俺は異世界にスライムとして転生する事になった。
「大型の動物なのに液体しか摂取出来ない。9割は餓死する。残りはだいたい水場に落ちて溺死してるね。寿命は平均3日だよ。」
「めっちゃハズレですやん。」
俺は運悪くハズレ種族とハズレスキルを
引いてしまったが、それらは実はチート級の組み合わせだった!!
…………セックス限定で。
百合、ガールズラブはありませんが、軽めのレズセックスはあるかもしれません。
出てくる女の子はだいたい快楽に弱いです。
エロはタイトルに※が付きます。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-15 23:15:48
172286文字
会話率:38%
腕のいい測量冒険者だったオーガスタは、なにか不慮の事故で死んだ……らしい。
が、オーガスタの記憶を持ったまま、すぐに男爵ノリン・ツェッペリンに転生してしまった。
貴族学舎入学資格試験のあと駆けつけて来た元従淫魔アズールとレーンに「
約束を守れ」と押し倒される。
貴族学舎に入学したノリンは王子に目をつけられ、王子の寝室行きに。しかも王様までノリン(中の人おじさんオーガスタ)を部屋に引きずり込む。
「こいつらみんなどうかしてやがる、生前の親友と親友の息子だぜ?」
男爵という底辺地位ヒエラルキーのため、総受状態のノリンは「いつかバレる、絶対バレる」とヒヤヒヤもので。
成人年齢済ショタ風主人公総受、複数攻め、多分親子丼、が平気な方へ。
基本一人称表現、ノリン視点です。途中の三人称はノリン以外の人の視点です。
お布団シーンは予告なしに突然、うっかりあります。
★世界観は拙著『巨人族の1/3の花嫁』から連なります。一番最初の話から百年ほど経過。舞台は瓢箪型の大陸を持つ異世界。(アメイ・ジア民の寿命は大体百五十年〜二百年)魔法あり、剣あり、文明格差ありです。平等の神ガルド神が統べる世界『アメイ・ジア』では、男女平等のため赤子の実が宿る『宿り木』がありますが、一部の人は男女問わず腹に実が宿る『腹実(はらみ)』として、赤子を体内で孕むことができます。
話は『巨人族の1/3の花嫁』から『婚約破棄王子は魔獣の子を孕む』を経て『召喚先は腕の中』の最後のシーンとリンクはします。しかし単体でも大事はありません。(結構脇役なので)独自のBLファンタジー世界観をお楽しみいただけたら幸いです。
★パソコン不調のため、スマホでアルファポリスアプリにて執筆しています。先行はアルファポリスサイトです(地味に活動しています涙)。小説家になろうではおまとめ連載をしていきます。
★『巨人族の1/3の花嫁』から四作目のこの作品の最後で、全ての作品に出てきたターク・タイタンの話の締めくくりがあり、それにより平等神ガルド神が治める『アメイ・ジア』全作品の完結予定です。(多分)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-03 21:47:32
176164文字
会話率:46%
今日から僕は新米死神だ。死神のお仕事は、世を儚むニンゲンの魂を見つけ出して輪廻転生委員に送り届けること。独り立ちの初仕事のその日、僕は凄くちょうどいい所に良い感じのニンゲンを見つけた!イケメン、高身長だけど……OK、寿命は見えない、人生に絶
望しているサインだ。
「あの、僕に魂もらえませんか!」
美形×どじっこドタバタ平凡死神ちゃん
同タイトルの短編を基に連載を始めました。どうぞよろしくお願いいたします~
【本編完結済み】たまに番外編をあげます折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-13 19:57:14
39502文字
会話率:49%
僕は新米死神だ。今日も世を儚むニンゲンの魂を見つけ出して輪廻転生委員に送り届ける。いやまあ今日が独り立ちの初仕事だけれど。
あ、凄いちょうどいい所に良い感じのニンゲンがいた!イケメン、高身長だけど……OK、寿命は見えない、人生に絶望している
サインだ。
「あの、僕に魂もらえませんか!」
美形×どじっこドタバタ平凡死神ちゃん
10月25日 日刊ランキング3位ありがとうございます!!
