「ねぇ、今度、海行こ?」
七月某日、机に突っ伏していた僕に、春香が声をかけてきた。春香とは幼馴染の間柄で、昔からよく一緒に遊んでいた。高校に入ってからもその関係は変わらず続いているのだが、遠出の誘いを受けるのは初めてのことだった。
「うん
、いいよ。」
行ったことのない海への好奇心、何より春香となら絶対に楽しいものになるという確信が、二つ返事へとつながった。
「やった!じゃあ、決まりだね!夏休み、予定空けといてよ!?」
春香はその場で小さく飛び跳ねると、女子グループの方へと帰っていった。幼さを色濃く残した身振りは、いつになったら大人の振る舞いになるのだろうか、などと考えながら再び机に突っ伏す。
波の音へ思いを馳せてみると、紅茶に砂糖を注いだときのような音色を響かせた。心落ち着く音に微睡み、意識を手放す。この時の僕は、たった一度の海遊びが二人の関係を大きく変えてしまうなどとは、微塵も考えてはいなかった。
そして、夏休みが来た。僕たちは海へとやって来た。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-18 18:56:12
17124文字
会話率:47%
得た者に神力を与えるという玉兎を用いることで超大国たらんとする西の大陸国家は、ついに玉兎の住む月面への着陸に王手をかける。我が国は、度重なる失敗により後がなくなってしまった。こうした状況下、玉兎と縁深い月人の末裔を称する名家、竹木家の一人娘
である|竹木桂子《たけき けいこ》は、自らのチカラを用いることを進言し、月への出征を志願する。切迫する状況下、桂子は結婚を果たしフィアンセとの束の間の逢瀬を楽しむが、西戎の魔の手はそんな平穏さえも許さない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-28 20:43:29
52856文字
会話率:63%
主人公は高校一年生の鈴木優香。彼女は目を覚ますと見知らぬ部屋で拘束されていた。身に覚えのない状況に錯乱するなか突如現れた謎の男。彼は拘束を解くことと引き換えに優香へとある提案を行うが.......。
最終更新:2024-03-07 17:23:36
24857文字
会話率:69%
悲恋餓未散(ひれんがミチル)ちゃんは小学三年生。独身。
とってもかわいい女の子。
でも、誰にも可愛いとはいってもらえない。
そりゃJS3年で女子ならゆりゆりいわれちゃうし、男子が逝ったら「ひゅ~おまえら、つきあってのかよ~」と、羨ましが
ってる男子が、かわいい言った男子をイジメにいく。
小学生は馬鹿ばっかりです。
それを熟知している未散ちゃんは、早熟だといえるのかもしれません。
そんな彼女が、両親がカルト宗教にはまって、家の資産を全部教祖にあげるキチ状態。
俗世の物に縛られると極楽浄土にいけませんよ。
釈迦だか仏陀もいってます。
まずはツボを買うか、装飾品から調度品。お金でもかまいません。捨てなさい。
一切の欲望をすてなさい。さすれば極楽~~
に、なってるのは、その資産を奪う教祖だろ!
って、誰もつっこまないから、世の中変なのフエまくり!
なので、未散ちゃんは林間学校と修学旅行の積立金も学校側から奪い取り返す両親。
給食費も奪い取り、牛乳代すら見逃しません。
そして未散ちゃんは、水分不足になるので、家では止まっている水道の代わりに学校でお水を15分かけて、たーっぷり飲むしかないのです。
たとえそれがカルキいっぱいで、テンション・バーン!でも!
そして、彼女は友達とお話して、「お水なまでのむの体にわるいよ」という忠告に苦笑い。
そして心では「知ってるよ。水道局の人にお水が作られる前の利根川とか中川とかの水質管理センターで、昔見たジュース工場ではちょうたっぷりのスライムみたいなブドウ糖という砂糖をどっちゃりいれていたけど、同じ量、どっちゃりいれて、沈殿物とか水質濾過とか、ぐろいのみてるから、しってるよ」
なので、ありがとう。
そう、言葉を返して、未散ちゃんは、おうちにかえります。
そして事件が起こったのです!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-18 06:31:23
34971文字
会話率:17%
今月1日まで連載中だった「悲恋」の64話目の物語としてムーンライトノベルズで正式に18禁作品として、新タイトル「裏・悲恋」(うらひれん)(その、まんまやーん)今後はエロさ倍増&てんこ盛りで頑張っていこうと思っています。折角だから沢山の読者
様に愛されて出来るだけ永く連載していきたいと思っています。皆様、どうか宜しくお願い致します。今後のこの物語の予定として「愛欲に溺れる日々」の章はあと10回ほどで終了し、次の章へと移行します。次の章ではいよいよダブルキャストの主人公雅美ちゃ
んの旅立ちを出来るだけ俺流にドラマティックに書けたら良いのになぁって熟考中です。絶対に感動のラストにします。でもこの物語はその後もずっと続きます。新パートナー清美ちゃんとの新たな物語が待っています。この物語を最終的に10万文字以上の作品に
して、来年か再来年には各種コンクールに無謀にもチャレンジして恐らく木端微塵にされます。完全玉砕。なんちって。まずあと数年間はそんな感じでも「イイんです。」by川平慈英なんちって(笑)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-07-18 11:49:21
72881文字
会話率:28%
二十八行、十四話、十四文字のラヴ・シーン。
最終更新:2019-10-08 19:00:00
5280文字
会話率:1%