お嬢様と父が仲睦まじく愛し合う様を傍らで見届けろと命令された咲夜は内心嫌悪に身を震わせていたが…仕方ない、と諦め受け入れる他なかった。
「後継者は沢山いた方が私の仕事が減って私が楽だからね♬これからもバンバン産んであげるから子供達の事、お
前に任せるわ!頼んだわよ?咲夜♪」
「…御意に。」
吸血鬼の眷属である己に端っから逆らえる道理等存在しないのだから…。
…………。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-25 00:00:00
26188文字
会話率:41%
私立中高一貫校鳴桜学園―――――…花咲き乱れる名門女学園。卒業生の多くは名のある会社の社長や実業家、文化・芸能に精通するトップアーティストをも輩出している名門中の名門。
今、その平和が脅かされようとしていた……一人の❝用務員❞の特殊能力に因
って――――――…。
「ひっ、嫌……ッ⁉近付いて来ないで……ッ!!」
「ぐふふふふっ♪何処に逃げようと言うのだね?●●●ちゃん?♡」
ビリッビリッビリィ――――…ッッ!!
「…どうして貴女が。私を…んっ、は……ぁ♡みんなを裏切るのですか…?♡―――ゆららさん」
「…………全て」
「何?」
「全て壊れてしまえ。…私は❝全て❞奪われたの。だから―――ね、会長?貴女“も”私と《同じ》になりましょう?」
うっとり嫣然に微笑うゆららは少し膨らんだ腹を撫でた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-19 00:00:00
31854文字
会話率:36%
父に無理矢理結婚させられそうになったジブリールは天界を飛び出し“水鏡”から地上へと飛び込んだ…。
何故ならジブリールはその許嫁を好きにはなれなかった、寧ろ嫌いになる一方で・・・。
何故ならジブリールは父とは血が繋がって居ないとある時知ってし
まったから。
何故ならジブリールは血の繋がって居ない父を愛してしまっていたから…。
「どうして…どうしてなのよ……ッ!?お父様のわからず屋…ッ!!」
月明かりの下、深夜0時の都内某所―――誰も居ない公園でジブリールは独り涙する。
この恋はいつか報われると…そう信じていたかった。
だが、現実は残酷で―――――…。
遠く離れた地上でジブリールは父の思惑に気付く。
最愛の男で義理の父の最も得意とする魔法は―――❝魅了❞である、と。
…つまり、無理矢理にでも魅了の魔法で嫌いで嫌いでしょうがない幼馴染の男を無理矢理恋心を“植え付け”て強引に娶らせよう…と。そういう魂胆なのだ、父は。
「冗談じゃないわッ!!あんな軟弱者なんかとなんて…ッ!絶対絶対嫌ッ!!堕天してやる…ッ!そうすればあんなのと結婚しなくて済むわ…✨」
こうして熾天使ジブリールの地上での堕天生活が始まるのであった・・・。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-01 00:00:00
6325文字
会話率:54%