クランツ辺境伯領の小さな宿場町ピナーグレン。
早朝、ある民宿に全身黒ずくめの怪しい客がやって来た。フード付きの長い外套を着こみ、防塵布で鼻から下も隠している。男はぶっきらぼうに「部屋はあるか」と訊ねた。
民宿を一人で切り盛りしている女主人の
ローザリンデは、経済的な事情からその客を受け入れることにした。
中に入った男がフード付きの長い外套を外すと──
※
タイトル通りワンナイトで抱かれるだけの物語ですが、舞台は連載中の「昨今の聖女は魔法なんか使わないと言うけれど」と同じ世界の、数十年前です。
本編に登場するキャラのバックグラウンドとして作った物に、少し手を加えて短編にしました。
二人の後日談に該当する出来事もまた、いずれ本編に登場します。
本編をより楽しんで頂ければと思い書いたものですが、本編をお読み頂いていなくても読めるようになっていると思います。お楽しみ頂ければ幸いです。
※同タイトルでアルファポリスさんにも掲載しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-13 23:00:00
23369文字
会話率:45%
幼い時に母様をなくし、父親の家庭内暴力に耐えながら、中学を卒業しすぐ働きながら生活する彼のたった一つの辞められない趣味。
それは、彼がまだ中学生の時に一目ぼれをした女の子のストーカーだった。
彼は23になった今でも彼女の部屋に夜な夜な侵入し
、盗む事も、触れる事も、囁く事も無く、ただただ彼女の横に佇む。
自分の行いに引け目を感じながら。
しかしストーカーは知らなかった、自分が待ち構えられている事に。
注意:この小説はフィクションです☆折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-06-14 21:00:00
30106文字
会話率:16%
──千夜が過ぎないうちに、いずれナーデルは自分に飽きるだろう──。
イースァーン帝国に呑み込まれた亡国デュベイルから奴隷として連れてこられたイドリースは、母親が皇帝の愛妾になるのを機に皇太子ナーデルと知り合う。
ナーデルの庇護下に置か
れたイドリースだったが、長じると、今度は母と同じように彼の寵愛を受け、『薔薇宮』へ閉じ込められるようになる……。
※本編は擦れ違いで終わっていますが、いずれハッピーエンド?に繋がる続編を書きたいと思っています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-11-17 00:07:46
13285文字
会話率:27%