「紗江って名前、色気がありますよね」
「そんなこと、初めて言われました」
予想外のことばかり言う男にペースを乱されながら、紗江は鼻声でかろうじて返事をする。
「そうですか? 初めてお会いした時から思っていました。薄布と大河。『オフィーリ
ア』を思わせます。濡れている美女を助け出して、ベッドで温めてあげたい。——これ以上シンプルな男からのメッセージがありますか?」
レンズ越しに情欲に満ちた目を向けられ、紗江は唇を舐めた。
。゜。゜。゜。゜。゜
大学の卒業式の日に、付き合っていた恋人に振られた清水紗江(しみずさえ)。傷心の彼女がファストフード店で買ったばかりの翻訳ロマンス小説に没頭していると、そこに、顔見知りの編集担当者・小森透真(こもりとうま)が話しかけてきて――。
社会の荒波に漕ぎ出す前から溺れる寸前の元・女子大生(22歳)とちょっとズレてる編集者(28歳)のハイスピード・ラブストーリー♡
【注意事項】
・本編の途中で予告なく視点が切り替わります。前半ヒロイン、後半ヒーローです。
・連載作品『突然シンデレラ 〜イケメンCTOの謎の求婚〜』のスピンオフになります。親友に関する細かい背景描写を無視すれば単体でも読めますが、併読をオススメします。
【執筆情報】
2021.10.22.(金) 短編簡潔(※約8,000字)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-22 21:00:00
7679文字
会話率:29%
※※累計440,000PV、ありがとうございます!※※
「その求婚をお受けする前に、一つだけ、お願いがあるんです」
ケイティーの囁くような声が静寂を破った。
「お願い? なんですか?」
「結婚の約束の前に……私を、抱いてくださいますか?」
マキシマスの動きが止まった。
「結婚の約束の前に? 後に、の間違いではなくて?」
ケイティーは思い切って隣に座ったマキシマスに顔を近づけると、目を丸くしている彼の唇に自身のそれを押しつけた。いくら人気のない場所だとしても、慎ましやかなケイティーにしては珍しいことだった。
しかし、彼女には彼女の《のっぴきならない事情》があった……。
。 * ゜。 * ゜。 * ゜。 * ゜。 * ゜。 * ゜。 * ゜
婚約前に一刻も早く抱いてほしいケイティー。彼女には、恋人・マキシマスに秘密にしていることがある。一方、マキシマスもケイティーに隠していることがあって……!?
秘密を抱える宮廷メイド(18歳)と敬語紳士の宮廷騎士(26歳)のちょっとワケありラブストーリー♡
【注意事項】
・一部、ヒーロー&ヒロイン以外の性描写を含みます
・人身売買や誘拐など、残酷描写を含みます
・★ → 性表現があります
【執筆情報】
2021.07.15.(木) 連載開始
2021.07.31.(土) 本編 完結 ※約100,000字
2021.08.01.(日) 番外編1 完結 ※約20,000字
2021.08.04.(水) 番外編2 完結 ※約40,000字
2021.08.07.(土) 番外編3 完結 ※約60,000字
2021.08.08.(日) 番外編4 完結 ※約25,000字
2021.08.08.(日) 番外編 タイトル変更
2021.08.30.(火) 読者様への感謝企画 特別編1 完結 ※約12,000字折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-30 22:00:00
261024文字
会話率:38%
※※累計147,000PV達成、ありがとうございます!!※※
※※2021.08.25.(水) 日間総合ランキング1位、ありがとうございます!!※※
※※2021.08.26.(木) 日間総合ランキング1位、ありがとうございます!!※※
※
※2021.08.30.(月) 週間総合ランキング2位、ありがとうございます!!※※
押し倒したローズマリーを見下ろすミカエルは、小さく何事かを呻いて、手近にあった薄紅色の薬瓶に手を伸ばした。ローズマリーが止める間もなく、彼は一気にその小瓶を空にする。そして――。
「――ンぁ、ッ……! んム……んんっ!」
再びローズマリーに顔を寄せると、口移しで薬液を彼女に飲ませた。
それは、王妃に献上した媚薬。それも、よりによって効果を最大限まで引き出した至高の逸品。
そんなものを二人揃って飲んでしまったことに慌てるが、事態はそれよりもはるかに深刻で――。
希釈して用いなければならない薬液を原液のまま口に入れてしまったとわかり、ローズマリーは血相を変えた。
「なんということ——!」
「媚薬、だろ? 知ってる。——ローズマリー、絶対に逃がさない。こんなに愛してるのに、他の男のところになんて帰すはずがないだろう? どうして俺から離れられると思った?」
◆◆◆◆◆
薬師としての任務を終えて帰郷予定のローズマリー。そんな彼女に対して、苛立ちと劣情を抑えきれないミカエル。荷造り中のローズマリーのある発言に焦ったミカエルは、咄嗟にローズマリー特製の媚薬を原液のまま飲み干し、あろうことか彼女にもその半分を口移しで飲ませてきて…!?
超優秀な薬師のヒロイン(21歳)と無愛想で不器用な騎士のヒーロー(29歳)が繰り広げる、ちょっとジレジレの勘違いラブストーリー♡
【注意事項】
・タイトル通りのお話ですので、ヒーローがヒロインに無理やり媚薬を飲ませて襲うシーンを含みます
(※犯罪ではありません。あくまでも拗らせヒーローの暴走の一環です)
【執筆情報】
2021.08.22.(日) 短編完結(※約20,000字)
2022.11.21.(月) 加筆・修正+『スピア オトナ女子コミカライズ原作大賞』応募折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-22 22:00:00
19444文字
会話率:26%
タイトルどおりです。
極度の年下ヒロインです(暗喩)。第二次性徴という概念のない世界です(暗喩)。
挿入はありません。
どんなキーワード入れても怒られそうなので、どういうキーワード入れたらいいのかよくわからなくて見つけにくい状態になっている
そうです。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2021-03-23 22:18:10
7810文字
会話率:50%
うちの高校にある屋内プールで、夜中に一人泳ぐ先輩がいる。ぼんやりと暗いプール室で、天窓の月と先輩の身体だけが白く輝いている。
彼女は女子水泳部のキャプテンであり、俺がこっそり憧れていた先輩だ。顔よし、スタイルよし、頭脳よし、運動神経よし。こ
の一週間、こうしてそんな先輩の夜の水着姿をこっそり眺めている俺……明らかに不審者ではあるが、どうやら先輩にバレてはいないようだ。
……と思っていたそのとき、先輩がふいに口を開いた。
「――――――ねぇキミ、わたしに何か用でもあるの?」
その一言から、プールサイドで俺と先輩の夜想曲(ノクターン)が鳴りはじめたのである。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-09-19 22:11:59
130315文字
会話率:44%
幽霊が見える、幽霊に取り憑かれる体質の実千。そんな実千が困った時に行くのは小さなお寺のお坊さん(見える祓える年上の幼馴染み)のところ。実千はお坊さんが好きだけど、このままでもいいと思っていた。だが、住職から想い人の見合い話をきいて―――――
――。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-07-08 13:58:47
7163文字
会話率:38%