ異世界に飛ばされたようです。博士どうしましょう?』を連載中。こちらは携帯小説風書式で近未来のお話です。お好きな方は是非どうぞ。
※ ご注意:この物語りは『フィクション』であり、登場する人物、団体、学校、大中小企業、公務員、関連機関、財団、宗教、様々なポリシー、政府、内閣、与野党議員、郡、市、都市、県、国、様々な国、怪しい組織、UFO信者、UMA愛好家、占い師、魔法使い、賢者、錬金術師、東洋魔術信奉者、勇者、魔王、異世界好きな人々、ハイファンタジー作家、警備員、公安警察、地学者、耳が『こんなんなっちゃう』人、3毎に変な人、王様、アイドル、ニート、アキバ系、夜型人間、コンビニ店員さん、トラック製造業、桃汁製造業とその協会、ココちゃん、高島屋、そごう、オタク、イタコ、トンデモさん達、ミステリーサークル愛好家、神さま、仏さま、聖書、鑑定士、46名の方々、ジェンガ/オセロ愛好家、東京ソラマチとキャラデザイナーの方々、ソラカラちゃん、お水関係の方々、品質管理業者、退魔師、オマージュ評論家、国際政治評論家、JAXAの方々、東大教授、チートの好きな人、和食最強信者、カップ麺製造企業、月刊ムー編集、デアゴスティーニ、荒俣宏氏、ゲフンゲフンな内容等全て実在のものとは関係なく決して馬鹿にしているものではありません。
なろうにて連載中の『ドゥープレックス ビータ』もよろしくお願いします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-25 09:53:40
512475文字
会話率:49%
とある小学校の女子トイレ、そこでは3人の女の子達が1人の女の子を上履きで腹部や蹴り、裸にさせ撮影される凄惨ないじめが行われていた...
いじめられっ子・ユウコへのいじめは普段から横行していたがユウコは親に心配をかけないように耐え忍ぶ日々を送
っていた。
ある日、いじめっ子の1人・ミクがコンビニで万引きをしていたのを目撃したユウコはその瞬間をこっそり撮影した。その動画を使いユウコの復讐劇が始まる...折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-23 02:39:42
24705文字
会話率:55%
ちょっと頭が弱くて貞操観念低めの自虐的なオネーサンが、近所のコンビニでバイトしてる年下男子といい感じになるお話です。
※フィクションです。
小スカあります。耐性のない方はお気を付けください。
最終更新:2023-03-19 02:48:43
12232文字
会話率:66%
さくーっと読めるのが欲しくて。エロみは少なめ?コンビニ感覚でどうぞ。連載にしたいという気持ちはある
最終更新:2023-03-18 08:13:35
3445文字
会話率:60%
38歳で職歴はなく、性欲だけしかない穀潰しは気まぐれで、コンビニに寄った。歩きながら人生を後悔し、エロいことを考えていると、突然トラックに吹き飛ばされて死んだ。暗い意識の中、目覚めた彼は異世界に転生していた。 彼は心に誓う、これからは真面目
に生き、エロい人生を謳歌すると。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-07 21:12:22
206636文字
会話率:23%
コンビニでスイーツを買っていたらそこに車が突っ込んできた。目覚めたら僕は、エロさが人気のBLゲーム『王立学園に花は咲き誇る~光の花を手折るのは誰?』の悪役令息ガブリエレに転生していた。ガブリエレは悪いことをしなくても断罪必至。最後は処刑!
