シリーズとして書かず読み切りとして作品を書こうと思います。
文字数が多いので多少読みにくいと思いますが、
気長に読んでくれると嬉しいです。
主人公と獲物の女性には名前がありません。
ご自身の名前と気になる人の名前を使ってお読み下さい。
文字
数は一〇〇〇〇文字程度を目安にしてます。
この作品もpixivに掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-23 12:59:21
3602文字
会話率:17%
セレブを相手にした大きな組織。
別名M組織シリーズ第二弾。
外人と日本のセレブ相手の非合法的な舞台を見せる組織。
勿論合法麻薬の拡売目的だ。
週刊誌記者秋葉と新人女性記者落合夏樹が組織に迫る。
次々と若い女性が蒸発する!ある日アイドルの取材
中に、或る女性から「私の友人の果林が本当はアイドルに成る筈だった!」と聞かされる。
果林は新宿で一年程前、美容院のカットモデルに誘われて自分がモデルに成っている間に果林が消えたと話した。
秋葉はその事件を取材すると、最近頻繁にこの美容院のチェーン店「エニール」で若い女性が消えている事が判った。
それはM組織の組織的な誘拐だった。
事件を探る間に自分達も狙われてしまう、秋葉と夏樹。
外人客が喜ぶ、舞妓、芸者の女達の運命は?
麻薬を使った媚薬注射で理性を失う女達の末路は?SEX地獄に落とされるのか?
前作「汚染列島」を超える?長編SM小説の始まりです!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-16 12:00:00
131246文字
会話率:40%
東京近郊の土地が高騰して、ダサイ玉と云われていた埼玉の土地成金が都会に出没した時代です。
道徳も秩序も泡のように弾けて乱れていた一時期を描写しました。
新宿や池袋には未だにその名残を楽しんでいる人が大勢いるから活気づいているのでしょう
。
ここの若い読者には呆れる時代を描いてみました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-11 08:00:00
4921文字
会話率:38%
ここの読者は、昭和40年代のキャバレーの破廉恥ぶりをご存知ないでしょうが、あなた方の祖父母はこのような時代を生きてきたことを知って欲しくて、事実を織り交ぜて書きました。
残酷なことは省いて、昭和を生き抜いた女性に書かせた物語です。
最終更新:2022-04-09 08:00:00
4655文字
会話率:36%
毎週、土曜日に投稿している、馬場洋介と絡む昭和シリーズです。
今では、スマホで出会い系サイトを利用して、幾らでも選べますが、昭和時代は、渋谷・新宿・銀座を徘徊してナンパをしていたのです。
相手の立ち居振る舞いから、安心できる子を選べるので
、スマホの出会いより安全だったように思えます。
昭和のシリーズ物はすでに四十作以上掲載しています。
作者名・馬場洋介で検索すれば全てを読む事も出来ます。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-11 08:00:00
4433文字
会話率:49%
はじめまして、
歴野理久(れきのりく)です。
これは、ゲイとしての僕の半生を描いた私小説です。
幼少期、怪しいお医者さんごっこに耽った幼馴染みの亮ちゃん。
中学3年、初恋の圭。そして高校時代、片想いで終わった平田と、初体験の相手と
なったジュン。
大学で知り合ったサトシ。新宿二丁目で知り合ったルカ。
そして、事もあろうに宝塚劇場でナンパしてきた隼人など、僕の心を彩った数々の恋を振り返って行きたいと思います。
途中、男の子の生理やLGBTについての私見も挟み込んで、とにかく書きたい事を何でも書いて行きたいと思います。
これは甘くも切なくも楽しい僕の想い出であり、人生の反芻なのです。
