大地の女神アデルが愛したこの地、エルライナ国は小国ながらかつては楽園であった。
数百年に一度産まれる"白金の至宝"は、女神アデルの庇護を賜る不思議な力を持ち、容姿は必ずプラチナブロンドに紫の瞳の女である。
力の源は、女神
アデルの愛したこの地を民や王族が想い慈しむ心。
時の"白金の至宝"は、その不思議な力でエルライナの地を大国へと導いた。
しかし、大国になるに連れ王族は"白金の至宝"を策謀に利用するようになる。
尊い存在の"白金の至宝"を鎖で繋ぎ、更なる繁栄を遂げる為、力の施行を強要し、遂に大陸随一の巨大な軍事国家になった。
緑の大半を失い、このエルライナの地を想い慈しむ者が少なくなると、やがて力は失われその美しいプラチナブロンドを漆黒に染め上げた。
自身の異変に恐れを抱いた時の"白金の至宝"は自害。
三百年後、辺境の地で産まれた"白金の至宝"エレナは、愛情深い両親のもと隠され育つ。
しかし、悪戯な運命が彼女を第一王子と引き合わせ、二人は激しい恋に落ちた。
二人の間に新しい命が産まれ、美しいその赤子もまたエレナ同様"白金の至宝"であった。
順風満帆に見えたエレナの日常が終わりを告げたのは、王位継承権を争う第二王子の陰謀。
愛しい夫を殺されたエレナは哀しみに打ちひしがれ、そのプラチナブロンドを漆黒に染め上げた。
怒りに震えるその瞳は緋く凍てつき、忘れ形見の愛しい我が子を腕に抱え『二度とこの力をこの地に使う事はない』と忽然と姿を消したのである。
それから幾多の歳月が流れ、エレナの娘アメリアは十九歳になった。
奇しくも母エレナが恋に落ちた歳に、隠れ住む森の奥地、泉の畔でエルライナ国騎手団長ヴィクトールに出会ったのである。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-06-05 16:05:19
14104文字
会話率:12%
舞台は男子割礼が義務付けられて、成人男性のズル剥け率が100%の国。短小早漏・真性包茎を愛するが故に行き遅れた伯爵家令嬢と、皮かむりの小さな一物のせいで童貞をこじらせた国王陛下のドタバタラブコメディー。
絶倫巨根スパダリIKEMENヒーロー
に食傷気味の作者が、たまにはこんな変わり種があってもいいのではないか?と思って書いてみました。
気軽に読めるライトな読み物です、息抜きにどうぞ。あるふぁぽにも掲載してます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-05-06 22:41:25
39229文字
会話率:25%
オメガバース作品。友人から“Ωの巣作り”がアツいと聞かされ熱意にあてられたまま書いたので設定ゆるふわです。
Ωの巣作り自体詳しくありません。独自設定ありありです。
※Ωの巣作りにビビっときたあなた!お願いします!是非!書いてください!
巣作り…可愛い…オメガバース…尊い…
全然あらすじじゃなくて、申し訳ないです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-04-07 01:46:22
3409文字
会話率:31%
いつも思い浮かぶのは兄だった。
誰かが誰かを好きになる。
その気持ちは尊いモノだと教えられて来たのにどうして――、
――どうして相手が兄妹だと――、
――許されないの?
*性描写のあるページにはタイトルに「*R18」と表記します。
*誤字脱字、表記ミスの報告や感想、コメント、批判などといったことを頂けると作者が喜びます。
*完全な一人称かつ現在の視点のみで書いているハズなので、主人公が考えたこと、思ったこと、見た聞いた触れた感じたと認識したもの、また、主人公の知っている漢字の量、表現の幅で、文章を書くため、お見苦しい点や、理解しづらい場面があることを、ご了承ください。
*最近気づきました。時々、口から砂糖が出てくるんじゃないか、っていうような浮ついた描写があるんですね。
*また、章ごとに主人公が変わります。なので、章ごとに別物だと考えてくださるとうれしいです。ただ、舞台が同じ場所で時期がずれるだけなので、様々な場面でリンクがあります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-11-19 22:00:00
279307文字
会話率:56%
俺は今、未知の物体と遭遇している。
そんな表現は人間相手に失礼だというのは重々承知だが、そう言いたくなる気持ちもわかって欲しい。
「あぁ、君はなんて尊いんだ!」
冬の寒空の下、コンビニの前で膝をつき意味不明な言葉を発する不審者を
見れば誰もが顔をしかめることだろう。
***
ストーカー気質のイケメンエリート×塩対応な平凡サラリーマン。
別サイトにも掲載してます。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-11-15 14:16:48
5801文字
会話率:33%
その山は昔からそこにあった。切り立った険しい岩肌と白いガスを身に纏い頂きを露にしない、人知を超えた魔の山。幾年かに一度だけ、人知を超えたその山に分け入る者が現れる。生贄という尊い犠牲となるために。
薔薇の月生まれのフレイは、ドルムグ山の魔獣
王へと捧げられる贄に選ばれてしまった……。
※主人公の性別がインターセクシュアル的な表現として出てきますが、ボーイズラブというより男女カップルの話として進んでいきます。嫌悪を感じる方は未読として下さい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-06-27 21:11:08
18917文字
会話率:25%