園田真琴24歳、新宿にあるオフィスでチーフデザイナーとして働いている。
とある夏の日、真琴は今年に入って2回目の失恋を迎えた。
今までもひっきりなしに彼氏はできたが、せいぜい2~3か月程度しか続いた事がないので、今回は4か月を迎えプレゼ
ントもたくさんしていただけにショックから立ち直れず、新宿のゲイバーでまゆこママに愚痴を零している。
まゆこママに諭されながら酒を飲み、そのまま帰ろうとフラフラと近くの縁結び神社まで歩き、改めて失恋した事に涙する。その悔しさから「縁結びなんて信じないぞ!」と言い、真琴は足元に落ちていた缶を蹴った。
放物線を描いた缶は、参拝用の鐘にヒットしてしまい、さすがの真琴も焦って神社に向かって謝る。しかし、一瞬視界が霧に包まれたようになり、気が付けば白装束の狐耳が美しく白い長髪をたなびかせ、目の前に立っていた。
どう考えても現代の身なりではない狐耳の男は、真琴を睨みつけると腕を掴み「何故に我が社(やしろ)に缶などを蹴り放ったのだ……?」と問いかけるが、その顔は美しいが故の静かな怒りに満ち、真琴は震え上がる。
真琴は逃げようにも腕を掴まれているので逃げられない。しかし、狐耳は震え上がっている真琴を一瞥し、暫くすると手を離した。狐耳は低い声で「ふむ……、お前は恋愛成就の前にしなければならぬことがあるように見える」と真琴に告げる。
真琴はなにを言われているのか恐怖心から固まって思考が働かない。
そのまま狐耳の男は暫く真琴を見つめ、ため息をついた。
少しの間を置いて真琴は少しづつ思考が働くようになり、改めて「貴方は誰なんですか?」と聞いてみると、この神社の守り神だと聞かせられる。
それを聞いた真琴は殺されるのではないかという恐怖心を持つが、「案ずるな、殺(あや)めることはない。しかし、社に缶を蹴ったことは償い、この神社に百日、日参しろ。さすれば償いを以てしてお前を赦し、お主の力になることもできるやもしれぬ。だが、約束を違(たが)えれば将来全ての出来事に祟り、貴様の命はないと思え」と言われ、真琴は毎日神社に来るように命じられてしまうのだが……?
人外神様とサラリーマンのハートフルラブストーリー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-17 17:00:00
7586文字
会話率:49%
都会で働く30歳サラリーマンのユウタは、会社では中堅と呼ばれる歳になりつつあるのに、恋愛に関しては高校生の頃の片思いがピークのいわゆる「童貞」だった。
ある春の日、久しぶりに実家に帰省することになったユウタは、彼らが幼いころに一緒に遊んだこ
とのあるいとこのマサキとナオに再開する。
実家で、すっかり成長したマサキとナオと食卓を囲み談笑していると、話の流れで3人でお風呂に入ることになってしまう。
ユウタは、ナオの少女らしい体つきに内心興奮を抑えられず、自分の性的な未熟さを悟られないよう股間を隠しながら浴室へ向かうのだった…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-13 17:07:26
70429文字
会話率:4%
かつて勇者の一行として魔王討伐を果たした魔術師のエーティアは、その時の後遺症で魔力欠乏症に陥っていた。
そこへ世話人兼護衛役として派遣されてきたのは、国の第三王子であり騎士でもあるフレンという男だった。
男の説明では性交による魔力供給が必要
なのだという。
それを聞いたエーティアは怒り、最後の魔力を使って攻撃するがすでに魔力のほとんどを消失していたためフレンにダメージを与えることはできなかった。
悔しさと息苦しさから涙して「こんなみじめな姿で生きていたくない」と思うエーティアだったが、「あなたを助けたい」とフレンによってやさしく抱き寄せられる。
献身的に尽くす元騎士と、能力の高さ故にチヤホヤされて生きてきたため無自覚でやや高慢気味の魔術師の話。
愛するあまりいつも抱っこしていたい攻め&体がしんどくて楽だから抱っこされて運ばれたい受け。
一人称。
完結しました!