細く長くお付き合い下さい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-10 03:47:34
820文字
会話率:0%
僕は、遅咲きのゲイとして、25歳で初めてボーイを呼ぶことになった。それから、ボーイ遊びにはまり、次第に自分を見失っていった。そんな時、あるきっかけから、新宿二丁目のゲイバーへも顔を出すようになり、いろんな男と出会うが、ある夜、後に養子縁組を
して家族になる人と出会い、本当の愛を知ることになる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-07 16:23:06
205文字
会話率:0%
『粉雪お願い・・・あの人を守ってください』
新宿歌舞伎町のリラクゼーションサロンでセラピストとして働く田山伊織は、ある冬の寒空の下で脚本家の卵である影山凌と出会う。ふたりはお互いに惹かれあうけれど、伊織のある事情のため、凌は友達以上恋人未
満の関係でいることを伊織に約束する。手を繋ぐことでしかお互いの想いを伝えあえないふたり。そしてやっと想いが通じ合うも・・・。伊織と凌の恋の行く末は・・・。
孤独だった伊織と凌の切ないピュアラブストーリー
エブリスタ・ベリーズカフェにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-07 15:00:00
77519文字
会話率:38%
23:00 新宿。
いつもながらの渋滞の道路。アーケードに流れるジングルベルが、俺には、どこか知らない異国の音楽のように聞こえた。自分の背丈ほどもあるプレゼントの箱を抱えた子供。人通りの真ん中で、足を止めて言い争う老夫婦。コンビニの前に
たむろする暗い眼をした少年たち。煙草を吸いながらスマホに向かってヒステリックな笑い声を上げる少女。まだ幼さが残る顔に不釣り合いな真っ赤な口紅。そんな、どこか演技されたような人々の喧騒を横目で眺めながら、俺はBMWのワンボックスを西に向かって転がしていた。
交差点を左折してすぐ、巨大なSONYのイルミネーションが視界に入った。スピードを緩め車を路肩に寄せた。近寄ってきた女がカシミヤのロングコートを脱ぐと、眼の覚めるような真紅のツーピースが現れた。ざっくりと割れた胸元。くびれた腰に続くヒップライン。タイトミニから伸びた太腿。素足に履いた服と同じ色のピンヒール。男を喜ばせるための演出としては申し分なかった。
女が後ろのドアを開けた。ドアが閉まる音を聞いて、俺はシフトレバーをドライブに入れた。クリスチャンディオールの濃密な香りが車内に漂った。
「待たせたか?」
「……いえ、私も今来たばかりだから」
女の声に内心の不安が色濃く現れていた。無理もない。客を取るのは今夜が初めてなのだ。彩香は朝倉が囲っている幾人かの女の内の一人だった。一ヶ月前まではヤクザの庇護のもとに何不自由なく暮らしていた彼女が、今日からは客を取らされるのだ。その原因を作ったのは外ならぬ俺だったのだが……。
一人の男の孤独な潜入捜査が今始まる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-26 17:45:58
9121文字
会話率:38%
23:00 新宿。
いつもながらの渋滞の道路。アーケードに流れるジングルベルが、俺には、どこか知らない異国の音楽のように聞こえた。自分の背丈ほどもあるプレゼントの箱を抱えた子供。人通りの真ん中で、足を止めて言い争う老夫婦。コンビニの前に
たむろする暗い眼をした少年たち。煙草を吸いながらスマホに向かってヒステリックな笑い声を上げる少女。まだ幼さが残る顔に不釣り合いな真っ赤な口紅。そんな、どこか演技されたような人々の喧騒を横目で眺めながら、俺はBMWのワンボックスを西に向かって転がしていた。
