あるところに、むらさきいろときいろ、ふたりの花がおりました。
ふたりはもとはおなじ花なのですが、きいろい花がげんきで明るくはなやかなのに対し、むらさき色のほうは顔いろもわるく手足もなえて、満足にあるくことさえままなりません。
ふたりの生みの親である『ご主人様』は、きいろい花をとても大事にしていました。うつくしいきいろい花はご主人様のなによりの宝物です。けれどきいろい花とほほえみあったそのまなざしは、むらさき色の花に向くことはありません。ご主人様は床にはいつくばっているむらさき色の花を見るといつも「できそこない」と言って、とても嫌なかおをするのです。
そんなある日のこと、きいろい花のぐあいがとてもわるくなってしまいました。心配するご主人様を見てこころをいためたむらさき色は、きいろい花にとある「おねがい」をしますが――――。
花を育てる『ご主人様』×花(擬人化)の短編。
神話なみにぼかした受精の描写があります。優しく切ない話です。
pixiv、カクヨムにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-01-20 23:44:49
4520文字
会話率:23%
「ジャンヌ奪還!」で描かれなかったエピソードを描きます。
物語は、ジャンヌがサンクチュアリの入り口で追い返されたところから始まります。
その後、4人の男たちは、どのように邂逅したのか。
まだ、「ジャンヌ奪還!」、「ジャンヌ奪還!外伝 ~カス
パリアの戦い以前~」を読まれていない方は、先に読まれることをお勧めします。
なお、「ジャンヌ奪還!」はR15残酷な描写ありですので、ご注意ください。
=================================================
全年齢サイト(R15)に掲載されていたものを、移転したものです。
全年齢サイトですでに読んだ方がいれば、全く同じものなので、あらかじめご了承ください。
2018.3.11~2018.3.15 初出折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-12-24 23:00:00
21696文字
会話率:48%
退屈な電車の中で男はぼんやりと座席に座っていた。
うつろなまなざしで一人妄想をかき立てている。
どんな妄想を頭の中に持とうと自由だ。
誰も他人の頭の中をのぞき見ることはできない。
幸い目の前の席に美人が座っている。男は・・・
キーワード:
最終更新:2018-12-05 10:30:26
1281文字
会話率:6%
佐々木翔太は交通事故で記憶喪失に陥った。自分のことも両親のことも友達のことも恋人のことも一切思い出せない。しかし、幼なじみの長谷川陸の縋るように翔太を見るまなざしが気にかかる。
そんな折、自分が翔太の恋人だという浜崎真里亜と付き合ううちに、
翔太は過去の記憶をフラッシュバックして思い出してゆく。
翔太は無事に記憶を取り戻すことができるのか。そして、本当の恋人はいったい誰なのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-10-03 18:01:50
44425文字
会話率:45%
どうしてこんなに切ないのだろう?
そうしてこんなに胸の奥が疼くのだろう。
ホオズキ、水仙、そして月下美人。
先生と一緒に見ていると、涙が止まらない。
だけど、先生のまなざしも、私の心を怯えさせる。
なぜ?
こんなにも激しく求めて
抱いてくれるのに。
こんなにも、好きなのに――
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-05-29 00:00:00
34921文字
会話率:52%
王太子サマの花嫁選びにお嬢様の付き人として、はじめての王都、城での舞踏会に参加することになったーーー騎士のわたし・・・。お仕えする伯爵家のパミラお嬢様は意気揚々とお城へ向かうが、・・・わたしの心は晴れなかった。
わたしにはーーー秘密があっ
た。それも、これもパミラお嬢様のわがままによって引き起こされた災難によって・・・。「ああ、できることなら、領地で馬のホーリーと森まで駆けていって、ふて寝したい」だなんて、口が裂けても言えない。見えてきた城に、運命は待ち構えていて・・・。
精霊王と娘の護る国ーーーその王太子サマは氷の美貌、集える令嬢達はあついまなざしを向けるが・・・!?
微エロに☆マーク、後半はエロに★マークいれまーす! 初投稿です。楽しんでいただければ幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-12-13 23:32:07
224914文字
会話率:18%
「八月の鹿狩り・パート」
漠然とした孤独を感じながら過ごしている主人公の「僕」。僕はこれから先どのようにして生きていけばいいのかわからずに苦悩しています。僕は双生児で生まれましたが、生後すぐに片割れの兄は亡くなってしまいました。兄が亡くな
っていることから、僕は半分心を失くしてしまったのではないのかと考えて生きてきました。もとは二人は一人の人間だったのではないのかと。
僕は大学の夏休み期間に、「親友」の故郷へ逗留します。八月一日から八月三十一日までの物語です。親友の故郷で出会った一人の年上の女性に僕は恋をします。ですが僕は他人との距離感をうまくつかめない人間なのでいつも空回りしてばかりいます。親友は過去に犯した罪を故郷のガールフレンドに打ち明けてしまいます。僕は年上の女性が勤めている世界へ足を踏み込んでいきます。
「黒いまなざし・パート」
言葉を話せる<祭司>の「リス」と「カエル」がともに「氷の世界」で日常を送るパートです。言葉が話せない人間たちのために、氷の世界の動物たちは人間たちとともに共栄しています。
しかし「神さま」を祀る洞窟に一人の少年が迷い込んでしまいます。洞窟には人間は立ち入ってはいけない。人間たちは「塩」に変貌してしまいます。洞窟には限られた動物たち<祭司>しか立ち入ることができません。リスとカエルは少年を助けるために洞窟へと向かいます。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-01-27 03:41:41
2877文字
会話率:4%
JazzピアニストとJazzシンガーのバイセクシャルな夫婦が作りだすJazzy(ドハデ)でちょっぴりアブノーマルな世界。
【Arrogant man】マンションに帰ると、美しい妻が上半身裸の男に覆いかぶさってキスをしていた。
妻は俺に妖艶に
微笑みかけてきて、相手の男はあからさまに俺を馬鹿にしたような蔑んだ笑みをこちらに向けてくる。
【The eyes】取材中に感じるのは懐かしいまなざしだった。元彼に再会し想いは滾り再び関係を繋げようとしたが……。
【Blue skinny cat】目を覚ましたら女の子が跨っていた。その猫のような女の子は、どうしようもなくバカで青くくてウザいだけ。しかもやたら絡んでくるが……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-02-02 00:00:00
49205文字
会話率:29%
恵 30代後半 グラマー スリーサイズ:B95(H)・W64・H94cm。
眠り込む私がだらしなく開いた股間に狙い定めたように向けられたその巨大な肉棒は亡くなった夫の平凡なそれとは比較にもならないほどでした。
あんなに可愛らしい息子に
このような異常なものが憑いていたなんて・・・
私は体中の力が抜けてひざまずいていました。
しかし、体中が火照ってくるのを感じていました。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-08-17 21:08:43
3346文字
会話率:5%
藤田春華、酒井秋枝……2人は実の姉妹のように仲睦まじく暮らしていた。
その容貌・人柄も有り、学園でもアイドルの様に扱われ、多くの人間から
羨望のまなざしを向けられていた。
だが、そんな2人に男達の魔手が迫っている事は誰も知らなかった。
※pixivで雪村千紗さんが描かれたイラストの女の子が余りに可愛かったので許可を取った上で借りて作った小説です。
ご覧になりたい方は、こちらのアドレス(http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=26426777)をご覧ください。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-05-13 19:00:00
2852文字
会話率:63%