アルファポリス他サイトにも掲載しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-12 12:47:35
407480文字
会話率:38%
アストリア大陸に勃興した共和制の集合国家『メガリア連合』。
新興の国家であるが故の勢いのまま、彼の国は膨張を続け、栄華を極めていた。
しかし…その巨大化した国家はアストリア大陸の資源を貪り尽くし、不足する資源を手に入れるべく、大陸の外へと貪
欲な視線を向け始める…。
その視線の先には、『イスル聖国』という国があった。
ユルハ大陸の端に位置し、『霊石』と呼ばれる霊力を帯びた鉱物の豊富な産地として知られるその国は、政教一致の下で巫女である聖女によって治められ、周囲に対して国を閉ざしながら悠久の歴史を刻んでいた。
燃料源として有望な霊石の全面輸出を求めるメガリア連合に対して、自然を尊び、霊石を神聖なものと考えるイスル聖国がその要求を飲むはずは無く…業を煮やしたメガリア連合は遂にイスル聖国への侵攻へと至る。
圧倒的な軍事力を有するメガリア軍に対して、イスル護国団は霊石を動力と、霊力の強い乙女達の操る『戦機兵』と呼ばれる人型機動兵器を用いて抗戦し、その軍勢を跳ね除ける事に成功した。
だがしかし…メガリア軍が同様の兵器を開発し、物量に任せた攻撃を再開すると、イスル護国団は次第に劣勢へと追い込まれていく…。
そうして首府たる聖都パトヴァを包囲されたイスル聖国は、メガリア連合に対して降伏を余儀なくされるのだった。
降伏を告げる聖女の声に涙を流し、敵であったメガリア軍へと投降を始めるイスル護国団の乙女達…。
その中には、『雷』との異名で呼ばれ、メガリア軍から恐れられる美しい戦機兵乗りの姿もあった。
彼女は悔しさを押し殺し、自らの率いる部隊員達と共に敵へと降って行く。
その先に彼女達を待ち受ける生き恥の日々も知らぬまま…。
本作は捕虜となった気高い女性達が、敵軍の管理下に置かれながら『矯正処置』と称する調教を施され、恥辱の日々を送る様を描くものです。
本作はpixivにて同時掲載中です。
https://www.pixiv.net/novel/series/9448669
※ ストーリーの都合上、R-18要素があまり無い、説明中心回の場合もありますので、ご容赦ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-16 20:51:59
566825文字
会話率:31%
警部リナは怪盗エスポワールを追っているがいつも逃げられては悔しさに歯噛みしていた。そんなある日エスポワールから予告状が届き指定された場所へ行ってみると……
最終更新:2024-07-05 00:11:17
8821文字
会話率:44%
ハーレムを夢見た彼。性力、体力、必要だろうと、山ごもりして鍛えまくって。
そんな彼の性力を嗅ぎつけたサキュバス姉妹に挑まれて。
美味しくいただかれてしまうのですが、余裕で楽しんでしまって。
悔しさ隠せないサキュバス姉妹とのラブいちゃハーレム
生活が始まる、そんな物語の予定です
作者の趣味により、フェラチオ、ハーレム山盛りになります
週二回、月曜木曜の夜に更新予定
六回くらいで完結させたいです
Pixivにも投稿しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-11 19:32:45
25495文字
会話率:36%
伊藤泉澄(いとういずみ)にはライバルがいる。幼馴染の南谷(なみや)だ。最初のころ拮抗していた実力は南谷の成長によっておおいにかたむき、現在では伊藤の勝率はゼロに近づく一方だった。
そのかたわら、勝負の外の領域ではふたりは恋人同士であり、泉澄
の敗北の痛手を癒すのもまた南谷甘夏(かな)なのだった。
///
勝負とそれ以外をきれいに分けられるのってどれくらい特異な能力なんでしょうね。
///
この文章はpixivにも「弱いままでいてね」というタイトルで投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-21 00:00:00
13785文字
会話率:38%
雨宮悠一は、義妹の栞と一緒に暮らしている。