交差点を左折してすぐ、巨大なSONYのイルミネーションが視界に入った。スピードを緩め車を路肩に寄せた。近寄ってきた女がカシミヤのロングコートを脱ぐと、眼の覚めるような真紅のツーピースが現れた。ざっくりと割れた胸元。くびれた腰に続くヒップライン。タイトミニから伸びた太腿。素足に履いた服と同じ色のピンヒール。男を喜ばせるための演出としては申し分なかった。
女が後ろのドアを開けた。ドアが閉まる音を聞いて、俺はシフトレバーをドライブに入れた。クリスチャンディオールの濃密な香りが車内に漂った。
「待たせたか?」
「……いえ、私も今来たばかりだから」
女の声に内心の不安が色濃く現れていた。無理もない。客を取るのは今夜が初めてなのだ。彩香は朝倉が囲っている幾人かの女の内の一人だった。一ヶ月前まではヤクザの庇護のもとに何不自由なく暮らしていた彼女が、今日からは客を取らされるのだ。その原因を作ったのは外ならぬ俺だったのだが……。
一人の男の孤独な潜入捜査が今始まる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-26 17:45:28
9121文字
会話率:38%
ハロウィンの賑わう新宿二丁目で、ちょっと参加するだけだった強面だが自意識の低い青年と、誘う兎面の青年(途中兎面は無くなります)
最終更新:2022-11-01 23:58:38
10011文字
会話率:49%
―運命の番であることがわかった理屈っぽい残念なイケメンαと計算高い小悪魔Ωが悩み、葛藤しながら真実の愛に目覚める物語―
*毎日7時&21時に最新話を投稿します。
αの両親の元に生まれたニカイドウ・アキトは、α同士のカップルから生まれたα
、つまり「生粋のα」としてエリート中のエリートとして歩む人生を期待されていた。
大学院で研究者を目指し、日々研究に勤しむアキトのモットーは、「理性的に生きること」。
発情期のΩのフェロモンに反応し、性欲に溺れて獣のように性行為に及んでしまうαの唯一の弱点となる習性も、そのモットーゆえに嫌悪していた。
そもそも、Ωのような社会的に低い階級に属する人間などと関わりをもつつもりもない。同じ人間とも思えなかった。
当然、そんなΩと番を作るつもりなどなく、順当にα同士結婚をし、家庭を築くことこそが幸せだと信じ切っていた。
だが、そんなアキトを指導教授のオカダが新宿二丁目で開く研究室の飲み会に誘いをかける。新宿二丁目とは、番となるべきαを求めΩたちが、そんなΩたちを相手に性欲を満たそうとするαたちが集まる夜の街だった。
その街でアキトはマナベ・ケンシロウという一人のΩに無理矢理クルージングスポットに連れ込まれる。
クルージングスポットとは、不特定多数のαとΩが入り乱れ、性行為を行うための施設だった。誰彼構わず番を得ようとするΩとひたすら性的快感を求めるαが集う場所だ。
ケンシロウの発する強烈なフェロモンの香りアキトの最も重んじて来た理性はなすすべもなく、隠されていた野獣のような性的本能が露わになる。
気付いた時には、アキトはケンシロウのうなじに噛み痕を残し、番が成立してしまっていたのだった。
*本作にはR18表現が含まれます。R18表現を含むエピソードタイトルの横には☆をつけます。
*本作には差別的表現が含まれますが、物語上必要とされているものであり、作者の思想を反映するものではありません。
*エブリスタ版はこちら↓
https://estar.jp/novels/26000341
*カクヨム版はこちら↓
https://kakuyomu.jp/works/16817139556996156439折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-17 07:00:00
197049文字
会話率:29%
新宿二丁目。ある会員制の夜の店に一見の客が訪れる。人を探しているというその男性に近づく魅惑的な若者。彼は男性の探し人を知っているという。教える代わりに彼が出した条件はキス。止むに止まれぬ事情から男性は若者と、衆目の中、濃厚なキスを交わし…。
ラブストーリー。直接的な性描写はありません。