10月26日 日刊ランキング1位ありがとうございます!
このお話はアルファポリスにも掲載しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-24 22:23:30
10366文字
会話率:41%
気付いたら異世界に転生していた。
彼は農夫の次男坊として産まれた。
季節は巡り彼──オブシディアンは16歳となり、教会の神託により“勇者”の神託が聖女より齎された。
間もなく魔王ロキが復活する、と…それを勇者であるオブシディアンが聖女と仲間
を共に魔王を討伐せよ、と。
…元は黒々としていた勇者…オブシディアン。
今はもう見る影もない。──それもその筈。
魔王を討伐後に長期に渡って聖剣アウローラを振るっていたオブシディアン…魔王討伐に旅立ってからの期間僅か5年、その間雨の日も風の日も雪の日も晴れの日も手離せなかった勇者オブシディアン…魔王を討伐後、役目を終えた聖剣は光を失い…それと共に勇者に“使用料”と言わんばかりに“徴収”していったのは──外見の〝老い〟だ。(寿命はそのまま)
若く溌剌としていた21歳の青年は玉手箱を開けた浦島太郎のように老いてしまった。
黒々として艶々していた黒髪はロマンスグレーの短髪に、切れ長の青目の目元には中年男らしい年輪を刻んだ皺が…細マッチョの体型は中年男らしく中年太りした大きく突き出た腹、当然着ていた服は身体(腹)には合わず見るも無惨な姿へ。
「おい、どうなってる?!……はあっ!?巫座戯んなっ!!一気に老けた…だぁ~ッ!?!?(怒)」
「事実です、勇者様。…ふふ、私(わたくし)はいつまでもお側に居りますわ♡ww」
「……。」
「……。」
「…おい、お惚けエロフ性女、ハートの後に草生やすなや!…掘るぞ?」
ギロッ、睨み付けて爆乳を揉みしだく青年勇者──基中年勇者は怪訝そうな苛立ちを見た目金髪碧眼の美少女エルフ聖女を睨み付ける。
「あんっ♪喜んで♡…ですが、伝承の通りですから…うふふ、ですから言ったのですよ?聖剣(それ)は普段使いには向かない、と!それを『予備なんざ要らねぇ…!節約出来るものは節約する!この世界金が要るからな』と仰っていたのは勇者様ですよ。」
「ならもっとしっかりと否定してくれれば良かっただろうが!」
「私は今のあなた様こそがタイプですので。…うふふ、ごめんなさい♡黙ってました♪テヘペロッノ☆」
「…ッ!?お、おぅ…そ、そうか……///」
……。
…そんな勇者の子爵家当主スローライフ、御覧あれ。。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-03 00:00:00
13862文字
会話率:16%
“うっかり”ダンジョンの罠を踏んでしまって「人化・幼児化」してしまった悪魔──いや、“悪魔ちゃん”レヴィアタンは「呪い」を解く為に地上へ観光旅行?をしに行くのだった…。
「…あ。いけね…罠踏んだ……縮んだ縮んだ!はっはっはっ!!」
悪魔は
楽観的である。寿命が長い種の特性か…まあ、全てを“なあなあ”で済ませてしまう。そんな悪魔(彼等)。
これは主人公悪魔<レヴィアタン>が出会った地上の変態共とのめくるめく爛れた性活の記録記録である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-29 00:00:00
29164文字
会話率:40%
古より『神木』を中心に集落が形成されてきた世界。
神木の寿命が尽きる時、それを集落の財産へと変える為に『空師』が派遣される──。
※タイトルは『あいかてつえん』と読みます。
最終更新:2021-12-31 18:00:00
199088文字
会話率:43%
寿命を加速させる町で、年を取らないカタリナと少年エイジが一緒に暮らし始める。
だが、一緒にいればエイジはあと5、6年しか生きられない。
この町から出そうと考えるカタリナに、エイジは告げる。
「例え僕が先に死ぬことになっても最期まで傍にいた
い」と。
ファンタジー色強めで、ちょっと暗めのお話。
他サイトでも公開中。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-05 23:00:00
47455文字
会話率:32%
イジメられっ子の気弱な男の所に羞恥魔神が現れて魔法のアプリを授けられる
一人ターゲットを選んだら一年寿命が削られるがなんでも出来る様になる!