生き延びたい僕は断罪を避けるべく頑張ることにしたけれど、妹から聞いただけのゲームの知識はあやふやで……信用できるのは誰なんだろう?/ゆっくり不定期更新です/R18は突然に/思いついたらタグは追加します/誤字報告ありがとうございます/アルファポリス様にも転載しております。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-05 19:00:00
112331文字
会話率:30%
美希は取り柄のない女子高生だった。
ある日、美希は派手な身なりをした友人、夢花をバイト先のコンビニに連れてきてしまう。
勤務中、夢花にそそのかされて美希は悪ふざけをしてしまう。
それは、コンビニで販売しているおでんに唾を入れるというものだっ
た。
その映像を夢花に撮られ、美希のアカウントでSNSに投稿されてしまう。
美希はダメなことだとは思っていたが、知り合い以外の閲覧ができない鍵アカウントだったことを理由に、大きな問題になるとは思わなかった。
しかし、翌朝目が覚めると、美希の投稿はネット上で大炎上し、テレビでも取り上げられていた。
戸惑いながらも学校へ向かう美希。
その途中で、ネットで美希を特定した輩がリア凸し襲いかかってきた。
美希は路地裏で強姦された。
その後、恐怖と罪悪感で震えながらも、バイト先の社員、遠藤に呼び出されてコンビニへ向かう。
そこには、大激怒の遠藤がいた。
コンビニのバックヤードでも、遠藤に襲われる美希。
仕返しとしてその様子を動画で撮影され、美希は身も心もボロボロにされていく......。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-24 20:00:00
9358文字
会話率:42%
モラトリアムな日々を過ごす草食系大学生、連理はある日友人の賢治に人気のVRMMO『エル・ドラード・オンライン』へと誘われ、そこで一人の金髪エルフ美少女NPC『アテナ』と出会う。
一方、連理がバイトするコンビニの新人バイトとして、もう一人の『
亜天菜(あてな)』が現れて…
これは、一人の青年『連理/レン』が、二人の『アテナ』とただひたすらイチャイチャラブラブエロエロするだけのお話。
※多分30万字ぐらい。
※試験的にエッチシーンのある回に⭐︎マーク付けてます
※色々とガバいです。こまけぇ事は(ry
※いちゃらぶしか勝たん!(`・ω・´)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-21 12:00:00
314921文字
会話率:39%
【Dom/Subユニバース】【溺愛】
後天性Subであると診断された壮真は、好奇の目から逃れるため地元から引っ越すことになった。
新しい街で最初に出会った美形のコンビニ店員の首には、彼に似つかわしくない革製の首輪。同じSubだと気を許し、彼
と親しくなっていく壮真だったが、そのうち、自分の身体に不思議な変化が起こり始めて――
首輪をつけた美形年下Dom×後天性Subのカメラマン
※Dom/Subユニバースの設定をお借りしています(独自解釈・オリジナル要素あり)
※主催アンソロジー『この街のどこかで』掲載作品 (共通の世界観設定を使用した作品となります)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-10 20:00:00
17087文字
会話率:33%
わたしは一度死んでいるのかもしれない。
もちろん現時点で生きているのだから、普通ならば死にそうな目にあったと言うのだろう。
ではコンビニの近くにいるアレは何だ。
わたしは二十年近くを何不自由なく生きてきたが、霊感が強いと感じたこと
はない。
どちらかといえば弱い方で、暗闇で脅かされれば吃驚するが、それだけだ。
臆病者の生理反応が生じるに過ぎない。
それが約一週間前を境にガラリと変わる。
二六時中ではないが、見えないものが見えるようになる。
もっとも他人の視るものなどその他人以外のどの他人にもわかるはずがないので、わたしがおそらく自分以外の他人たちに見えないと思っているだけだ。
その件について、わたしが見知らぬ誰かに問いかけたことは一度もない。
ワインカラーかスモークグリーンのジーンズを履き、紫色のリュックサックを背負った人付き合いの悪そうな女が、実は頭まで可笑しかったと判定されるとわかるからだ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-09 06:43:57
97599文字
会話率:33%
ゲイであることを隠し、結婚しようと思っていた彼女に浮気された柊木聖人。
サンタの姿でコンビニで泣いていると、16歳年下の顔見知りの店員、来栖新太と身体の関係を持ってしまう。過去の恋愛のトラウマ、年齢差もあり、姿を消す聖人。
だが、勤務先の
新入社員として入ってきた人物は、来栖新太だった。脅され再び関係を持つ二人。
年齢差により、どうしたら自分を好きになってくれるかわからない新太の暴走と、若い新太に対してあまり強く拒否できない聖人。身体をつなげていても心は互いにすれ違ったままで…。
そんな時、聖人のかつての恋人が現れ、二人の関係は更にこじれていく。
年下執着攻め×幸薄系イケオジ折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-08 22:00:00
82539文字
会話率:38%