両親のいないときなど、栞は俺のベッドに入り誘惑して来た。
やんわり頭を撫でて誤魔化す。
ある日、栞からこれは夢だから抱いても平気と言われる。その言葉に栞の乳房をもてあそぶ俺。
だが、それは
夢ではなかった。
これではダメだ、と距離を置こうとするが、かえって栞を本気にさせてしまう。
屋上で男子生徒の告白に頷く栞。
好きでもないのに、何やってんだよ。
俺は栞への憤りと守れない悔しさで、胸が張り裂けそうになる。
時を同じくして生活指導の教諭と揉めているクラス一の美少女有紗を助け、その日のうちに告白されてしまう。それを知った栞の俺への嫉妬は我慢の限界を超えた。
栞に気を遣い有紗の告白を断ったのに、今度はホテルに行くと聞かない。危ないからやめろとキレると、お兄ちゃんには関係ないと走り去ってしまう。
どうにでもなれと俺は有紗のセフレでもいいからという言葉に逃げた。
ベッドで抱き合う俺と有紗。それを見た栞は、制服を脱ぎ捨て乱入してきた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-02 10:09:01
22450文字
会話率:55%
――ラスプール王国。
世界的に見ても珍しい女尊男非の文化を持つ王国で、初代より以降女王のみが国王として国政を担い、その他上位の役職も女性のみで構成されている国家である。
そんな王国においてグレナ・アルヌートは、『家督は継げないまでも国
家安寧の一助になれたらいい』という入団動機を掲げて王国騎士団へと入団した。
しかして、そこは魔境であった。
女尊男非という文化は当然ながらこの騎士団内部にも浸透しており、男であるグレナはその洗礼を受けることに。
度重なる洗礼に耐えるグレナ。
そんな折に、グレナも所属する部隊が新規発見されたダンジョンへと調査へ赴くことが決定した。
ダンジョンには当たりと外れの二種類があるのだが、しかして今回のダンジョンは外れ。魔物の巣窟と化していた内部において、グレナはここでも洗礼を受けることに。
しかしてその時の洗礼は度を越しており、命の危険を感じたグレナはとうとう逃げ出した。
が、早く逃げなければ殺されるかもしれないという焦燥感と、ここまでに振るわれた暴力による疲労感。その二つが重なっていたこともあって、グレナはその瞬間、次の一歩が空中を踏んでいることに気が付かなかった。
猛スピードで落下したグレナは、四肢の骨が砕けて頭からは血が流れる大怪我を負いながらも、何とか一命を取り留めた。とはいえ、ダンジョン下層にて一人大怪我を負った現状は、死を待つのみと言い換えても差し支えのない状況だ。
死という終わりが間近に迫ったことで、グレナの中でこれまでの悔しさ、そして怒りと憎しみの感情が湧き出た。
「俺にもっと、力があったならッ……」
そんな感情は言葉となって口を突く。本来であれば孤独なこの場。返事など返ってくるはずもなかったのだ。しかして、その声には事があった。
(力が欲しいか? 欲しいのなら、この俺がくれてやる)
その声は、ダンジョンに眠っていたアーティファクトが発した声であった。
自身がここまでの扱いを受けた元凶である王国。その王国に復讐が出来ると聞いて、グレナはこの声を受け入れることに決めた。
これは、そんなグレナによる王国への復讐劇である――
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-10 19:00:00
5442文字
会話率:21%
機能不全家庭で育ち、人一倍家族に対する憧れがある研究者のトーリ。愛し合う伴侶、可愛い子供達、暖かな仲良し家族、それ等に対する憧れは凄まじく、いつか自分の家族を手に入れる事だけを目標に辛い人生を耐え忍んできた。しかし、結婚目前で男性不妊が発覚
し婚約破棄されてしまう。子供や家庭を持つ事は夢のままに終わるのかと思われたが、どうしても自分の家族を持つ夢を諦めきれなかったトーリは悔しさと悲しみをバネに、男性側が妊娠する事で子供を授かれる魔法を開発した。これで自分も結婚できる、家族が持てると大喜びするトーリだったが、ある問題に気がつく。「結婚を阻害する問題は取り除けたけど、肝心の結婚する相手がいねぇ……!」。こうして、トーリの素敵な結婚相手探しが始まる!