今まで散々イジメてきていた生意気な高飛車女に羞恥で復讐だ
イジメられっ子がイジメっ子女子に羞
恥攻撃で復讐する物語折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-15 18:45:55
24048文字
会話率:44%
寿命が来る前に死んでしまった「はぐれ者の魂」を救う職業に就く死神『神崎』。
ひょんなことで『紗菜』と名乗る女子高生と共同生活することになってしまう。
紗菜を家に置く条件として、神崎の職場の先輩である『加藤水瀬』と恋仲になるために、間を取り持
たせることを約束させることに――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-04 14:56:29
20442文字
会話率:42%
わたくしは皇帝の姉。臣下の反乱により弟皇帝は殺された。…なんでか、わたくしも。皇帝の姉とはいえ、単なるモブキャラですでに他へ嫁いだ身なのに!くっ…死んでも死にきれないっ…!──と無念の臍を噛んでいたら、過去に遡ったみたい。それならば、今度こ
そ殺されないよう、寿命全うの道を探し当てるわ!
※あらすじはチャラいですが、ヒロインは淑女です。そこそこ不穏でシリアス…時々コメディ。どんなだ。
※エロスは後半です。前書きにて予告します。背後注意は軽めのエロか下品です。
※執着系ショタと粘着系ロリコンに翻弄されるお姉様のお話。明日はどちらか?!
※残酷な描写は念の為。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-21 07:00:00
91144文字
会話率:49%
小さな村に暮らす娘、ノウシアは十九の春、魔女様に余命一年を告げられた。
他人様の寿命を減らしてまで(しかもその為に性行してまで)生き延びる気にもなれず、おとなしく静かに余生を過ごそうと決意。
しかし、いよいよとなると発情してしまうと告げられ
、秋までに身辺整理をした後、冬山に籠ることにした。
ある吹雪の夜に、遭難した青年がやってきて……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-10 00:00:00
17375文字
会話率:34%
フリーのカメラマン、イノカイユウジにはもうひとつの顔がある。少女の飛び降り自殺の一部始終を写真におさめ、そうした写真を好む連中に売りさばくのだ。その仕事は彼の単独ではなく、彼は完璧に構築された「死体写真ビジネス」のひとつのコマに過ぎない。ユ
ウジはある仕事で、余命いくばくもないユミカという少女と出会う。ユミカはユウジの仕事に興味があるといい、寿命ギリギリまで手伝わせて欲しい、とユウジに切り出す。もちろん最後は、モデルとして仕事をする、という条件で。ユウジはそれを受け入れ、住むところもないという彼女を家に迎え入れる。そうして奇妙な同居生活が始まり、それはユウジの人生の舳先をほんの少し変える―。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-11 18:37:47
94345文字
会話率:55%
エルフ×人間
はじめは単なる客とバーの店主の関係だった。恋を知らない孤独のエルフは、人間の彼に恋に落ちてしまう。恋い焦がれながら、人間の彼を待つ。
エルフの長く一途な恋の話。
アルファポリスにも掲載しております。
最終更新:2021-09-10 17:49:37
10961文字
会話率:37%
アラサーオネェが異世界に転生して、金髪美少女風オネェになって、あっちこっちであんあん言わされる話です。
アラサーオネェが異世界に転生したけれど、TS転生ならず男のままだった。でも聖女になって、魔王と戦ったり、忍者と恋に落ちたり、文学少女を
励ましたり。寿命が長くなったオネェ主人公があっちこっちで恋愛っぽいことを繰り返します。
なろう様にアップした『伝説のサラリーマン聖女の暇つぶし~オネェ農民の必殺技が森のボロアパートで轟く~』での、作中作品を丁寧に書いたものです。
なろう様にアップしている『サラリーマン聖女の暇つぶし』と同じ展開になる予定です。
