寒さの厳しい年の瀬。離縁の危機を乗り越え、長屋の暮らしにも慣れてきた香は、夫である高定から白粉の匂いがしたことに気づき――。
『長屋の睦言』の続編です。
最終更新:2023-12-31 10:00:00
5668文字
会話率:30%
白粉彫り。それは上気した肌にのみ浮かび上がると言われている幻の刺青。
何年かに一度くらいは、そんな妖しくも美しい彫り物の噂が実しやかに人々の口の端に登る。
だがそれを見たと言う人も彫ったと言う人も本当のところは誰も居ない。
そんな降りしも最
近静かだった歓楽街を震撼とさせる事件が起こる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-01 10:45:14
128646文字
会話率:32%
そして私は被害者から当事者になった。
私を好きになった彼と、彼を好きになった私。出会って初めての秋は嵐と共に幕を開けた。
一章「彼と私と竜胆の花」
彼に感じた恐ろしさ、乗り越えようと動く私に現実が襲いかかる。姿を消した彼、明かされる秘密、
鍵も答えも常に目の前にあった。
二章「彼と私と白粉の花」
敵の正体は何者か、彼の正体は何者か。探し当てた糸口を、掴もうとした手が挫かれる。今度こそだめだと思ったその時に、差し伸べられた手は熱くたぎっていた。
三章「彼と私と山茶花の花」
これは、私と彼のすれ違いと、想いの空回りと、それでも揺るがない恋の物語。
2016.12.25 完結折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-12-25 01:37:06
376693文字
会話率:33%
男と女の生き様を石投げ屋と女郎が共に生きていく流れと売られた女の人間としての変化、宿変えの度に起る街の様と「床花」の上達、幸せを探して生きる様を描いた
この作品はアメブロで連載されていたのですが「小説家になろう」上で改めて追加
手直しして
連載していきます。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-05-29 09:21:53
9271文字
会話率:34%
夕刻に花開くことから別名、夕化粧の名を持つ『白粉花』。
一本に異なる色を咲かせる不思議な花のように、ひとつの身体に沢山の愛を刻む私。
最終更新:2009-10-08 00:42:13
3223文字
会話率:9%