不意に足を取られ、前のめりに投げ出した身体を粘液溜まりのクッションが絡め取る。強力に粘りつく拘束に、身動きがままならない。焦燥感に駆られる少女の背後で、教室の戸が崩壊する。陥れた獲物を前にして、のそりと無貌の怪物がその鎌首をもたげた。ぽっか
りと裂けたその大口に牙はなく、ひと一人飲み込むのに適していた。狡猾な罠に掛かり、捕食の危機に瀕した少女――河川泉は唇を噛む。外界から隔絶した霧の世界”裏狭霧町”に取り込まれたまま、簡単に終われるものかと彼女は再びその双眸に闘志を宿す。
これは、全てを霧の呑み込まれた世界で懸命に抗う少女たちの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-03 23:00:00
47939文字
会話率:45%
服飾文化によって発展を遂げた国レイアドル。
宮廷付き仕立て屋のエドガーは、王女レオノーラの婚礼用のドレスを仕立てていた。しかしそこに王弟によるクーデターと、レオノーラの処刑が決まったという報せが飛び込んできて――。
王女の死装束を仕立て
ることになった男と、密かに彼に憧れる王女の、ひと月にわたる邂逅と、その結末。
性格のひねくれた腕っぷしの弱い凄腕の仕立てが、塔に閉じ込められたお姫さまに恋をして、何とかその指先で救い出そうとするお話です。
※2/12タイトル再変更(お詫びと理由は活動報告にて。申し訳ありません)
※ゆっくり更新です。
※誤字報告ありがとうございます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-03-06 00:58:18
96125文字
会話率:30%
噛むのが好きな女と痛みが気持ち好くなる男の話
最終更新:2021-03-02 23:35:22
6355文字
会話率:30%
敵国に差し出さる可憐な少女ユージェニーは『婚姻の儀』に臨む。
それは13人の立会人の前で初夜を迎える儀式だった。
執拗な愛撫に声をあげまいと唇を噛む。
嬲られ弄ばれる幼い姫は羞恥に失神した。
それでも酷薄な皇子は犯し続ける。
敵国に嫁せば性
奴隷の未来が待っていた。
しかし、姫にはとんでもない秘密があった!!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-09 16:22:10
33984文字
会話率:19%
「ねぇ、オレの事は悠って呼んで」
俺にだけ許された呼び名
「見つけたよ。お前がオレのΩだ」
普通にβとして過ごしてきた俺に告げられた言葉。
友達だと思って接してきたアイツに…性的な目で見られる戸惑い。
■オメガバースの世界観を元
にしたそんな二人の話
※うなじを噛むだけでは簡単に番認定されない世界です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-09 01:32:20
351255文字
会話率:27%
「うなじ……噛め……っ!」「正気かアンタ……」
Ωのみが所属する芸能事務所のマネージャー・新名文都(Ω)はバーで突発的なヒートに陥ってしまう。そこでその場に居合わせたαにうなじを噛むよう要求するが、その相手はスポンサー企業の次期社長・佐幸
慧だった── ※オメガバース設定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-09-24 17:00:00
57312文字
会話率:47%
Ωの悠はαの崇臣様の忠実なお付きであった。
しかし突然の配置換えで崇臣様が豹変?!
オメガバースな世界の主従もだもだエロ。
エロ話には * つけました。
3話完結。
設定ゆるゆるですので、気になる方は
バックぷりーず(>人<;)
オメガバース設定は一般的だと思いますが…
α
優秀で人口の2割弱。
性交中にうなじを噛むことでΩとつがい契約を結ぶことができる。効力は2、3ヶ月で、発情期ごとにつけ直す感じ。
フェロモンによってΩを従わせたり、誘惑
したりするが、逆もある。
β
人口の7割強。
良くも悪くも平凡なバース。
つがい契約は出来ない。そのかわり、フェロモンも感じないが、αの威圧は感じる。
Ω
人口の1割程度。
2、3ヶ月周期の発情期があり、αとつがい契約を結ぶことができる。
フェロモンによってαを誘惑したり、されたりする。またαのフェロモンに従属する場合がある。
『運命の赤い糸』レベルで『運命のつがい』がある。
発情期は生理痛レベルで抑制剤がある。だから症状も様々。
フェロモン統制も花粉症レベルで薬・治療法がある。
…って感じで書くと、ちっともファンタジーじゃない感じがしますね。残念。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-30 18:00:00
15240文字
会話率:32%
いじめられっ子、重田 泰雄は「シケタヤツ」というあだ名をつけられ、揶揄われていた。
いじめは良くないが、彼の場合、彼にも原因があった。
平気で友達を売る様な「卑怯者」だったのだ。
そんな彼は今日も川にかかる欄干の上でいじめっ子に脅され、
絶体絶命のピンチにあった。
彼は窮地を脱すべく、卑怯者の本領発揮!