(なかなか更新されないから話の筋だけ知りたい! という場合にそちらをどうぞ)
あとからアルファポリス様へもUPしています。
あとからR15版をカクヨム様へもUPしています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-17 13:50:22
28536文字
会話率:28%
時は3045年。スーパーインテリジェンス『アダム』によって構築された新世界は、清浄で平和で正しい姿を保ち、そこに生きる人間たちもそう在った。四十年という寿命、恋も性行為も不要という制限と引き換えに。
旧人類のヘウアはその世界で千年もの間
、旅をしていた。
恋というものを知らず肉体の暴走に苦しむ新人類を救いながら、本当の意味での楽園を探し続けて。
積み重ね続けた膨大な出会い。
その日ヘウアが助けた青年は、ヘウアの理由を尋ねてきた。答えを聞いた青年はとある約束を口にする。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-15 22:25:03
8196文字
会話率:19%
人の死には寿命を全うする自然死や事故死等様々ある。一方でそれらとは全く別の、本人の意思に関わらずかつ他者が彼らを殺める行為がある。我々はそれを殺人と呼ぶ。人類は戦争等を含む様々な形で歴史を通じて人を殺めてきた。ある時、殺められた者を生き返ら
せる者が現れた。彼らはドナーと呼ばれ、人を殺めた者の命を触媒とし殺められた者を生き返らせていった。時が経ち日本ではドナーの力を借りることで殺人者と犠牲者との命のやり取りを合法的に行うことのできる法務省直属の公安局特別行動課が発足された。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-09 00:00:00
1130文字
会話率:50%
呪われた蠍騎士×弱小あやかし(他組み合わせ複数あり、話の構成上ここには書いていません。メインの組み合わせは先行でもまだです)アルファポリスに同名で70話まで先行。
小説家になろう版は加筆修正版です。
大妖束風と同じ頃に生じたはずのあやかし
凩(こがらし)は弱かった。人の首を寒さで少しすくめさせるくらいの力しか持たず、人を喰らわずに生きていたせいでいつまでたっても大きくも強くもなれず、近く寿命が尽きる事を悟った。こがらしは残りの生涯で一つの目的を果たすために旅に出る事を決めて常夏の国を目指す。
冬のない南の地で、こがらしの願いは叶いそうに思えたのだが、心ない言葉に傷ついてしまう。
引き込まれ、無力なまま漂い、不幸な少年と運命を共にする事になったこがらしは…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-02 00:48:03
28383文字
会話率:22%
死神により自身の寿命を告げられたある日、音緒はある男の子と出会った。
その子は言葉が拙くて、一つ一つの動作が可愛らしくて、音緒に好意を寄せ初対面にも関わらず音緒に口付ける。
一目見た瞬間から、彼に一目惚れした音緒。
帰る家のなさそうな彼と、
その日から始まった生活は前途多難で、けれども幸せで。
噛みしめる程大切な日々に、刻一刻と迫る『死』。
果たして音緒は、男の子との生活に何を見出し、どんな変化を遂げるのだろうか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-19 00:04:35
7019文字
会話率:48%
初投稿です。レイキウスが拾ったのは美しい年頃の娘。それから正体不明の娘、アニスと俗世から隔離されたこの地で暮らすことに。既に寿命を迎えつつある老人のレイキウスと年若いアニスは共に暮らすうちに互いに距離を徐々に縮めるも、レイキウスの身体は限界
が来ていた。親愛の情を持ってアニスを慈しむ余命幾ばくもないレイキウスと素直になれなくても傍にいたいアニス。そしてとうとうレイキウスが寝たきりになってしまったある日、なぜかアニスはレイキウスを押し倒して……?常人成らざるレイキウスと若さ溢れるお転婆娘アニスのとんでも破廉恥生活が今始まる!