施設出身の俺、高橋誠18歳は、コンビニにアイスを買いに行こうとして異世界転移をしてしまう。
転移した先にはものすごいイケメンなのに不機嫌な背の高い男がいた。
不機嫌男は言った。「手違いで呼び出したようなので2週間ほどして力がたまったら君を元
の世界に帰す」
帰されたくないんだけどなぁ、冒険とか魔王倒したり神子になったりしたいなぁ。
冒険とかはありません。予告なく18禁始まります。お気を付けください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-01 11:21:31
65068文字
会話率:22%
押しと快楽に弱い世話焼きイケメン大学生・春(はる)が、18禁BL漫画世界の主人公に転生して、原作のヒーロー・帝斗(ていと)とセフレかつ当て馬後輩・累(るい)に好きなように開発されていく、ギャグよりのストーリー(完結済)です。
——————
残念な事に、漫画の中の主人公(←僕)は、一目惚れした累の為に全てを捧げていた。
腹が減ったと言われればすぐにコンビニに走り、泊めて欲しいと電話があれば、たとえ深夜でも喜んで部屋へと招き入れ、風呂上がりには髪を乾かしてやって、朝は遅刻しないように起こして、朝食を準備する。
その内に、累のお願い事はエスカレートして、主人公と彼はセフレ関係にまで発展。
そんなふうに、累に散々弄ばれて傷付いた主人公の心を癒したのは、この漫画のヒーロー、帝斗だった。
…で、なんでこの僕が、BL漫画の主人公に転生しちゃったわけ?!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-22 23:40:39
114457文字
会話率:19%
コンビニの前に男が落ちていた。
だから拾って帰った。ただの気まぐれだった───。
ボロアパートの二階に住む青年・敬太は夕食を買いに来たコンビニで、項垂れ憔悴した様子の男・マツリと出会う。
気まぐれで男を連れ帰ったが、無口で反応の薄い彼に干
渉する気はさらさらなかった。
男の存在が少しずつ日常へと溶け込んでいくうち、二人の関係にも変化が起こり始める。
謎めいて世間知らずそうな男 × 貧乏暮らしのフリーター
■性描写は予告なく入ります
■アルファポリスにも掲載折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-22 00:21:01
44809文字
会話率:27%
44人の魔法少女達とともに異世界に召喚された“おじさん”コウジ。
将来に夢も希望もないコンビニのバイトだった彼は異世界転移とともに、中二病まっさかりの頃、自分が考えたキャラ“最強のおじさん”になっていたのだった。
フォートリオンとよ
ばれるこの異世界で、魔法少女達は“運命の王子様”とパートナーとなって世界に降り注いだ“災厄”をうち払うという。
少女達が王子様に次々と選ばれるなか、コウジは当然最後まで残っていた。
そこに大遅刻した9番目の王子ジーク・ロゥが現れた。
美形ぞろいの王子達の中でも飛び抜けた美貌の王子様はくたびれたスーツ姿で椅子に腰掛けるコウジの前にひざまづいて、その手をとり口づけて言った。
「貴方こそが我が運命のパートナー」
銀髪黒軍服超絶美形の運命の王子様となぜか魔法少女に選ばれてしまったおじさんの活躍が始まる!
※R18シーン入りの話には章タイトルの末尾に※がつきます。
タイトル上のリンクでシリーズ一覧に飛べます。
(第3部まで完結済み)
また目次や後書き下部の各リンクからもシリーズにとべます。
pixivさんにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-15 17:32:18
131917文字
会話率:34%
44人の魔法少女達とともに異世界に召喚された“おじさん”コウジ。
将来に夢も希望もないコンビニのバイトだった彼は異世界転移とともに、中二病まっさかりの頃、自分が考えたキャラ“最強のおじさん”になっていたのだった。
運命のパートナーであ
る銀髪剃刀色の瞳の超絶美形の王子様ジークと勢い?で婚約して、隣国の聖女様の襲来も見事に撃退し、やれやれと思ったら……。
今度はなんと魔王降臨!? さらに呼び出された異世界の“勇者”はなんと、おじさんの“昔のオトコ”で!?
おじさんと王子様の明日はどっちだの第三弾!!
おじさんと王子様は絶対に幸せになりますのでご安心ください。
R18シーン入りの章には章タイトルの後ろに※がつきます。
タイトル上のリンクでシリーズ一覧に飛べます。
(第3部まで完結済み)
また目次や後書き下部の各リンクからもシリーズにとべます。 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-15 16:08:10
107146文字
会話率:36%
44人の魔法少女達とともに異世界に召喚された“おじさん”コウジ。
将来に夢も希望もないコンビニのバイトだった彼は異世界転移とともに、中二病まっさかりの頃、自分が考えたキャラ“最強のおじさん”になっていたのだった。
運命のパートナーであ
る銀髪剃刀色の瞳の超絶美形の王子様ジークと合体したり合体したり合体している合間に、災厄退治をしたりして、無事ラスボスも倒して王子様とおじさんは身体だけでなく、心も結ばれて幸せに暮らしました……と言いたいところだが……。
異世界で暮らしていく以上二人の物語は続く。ジークの結婚問題やら、王位継承問題の陰謀やら、さらには今度は聖女様襲来!?