しかし、そのせいで生死の境を彷徨うことになった。
しかし、ピンチはチャンス!
彼はこのピンチをきっかけにして、幽体離脱+憑依能力を手に入れる。
卑怯者が手に入れた「卑怯な能力」。
もちろん、この後、彼はこのド外道な能力を当然のように美人、美少女に遺憾なく発揮する!(予定です)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-18 17:00:00
89742文字
会話率:15%
"純αはΩでないと産むことが出来ない。
αは自らの家と血統を守るため、Ωを囲い込む。
だからβとΩが出会う可能性は低い。
βとΩが惹かれあっても、それをα達が許さない。
運命の番 と呼ばれるものがある。
αがΩのうなじを噛むこと
で、結ばれる関係。
それは絶対的で破れないもの。
αもΩも、運命の相手と出会うとそれがわかるらしい。
……そんなの、馬鹿らしいじゃないか。"
良家に生まれたΩ 白崎慶二郎。
微塵もαに関心がないどころか、彼にとってαはみんな同じでつまらない物に見えていた。
父親から進められる縁談も、大人しいΩを演じてαに媚びるのも、何もかもに辟易し半ば不良じみていた。
そんな彼が唯一興味をもったのは、古宮照之。
何の特徴もないβだった。
--------
β×Ωオメガバース。
男性妊娠表現有り。
ちょこちょこエロあります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-09-10 20:28:53
3443文字
会話率:16%
※低体温妖艶最凶鬼畜×男前不憫総長。
無理矢理。学生。
ヤンデレ攻め書こうとして、何故かキチデレ鬼畜攻めになった作品。
途中、噛み描写有りですが、カニバまで行かず、噛むだけです。
『喰』の漢字を敢えて使っております。
微笑が美笑になっている
のは、誤字では無く態とです。
ハッピーエンドでは御座いません。
自サイト、pixivに掲載済み。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-09-03 01:16:05
8157文字
会話率:24%
異世界に召喚された。百歩、いや千歩ゆずってそれはいい。でも勝手に私たちの体まで変えてしまうなんて、聞いてない――。
召喚された異世界には男女の性別のほかに、α・β・Ωの三つの第二の性が存在していた。そこでわたしといっしょに召喚された彼氏の誠
也(せいや)くんはαで、私はΩだと診断される。ざっと説明されたところによるとαとΩは全体数が少なく、αとΩには互いに“つがい”となる機能が存在していて、Ωには発情期がある。それを聞いた誠也くんは当然のように私と“つがい”になりたいと主張して来た。問題なのは、αとΩが“つがい”になるには性行為をした上でうなじを噛む必要があること。Ωが妊娠しやすいと聞いて恐れをなした私は、その申し出を召喚の理由である巡礼の旅が終わるまでと先延ばしにするが、いよいよその旅も終わってしまい、進退窮まった状態へと追い込まれる。
※異性間オメガバース。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-06-12 00:00:00
31652文字
会話率:22%
ミナミ探偵事務所。
浮気調査に飼い犬の捜索、雑用諸々……手広くカバーした、どこにでもある探偵事務所である。
高潔な美学のもとに生きる犬養渉は、若いながらに優秀な探偵として一目置かれている。
そんな彼には「犬」がいるが、別に恋人というわけで
はない。
この関係がダラダラ続くのだと思っていた。
けれどある日、負傷した犬に無理やり襲われてしまう。
『あはははは! 飼い犬だって、手を噛むんですよ?」
年下の犬×高飛車女王な飼い主
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-02-11 10:00:00
9969文字
会話率:38%
十数年前、人類的な秩序ある世界は崩壊した。
自然世界になったものの、それでも生きる者はいる。余りに絶望的な状況であっても今だ生き続ける。
最終更新:2019-01-21 02:34:30
4438文字
会話率:0%
某Twitterでのイラストお題が「噛む」だったので、合わせて書いてみたSSです。特に大した設定も何もない雰囲気だけの場面切り取り話。
ちょっと短かすぎるので、後でエロ足します。
最終更新:2018-06-05 02:22:41
914文字
会話率:29%
他人に知られたくない自分の癖。無意識に爪を噛むこと。それを知った同僚は、からかいながらも近付いてくる。呆れてるはずなのに、じっとこちらを見ているのは、どうして?