有能なのに恋愛事になるとヘタレる大公子×暖かい家庭が欲しくて奮闘する研究者
※注意
本編では妊娠可能なだけで妊娠出産は匂わせ程度です。
アルファポリス様にも掲載折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-17 20:00:00
110682文字
会話率:61%
本当の意味で好きだった姉早川莉子と結ばれず、未練を持て余した妹の七海は色々な女性を抱きつ抱かれつすることで姉とレズセックスできない悔しさを晴らそうとする。
最終更新:2023-01-29 15:09:15
7935文字
会話率:56%
彼女だと思ってたのにオレは財布だった。悔しさにヤケ酒を飲んだら、何と、男にお尻を掘られていた!?
え、嘘、オレなんかを愛してくれるの?
だったら、オレもアンタを⋯⋯。
攻め・溺愛ヤンデレ男×受け・ちょっと不憫な流され受け
エロ回の予告は
していません。
嫌だなぁと思ったら、即行でUターンをお願いします。
作者は小躍りして続きを書きますので、ぜひ、感想をくださいませ~
pixivでも公開中です折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-20 08:00:00
115064文字
会話率:30%
※再録作を毎日更新中です!※
【あらすじ】
性的なマッチングが可能な男性専用の出会い系喫茶「ハメカフェ」で、『オタクで受けでドマゾ』なセフレを欲しがる新卒サラリーマンで二次元オタクの浜松健太。今日も出逢いがないと嘆いていた所、アイドル事務
所『ネビュラ』を好くアイドルオタク、池袋羽々寧と出逢う。
池袋から「君に恋をしたらセフレになる」と謎の交換条件を持ちかけられた浜松は池袋のミステリアスな魅力に惹かれ、半ば無理やり彼に振り回される日々を送ることに。
クールだが甘えたあざとい態度で接してくる池袋に、悔しさを感じつつも愛しさを抑えきれない浜松。そんな中『ネビュラ』所属のアイドルグループ、『トライステラ〈ヒエムス〉』のライブに浜松は池袋から誘われて──?
軽い性格の令和新卒リーマンがクーデレな年上院生に振り回される、ちょっと下品でエッチな『ズルさ』の詰まった面倒臭いラブコメディ。
何気ない奇跡の日々、それ即ち昼間の星々。
攻め:浜松健太(はままつけんた)/ 口達者でワガママ上手な要領のいい新卒サラリーマン。23歳
受け:池袋羽々寧(いけぶくろはばね)/ ゴス系を着こなすアイドルオタクのクーデレ大学院生。24歳
pixiv/アルファポリスにも作品を再掲しています。
なにかありましたら(web拍手)
http://bit.ly/38kXFb0
Twitter垢・拍手返信はこちらから行っています
https://twitter.com/show1write折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-12 21:00:00
58664文字
会話率:64%
ヤンデレ美形×モテたい男子/大学生
日高は気さくな性格と容姿で中学高校とモテていたが、部活が厳しかったこともあり交際経験はなかった。
憧れていた青春をおくるため、大学でも友達を増やしていく。
中学高校のようにモテるキャンパスライフを期待し
ていたが、同学年に日高よりも目立つ男子がいた。
いつも一人でいる男子、広尾は、モデルかと思うほど整った顔立ちで注目を浴びる。
自分よりもモテる悔しさから、軽い気持ちで広尾を口説いてみることにした日高。
あしらわれるだけだろうと思っていたが、広尾は日高に独占欲のようなものを向けはじめ──。
他の投稿サイトなどでも公開しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-17 22:00:00
30338文字
会話率:61%
結婚して家を出る妹に対し、悔しさと悲しさから睡眠薬を盛り、
睡眠姦してしまった兄の話
最終更新:2022-11-07 15:33:10
38923文字
会話率:38%
打合わせの次の日の朝イチに修正した書類が欲しいなどという無茶振りにも応えなければならない下請けの悲しさ……完徹明けの朝日に目をやられながらの通勤途中、缶コーヒーを買う為自販機へ。
お釣りを取ろうと手を突っ込むと静電気が……驚いて引こうとした
手が抜けない。そしてそのまま俺は……異世界へ。
縁があり異世界で出会った同行者に迫られる。婚約者に裏切られた悔しさを晴らす為に二人で『人間の始まり』になりましょうって正気ですか?