魔法少女?おじさんの明日はどっちだ!?の第二弾。
おじさんと王子様は絶対に幸せになりますのでご安心ください。
R18シーン入りの章には章タイトルの後ろに※がつきます。
タイトル上のリンクでシリーズ一覧に飛べます。
(第3部まで完結済み)
また目次や後書き下部の各リンクからもシリーズにとべます。
アルファポリスさんにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-17 19:00:00
116546文字
会話率:34%
23:00 新宿。
いつもながらの渋滞の道路。アーケードに流れるジングルベルが、俺には、どこか知らない異国の音楽のように聞こえた。自分の背丈ほどもあるプレゼントの箱を抱えた子供。人通りの真ん中で、足を止めて言い争う老夫婦。コンビニの前に
たむろする暗い眼をした少年たち。煙草を吸いながらスマホに向かってヒステリックな笑い声を上げる少女。まだ幼さが残る顔に不釣り合いな真っ赤な口紅。そんな、どこか演技されたような人々の喧騒を横目で眺めながら、俺はBMWのワンボックスを西に向かって転がしていた。
交差点を左折してすぐ、巨大なSONYのイルミネーションが視界に入った。スピードを緩め車を路肩に寄せた。近寄ってきた女がカシミヤのロングコートを脱ぐと、眼の覚めるような真紅のツーピースが現れた。ざっくりと割れた胸元。くびれた腰に続くヒップライン。タイトミニから伸びた太腿。素足に履いた服と同じ色のピンヒール。男を喜ばせるための演出としては申し分なかった。
女が後ろのドアを開けた。ドアが閉まる音を聞いて、俺はシフトレバーをドライブに入れた。クリスチャンディオールの濃密な香りが車内に漂った。
「待たせたか?」
「……いえ、私も今来たばかりだから」
女の声に内心の不安が色濃く現れていた。無理もない。客を取るのは今夜が初めてなのだ。彩香は朝倉が囲っている幾人かの女の内の一人だった。一ヶ月前まではヤクザの庇護のもとに何不自由なく暮らしていた彼女が、今日からは客を取らされるのだ。その原因を作ったのは外ならぬ俺だったのだが……。
一人の男の孤独な潜入捜査が今始まる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-26 17:45:58
9121文字
会話率:38%
23:00 新宿。
いつもながらの渋滞の道路。アーケードに流れるジングルベルが、俺には、どこか知らない異国の音楽のように聞こえた。自分の背丈ほどもあるプレゼントの箱を抱えた子供。人通りの真ん中で、足を止めて言い争う老夫婦。コンビニの前に
たむろする暗い眼をした少年たち。煙草を吸いながらスマホに向かってヒステリックな笑い声を上げる少女。まだ幼さが残る顔に不釣り合いな真っ赤な口紅。そんな、どこか演技されたような人々の喧騒を横目で眺めながら、俺はBMWのワンボックスを西に向かって転がしていた。
交差点を左折してすぐ、巨大なSONYのイルミネーションが視界に入った。スピードを緩め車を路肩に寄せた。近寄ってきた女がカシミヤのロングコートを脱ぐと、眼の覚めるような真紅のツーピースが現れた。ざっくりと割れた胸元。くびれた腰に続くヒップライン。タイトミニから伸びた太腿。素足に履いた服と同じ色のピンヒール。男を喜ばせるための演出としては申し分なかった。
女が後ろのドアを開けた。ドアが閉まる音を聞いて、俺はシフトレバーをドライブに入れた。クリスチャンディオールの濃密な香りが車内に漂った。
「待たせたか?」
「……いえ、私も今来たばかりだから」
女の声に内心の不安が色濃く現れていた。無理もない。客を取るのは今夜が初めてなのだ。彩香は朝倉が囲っている幾人かの女の内の一人だった。一ヶ月前まではヤクザの庇護のもとに何不自由なく暮らしていた彼女が、今日からは客を取らされるのだ。その原因を作ったのは外ならぬ俺だったのだが……。
一人の男の孤独な潜入捜査が今始まる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-26 17:45:28
9121文字
会話率:38%