父親と朝早く釣りに出かけた日。
高速道路を走行中に、前を走るトラックから鉄骨が落ちてきて、父親はハンドルを左に切るが運悪く運転席に突き刺さってしまう。もしハンドルを左に切らなければ、俺が死んでいた。父さんはそれを知っていて俺を助けたん
だ。
「何で……、何で、あんたじゃないのよ」
母さんに言われ俺は家を飛び出し、行けるだけ遠くへ逃げた。
行きついた先は新宿だった。そこで体を売り、家賃と食費を稼ぐ日々が始まる。
若いからこそ俺は自由でいられた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-22 17:34:54
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会話率:59%