※ヒロインの台詞はありません
※二人とも破廉恥です
※女性優位と老人に対して性的なあれそれを強制する描写があります
※とんでも妊娠設定があります
※淫語とハート喘ぎが飛び交います
※アブノーマルプレイが飛び出します
5/19 キーワードを足しました
6/26 本編完結しました。
6/27 誤字を修正。キーワードを足しました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-04 16:09:35
156622文字
会話率:32%
私、元聖女。33歳、独身。半年前に突然この世界に落ちてきた。
落ちてきてすぐに魔王を退治しろと勇者パーティに組み込まれ、戻ってきたらパーティを追い出され、王城からも追い出されて今に至る。
私を召喚した神官は「元の世界に戻すことは可能っちゃ可
能だが、時間軸や場所は確約できないし、下手したら平行世界になるかもしれない」と言い、さらに「どんな聖女でも生きていてもらわないと困る」とも言われた。なんでも聖女が寿命を全うせずにこの世界からいなくなると、また新しい聖女が来るまで全世界の瘴気か減らない上に、神に叱られるそうで、どんな形でもいいのでこの世界で寿命を全うするようにと懇願された。
なのに、そんなの知らない勇者は私にを殺そうとしてくる。
生きるにも死ぬのもめんどくさい。
そんな私がふらふら歩いてたどり着いた魔王城には、復活した魔王と、封じ込めていたたくさんの魔物たちがいた。
そして、なぜか魔王と魔物に気に入られた私は魔王城で生きていくことになった。
などというシリアスでも行ける設定ですが、中身は作者がエロ描写を練習するための習作で、中身の薄いコメディ風になる予定です。
※いろんなシチュエーションが書けるといいなと思いつつ、話に合わせてキーワードを追加・編集します
※習作の為、エロ描写が微妙なのはご容赦ください
※習作の為、更新は不定期です
※習作の為、設定はゆるゆるです
※習作の為、挫折したらごめんなさい折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-04 23:56:53
47338文字
会話率:35%
都会から離れた地方には、現代でもその土地に残る土着の民間伝承などと絡みついた伝統的な儀礼が残っている。
古くから続く物ほど部分的に近代化され簡略化されて、その土地の現代の祭りとして変化していっている。
その一方で古くからの伝統を厳格に受け継
ぐ血統の一族には、表だって知られる事がない因習というモノが色濃く残っていたりする。
この地方都市の外れにある小さな町にも、そう言った過去の因習が根強く残っていた。嘗ては、元服・裳着と呼ばれた、成人の儀式がそれである。
今では二十歳を迎えて公的に成人式として行われる行事ではあるが、昔は十代前半に行われていた。
無論当時は、医療面での問題や平均寿命の違いなどもあったのだろうから、現代と比較するのはおかしいのだろう。
嘗ては子供が早くに亡くなる事も多く、その為、精通や初潮を迎えた子が、大人になった時点でその儀式が行われていた為だとされている。
ただ成人を祝うだけならば普通の風習で片が付くのだが、この町での風習は少し異なる。世間一般では、因習として忌避されるような意味合いを含んでいる。
元服の祝いの宴の中には、成人を迎えた後継者としての男子に対する筆卸を意味する行為が含まれる事がある。成長した男子が次世代を残すことが出来る事を確かめる意味を持ち、男子は早くに性に触れることを推奨する傾向がある一方で、裳着に関しては、逆に女子の処女性が大切にされ婚姻を迎える迄は処女であることが大事にされる。だか結婚に際してその地域の領主が初夜権を持つなどという因習も存在したという。
そんな性に纏わる因習がこの土地には残っている。
この土地に残る因習。それは男子の元服の儀に伴う筆卸の儀式。しかもそれは単に年頃の異性をその相手にするのではない。
儀式の相手役を務めるのは、その男子を産み育てた母親が行うというもの。母親がその役を出来ない場合は、より血筋の近い既婚の女性がその役を担う事になる。
それだけでも、忌避されるには十分な理由となるのだが、この土地ではもっと人としての禁忌に触れる部分が含まれている。
この町での元服の儀式は、一夜限りで終わることがない。無事子孫を残せるかを確認する為、その相手が妊娠出産するまで関係が続くのだ。
血縁による妊娠出産までが1つ目のルーチンとなっている。
そんな因習に基づく儀式の日がまもなく訪れようとしていた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-30 00:00:00
55432文字
会話率:45%