平成時代の個人HP掲載作品をリメイク。「アルファポリス」「エブリスタ」掲載作品。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-02 22:00:00
53679文字
会話率:43%
新宿歌舞伎町をふらふら歩いていた俺は、黒人の客引きに(半ば強引に)外国人キャバクラ(のような店)に連れていかれた。そこで出会った外国の女性たちと楽しく夜を過ごした・・・という話。
これは、筆者の妄想(今回は半分実話)と人工知能「AIのべりす
と」が共作した、官能ハーレム短編小説。いわば男子の本懐=男のワンダーランドである。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-02 10:00:00
5312文字
会話率:32%
父親と朝早く釣りに出かけた日。
高速道路を走行中に、前を走るトラックから鉄骨が落ちてきて、父親はハンドルを左に切るが運悪く運転席に突き刺さってしまう。もしハンドルを左に切らなければ、俺が死んでいた。父さんはそれを知っていて俺を助けたん
だ。
「何で……、何で、あんたじゃないのよ」
母さんに言われ俺は家を飛び出し、行けるだけ遠くへ逃げた。
行きついた先は新宿だった。そこで体を売り、家賃と食費を稼ぐ日々が始まる。
若いからこそ俺は自由でいられた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-22 17:34:54
73594文字
会話率:59%
父親と朝早く釣りに出かけた日。
高速道路を走行中に、前を走るトラックから鉄骨が落ちてきて、父親はハンドルを左に切るが運悪く運転席に突き刺さってしまう。もしハンドルを左に切らなければ、俺が死んでいた。父さんはそれを知っていて俺を助けたん
だ。
「何で……、何で、あんたじゃないのよ」
母さんに言われ俺は家を飛び出し、行けるだけ遠くへ逃げた。
行きついた先は新宿だった。そこで体を売り、家賃と食費を稼ぐ日々が始まる。
若いからこそ俺は自由でいられたんだ。
※この物語はフィクションであり、実在の人物、団体、名称はすべて架空のものです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-19 20:41:11
71447文字
会話率:58%
友人の剣と一緒に学校を中退した御手洗蘭子は新宿のソープランドで風俗嬢として働くも仕事にやりがいを感じない日々。
男嫌いの2人は千代田区の下宿宿『単虚理荘』の1階に居を構える。
気まま自由な暮らしの中、ある日隣の部屋にある若い夫婦が引っ越して
きて、その日から彼らがその下宿宿の新しいリーダーに就任したのだった…。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-09 06:00:00
49642文字
会話率:50%
小さい頃、僕は地球を救いたかった。
だけど、僕が大人になって救ったのは――。
新宿二丁目の隅っこで、偶然出会った二人の物語です。
この作品はPixiv小説にも投稿しています。
https://www.pixiv.net/novel/sh
ow.php?id=16997136折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-13 19:08:32
7740文字
会話率:40%
五年前……自由を求め、家庭崩壊した故郷の家から逃げ出し新宿にやって来た主人公、仁藤大和。
その時、歌舞伎町を統べる極道の一組、皇組組長、皇斬江に拾われる。
そして現在、大和は自分を拾った恩を返す為に、皇組に入り極道としての道を歩み始
める。
そうして生活していく中で、大和は自分と同じ、"普通"ではない人生を送ってきた四人の少女達と出会う。
果たして大和は、その少女達と関わり合う中で、本当の自由を手にする事が出来るのか……?