最終更新:2018-04-20 12:52:03
10450文字
会話率:29%
「窮鼠猫を噛む」、ということわざがありますが、もしも窮鼠に毒があったら?という単純なテーマで書き始めます。
関西VS関東という、永遠のライバル?(ライバルと思っているのは関西人だけ?)の対決を軸に、関東の大猫(大企業)に追い詰められた関西の
鼠(零細企業)は、窮地を脱するために奇妙な仲間たちを集い、奇想天外な作戦を駆使して、大猫を逆に追い込んでいく、というのが大筋です。
「みにくい白鳥の子」のような、複雑な人間関係はありませんし、何かを考えさせられるような重いテーマなどありませんので、気軽に読んでいただければ幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-01-04 03:49:36
222828文字
会話率:37%
緊急事態のリモコン~細マッチョを噛む編~
そそのかされる前にやり返した辰之(受)が仕返しされます。
内容は皆無ですが緊急事態のリモコン、先に読まれたほうが話は通じやすいかもしれないです。
最終更新:2016-08-04 12:05:49
800文字
会話率:47%
高校に進学するにあたって東京にやってきた栄人。ヤンデレな幼馴染みが過保護すぎて満足に友人付き合いもできなくなります。●「……痛ッ」 不意に痛みが走る。数秒後、首を噛まれたのだと理解した。 それは昔遊びで行っていた噛む行為とは全く違った。鋭い
痛みと共に、生暖かい液体が首元を流れているのが分かる。「何すんだよッ……離せ!」 押し退けようとしても、体重を乗せられている所為か、上手くいかない。「いた、い……本当に、止めろよ」 自然と涙が溢れ、視界が歪む。「痛く、してる」 無表情で言う白井に、恐怖を感じた。
アルファポリス様にも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-03-02 23:49:56
12471文字
会話率:54%
淫魔のインキュバスであり、人間界のとある学園の生徒会長でもあり、ナルシストでもあるプリプリ…通称「プリ」。そんなプリの学園に1人の淫魔が来たことで、プリの学園満喫生活は崩れ去ろうとしていた…。
※※※※※
タイトル名のキスプリは、プリ
クラでキスと言う意味じゃありません('∀')
登場人物のキスマのキスと、プリプリのプリで、キスプリとなっています('∀')
激しいキスやその他もろもろがありますが、ちんぽ挿入とかのセックスはありません('∀')
文章とか表現書くの皆無ですし、誤字脱字があって読みにくいかもしれないです('∀')
多分突っ込む場面が幾つかありますが、適当に解釈して下さい('∀')
舞台は日本の高校になっています('∀')
プリ視点となっています('∀')折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-05-06 20:20:57
23614文字
会話率:41%
私が四九歳を迎えた年のこと。
若い頃より仕事仕事の,寧日の無い日々を過ごしていた私でしたが,常日頃より抱いていた失ったものに対する潜在的欲望が堆積し,日を追うごとにその欲望が萌芽し始めていることに気付いていました。
そうしたある日,ふと
したきっかけでまだ幼さを残した一八歳の少女と出会い,会ったその日にめくるめく恍惚のひと時を過ごした私は,会ったその日から彼女に恋情を抱き,彼女も亡き父親を彷彿とさせる私に慕情を抱き,その慕情が恋情に変化していきます。
二人は自身が失ってしまったものをお互いの中に見出し,求め合い,その後も毎週のように逢瀬を重ね,濃厚且つ淫奔に互いの愛を確かめ合い,急速に惹かれ合っていきます。
ところが,二人があまりにも急速に接近し過ぎたことが悲劇を生み,やがて砂を噛むようなあっけない終焉を迎えるという物語になります。
これは私が実際に体験した出来事に若干の脚色を加え,小説化したもので,私の同世代が抱いている性的欲望と恋愛願望の本質,そして愛情とは何か,恋情とは何か,セックスとは何か,これらを筆者の観点で捉えた力作になります。
私が持っている恋愛観,性的願望/欲求の真理,また作中に登場する彼女のような若年層の女性の心理を,彼女との濡れ場シーンを通して赤裸々に訴えています。
従って,どうしても濡れ場シーンに多くの紙面を割く必要があり,その描写も細密となることから,一見すると官能小説のような印象もありますが,この作品の狙いは卑俗な性描写にあらず,純粋に中年男性の性愛を追及した,濃厚淫奔な中にも,清潔感のある作風に仕上げているつもりです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-01-05 19:04:59
50424文字
会話率:19%