※ざまぁ要素はほぼなし。
※主人公と関係無い場所で女体化、男性妊娠表現あり。
※SF要素なし。
※アルファポリスにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-26 18:08:22
75254文字
会話率:41%
真城ゆうには竜胆あきらという、いけ好かない幼馴染がいる。昔から何をしてもあきらの方が秀でていたため、いつしか悔しさの方が勝り、一緒に遊ばなくなった幼馴染だ。
でも本当は、それだけが理由じゃない。真城はあきらのことを好いていた。
だけど、真城
もあきらも男同士。絶対に結ばれることはない。
早々に恋を諦めた真城は、あきらの代わりになる男を探し、虚しくも愛のないセックスに身を投げていたのだが――
「悪いが、こいつは俺のだ」
ハッテンバ代わりのバーに、いるはずのないあきらの姿。おまけに、絡まれているところを助けられたと思ったら、強引に連れ出されて……。
※幼馴染BL
※ご都合主義設定です
実は受けのことが好きだった攻め✕攻めのことが好きだったけど、実らないと思って早々に諦め、他の男に抱かれまくってた受け折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-31 19:51:52
7906文字
会話率:53%
ポストに突っ込まれた怪しげな秘薬のチラシを、同じマンションの若奥さんの前に落としてしまい、「お年をめした方には必要かも」と蔑まれてしまった妻。悔しさ紛れに妻が注文した秘薬は、二人暮らしの初老に足を突っ込みかけた夫婦にどう作用するのでしょうか
。
※架空の秘薬を用いた、あくまでも架空のお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-25 22:49:55
5174文字
会話率:41%
気づけば病院のベッドの上にいた。恋人である足立 幸也が心配そうに俺を見ている。俺は彼のために何ができるだろう、ふとそんなことを考える。彼を幸せにするのは自分だと思っていた。けれど、それは大それた願いなのだと今更になって気づく。
「別れよう」
俺の言葉に大きな瞳がさらに見開かれ、幸也の目から耐えきれなくなった涙がコロコロと零れ落ちた。
「どうして・・・?」
消えてしまいそうなほどか細い声が俺の真意を問う。そんなこと聞かなくてもわかっているだろう。やりきれなさと悔しさに俺は両こぶしをぐっと握りしめた。
「もう俺はお前を守ってやれない」
Ωの俺ではお前を幸せにできない。いざという時必ず助けてやれる保証がない。
そんなこと、最初から分かっていたじゃないか。それでもこの「想い」だけでやっていけると愚かにも俺は今日まで信じていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-11 00:00:00
20968文字
会話率:33%
トラウマを持つ少女が次第に愛情を知り、とろけてしまうお話。
国の為に戦地へと赴き。周りから祀り上げられて、期待され――最後には、国に捨てられて。
聖女と呼ばれた少女に待ち受けていたのは。止めどなく輪姦された挙句の、火あぶりと石打によ
る処刑。
「許さない――絶対に許さない!!」
こうして、悲しさ、悔しさ、そして膨大な憎悪、復讐を叫びながらその生涯を終えた少女だったのだが。ある日、魔王の手により生き返らせられてしまう。
死して尚――操り人形にされるというのか……。
しかし。主に刃向かうことが許され、敬意の欠片もないキツイ物言いをとがめられることも無く。むしろ、配下の一人として温かく迎えられてしまい?
私は、どうしたいのだろうか……。
こうして1日に終わりを迎え、眠りについたとき。
――――再び、悪夢が蘇る。
無意識に封じられていたはずの記憶である、消すことのできない――牢の中で受けた、終わりのない性的暴行。
そこへ、そこでは見たことのない、しかし見覚えのある男が現れ。少女は、高原へと連れていかれる。
「……暖かい」
全身を優しく暖かく包み込まれた少女は。次第に、レイプではない性交を拒めなくなってしまい。
そして翌朝、目が覚め。
「うああああああああああ!?」
トラウマから解放され。正気に戻った少女は、葛藤するのだった。
絶望故の、対比的な愛。可哀想は抜けないけれど、幸せになって欲しい! でも興奮しちゃう。
そういうのが好きな人向けのお話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-18 01:10:43
14956文字
会話率:38%