※この作品は、エブリスタの方でも投稿させて頂いています。
※この作品に出てくる大学名、一部の店名などは架空の物です。
完結編
https://novel18.syosetu.com/n0471hl/折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-07 02:59:38
574572文字
会話率:63%
西新宿の路地裏で知り合った皆上康太と一ノ瀬里緖がチャイニーズマフィア[黒竜]の名を語り悪事の数々を繰り返す里緖の属していた愚連隊の裏切り者と康太の属していたギャングチームの裏切り者に戦いを挑むのだった
最終更新:2022-01-04 13:06:31
26464文字
会話率:46%
西新宿の路地裏で知り合った。皆上康太と一ノ瀬里緖が侵攻組織に立ち向かうお話の続編です。
最終更新:2021-02-14 11:26:42
2178文字
会話率:44%
西新宿の路地裏のスラム街で知り合った一ノ瀬里緖と皆上康太。二人の宿敵とも言えるチャイニーズマフィア[黒龍]から自分達の暮らすスラム街を守るために戦いを挑むサクセスストーリーです
キーワード:
最終更新:2021-02-13 01:53:54
2304文字
会話率:40%
新宿花園神社の近くにある、ゲイ専門の風俗店「プッシールーム1号店」には7人のネコがいる
ネコたちは、客にオナニーを見せることを生業としているが、その正体は、学生や、社会人、フリーターと様々で、皆事情を抱えてる
そんな彼らの出会いと恋と葛
藤を描いたオムニバス
を目指して書きました
エブリスタにて、以下の番外編をスタート特典として、読めます
アヤメとコタローの出会いをコタロー目線で描いた
【白猫いりませんか】
九が実家にトワを連れて結婚の挨拶に行く
【棚橋一家の次男坊】
随時更新中です
こちら、読みごたえある話になってますので、九好きな方はぜひどうぞ。※胸クソ注意
どちらも⭐30~読めます!どしどしお待ちしてます
あとがき(転載)
登場人物が多く、とっちらかっていて、読みづらい文章だったと思います
今回も愛すべきカップルがたくさん誕生し、作者は嬉しかったです
ヒヤ×エチゼン
リン×アット
タキ×緑人
アヤメ×コタ
ミナミ×アイナ
九×トワ
マサト×滋
他にいたかな?あ、鮭児と淡人がいましたね
彼らの未来をもっと描きたかったですが、それは皆様に想像していただくということで
それではまたどこかで
はなざんまい
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-03 12:10:23
66603文字
会話率:44%
ノンケの裕翔に恋をした瞬。
この恋が実るまでの物語です。
最終更新:2021-09-26 10:40:49
30573文字
会話率:9%
都内の大学を卒業した行川は、クローゼットの同性愛者。直属の上司に並々ならぬ恋心を抱えているが、打ち明けることはできない。その夜、新宿2丁目のバーで知り合った女性と話をするが…。
最終更新:2021-06-07 18:46:36
3366文字
会話率:22%
下記1話抜粋
東京都 新宿 地下
――ピピッ、ピピピピッ、ピピピピッ、ピピピピッ
朝を告げる電子音に背を向けつつ、後ろ手で荒っぽく止めにかかる。音が止み、再び静寂が訪れた部屋に彼の睡眠を妨げるものは無くなった。二度寝する為に掛け布
団を指先で軽く整える。
脳が覚醒しきる前に二度寝への体制を整え、後は睡魔に身を任せるだけとなった時、扉の開閉音がして自身に向かってくる足音。それが誰なのか、そしてこれから何が起こるのかを知っている彼は、全力で寝ているフリをした。
「時計……鳴ったでしょ。何でまだ寝てるの?」
彼の予想とは別人の声が聞こえ、つい振り向いてしまう。二度寝しているところを金髪の美女に起こされるというルーティンが崩れ、布団から出つつ不満を洩らす男。
「時間に間に合えば問題ないと思うなー、それよりいつもはケイさんが起こしてくれんだけど……」
「ケイさん、亡くなったから」
人が死ぬことは何ら珍しいことではない。地上に生物兵器が蔓延っていれば尚のこと。ましてその対抗手段を得るために日夜人体実験をしているのでは、何処にいようと死を意識せざるを得ない。
ケイの訃報に思わず天を仰ぐ。会えるはずだった人、起こるはずだった出来事――約束することで必ずその未来が訪れるという保証は無い。
数年ぶりに1人で着替えを済ませ、部屋を出る。その背中から漂う覚悟は、暗澹な日々からの解放を誓ったが故。
ーーーーーーーーーー
完結
全15話(プロローグ、エピローグ込み)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-25 20:00:00
43722文字
会話率:30%