孫の由佳は手文庫の中から、数日前孤独死をした祖母民子が大学
ノ―トに書き綴った“自分自身に宛てた手紙”を見つけた。
その手紙には彼女の激しく燃え滾る一生が書き記されて在った。
民子はイギリス人の母と日本人の父との間に生ま
れた混血児であっ
たが、幼い頃から或特殊な感性を教えられて育っていった。
民子は或日、幽玄の会と言うお茶会で、備前焼の老陶芸士秀鳳と出
会った。そして彼女はまるで仙人の様な“気”を放つ、秀鳳の虜に
成っていた。彼は陶芸の制作の為備前に居たが、彼からの釜炊きの
案内をもらった彼女は、ハ―レ―に跨って秀鳳の居る備前への道を
ひた走りに走った。そして登り釜の燃え滾る炎の前で彼女は秀鳳に
抱かれた。備前の海はキラキラと輝き、秀鳳との恋はその頂点に達
し、やがて民子は彼の中に究極のエロスを感じ取っていた。そして
すざましい恋に落ちて行った。
恋は半年間の短いもので在ったが、彼女の中でいつまでもその恋
は燃え続け、それはその後の彼女の生きざまを支配した。
秀鳳と特殊な関係に在った嫁慶子との壮絶な争いは、醜くも黒魔術
の呪いを呼び起こし、今迄秀鳳の孫と信じきっていた健作が彼の実
子と知った民子は、若き日の秀鳳を求めてオックスフォ―ドに留学
中の健作を追って、イギリスへと旅立った。
ロンドンで久しぶりに健作と一夜を過ごした民子は、18世紀の
貴族の快楽の都市バ―スで、知り合ったベン男爵夫妻の秘められた
生活を知る事となる。
やがて帰国した民子は娘時代から彼女の側に仕えている女中のキヌ
と二人だけの寂しい生活に戻る。そうした中図書館で知り合ったギ
リシャ人の老紳士メタクサスに引かれ再び恋に落ちた。そうした彼
の誘いから民子とキヌはギリシャへの旅に胸を膨らませ、旅立ちの
日を待った。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-10-28 10:39:20
168180文字
会話率:10%
雪道弓華は、自分を抑え込んでいた。
彼女は全てに恵まれるものだった。
権力、容姿、才能。
全て彼女にとっては当然であり、それを維持することは彼女にとっての当然であった。
理想であり続けなければならない。
その思いが彼女を縛る。
け
れどもある日彼女は見てしまう。
この世界の歪みと快楽。
それは彼女にとって、自分の知らなかった内側を知る、恐らく分岐点となったのだろう。
彼女は自分自身と他人に嘘と言い訳と幻想を押し付けながら快楽を貪るオンナになる……。
誘い受け系主人公、雪道弓華が女性視点で快楽に浸っていく小説です。
周りからは清純で穢れを知らないと思われている彼女の本当の姿。
男を誘い、言い訳をしながら快楽に浸る彼女の姿をお楽しみください。
○☆マークが付いているのがXXシーンです。
○http://ncode.syosetu.com/n9198cf/←前作「ドSで焦らし!?ビッチな姉とSEX以外の全てのこと」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-10-02 06:00:00
107923文字
会話率:29%
海と山に囲まれた田舎町・細波町(サザナミチョウ)。
過疎化が進み、バスも廃止になるような小さな町で、遥(ハルカ)は
幼馴染み5人と育ってきた。
当たり前に続く日常が楽しかった、幼いあの頃。
しかし、大人に近付く度に、自分たちの関係も
また、変化していく。
不変を願ったあの日。
変化を望んだあの日。
彼らは互いに向き合い、自分自身と向き合う事になる。
それが、今ある日常に亀裂をいれてしまうとしても。
友情、依存愛、裏切り、虐待、死別、そして己自身の弱さ。
幼馴染み6人を取り巻くヒューマンストーリー、始まります。
※ジャンル的に青春友情っぽいですが、あまり王道展開はないと思いますので、王道系が好きな方はごめんなさい。
あと、登場人物が多いので、覚えるのが大変でしょうから、取り合えず好きなキャラを覚えるだけで良いです!
また、本作品はクリエイター投稿サイト『エブリスタ』にも連載していました。
なので、あれ、こいつ見た事あると思っても、同一作品で同一人物が書いてるので、安心して下さい。
それでは、拙い作品ですが、楽しんで頂けたら幸いです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-09-07 20:36:42
139079文字
会話率:43%
健全なる少年少女諸君。君たちは妄想に取りつかれた猿である。
知らず知らずのうちに下半身に手が伸びていたことは?
暇だからと自慰にふけったことは?
一度達したにも関わらず二度三度と同じ過ちを繰り返したことは?
――ないとはいえないだろう?
だがそれでいい。それでこそ健全なる少年少女であるというものだ。
君たちに画像や動画などといった大層なオカズは必要ない。ただ己が頭の中にそれぞれが欲してやまない薔薇色の光景を具現化して、ピンク色の欲望を発散するのだ。願望――とは少し違う。まるで自分自身が脚本家になったかのように、あくまで空想の物語を頭の中で紡ぐのだ。
妄想。素晴らしい人間の英知ではないか。
さあ、健全な少年少女諸君。君たちもモウソウニストの扉を開こう――。
(※あらすじと内容はあまり関係ない)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-08-22 01:24:50
10168文字
会話率:32%
バイトのBARに常連に連れられやって来たのは、目を見張るほどの女王様系美人。
しかし、自分自身、王子様と呼ばれる美男子ハルにとってそれはただ、美しいだけの人だった。
「恋するDoctor」亜子の親友エリナとBARのバイトであるハルの出逢い
から現在。
あなたの本当の姿は?
「恋するDoctor」をお読みにならなくても、分かるようにはなっていますが、読んで頂くとより分かりやすいです。
6/25番外編を不定期で更新予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-07-20 00:00:00
55530文字
会話率:51%
照明デザイナーとして成功している田村直己は、母校の大学で舞台照明の講師を引き受けることになった。そこで自分を崇拝する高槻壮真に出会う。壮真に出会い、惹かれ始める自分自身に戸惑いながら、壮真の情熱的な思いを次第に受け止め始めたころ……この一年
間で直己と肉体関係を持った女性が次々と不毛な死を遂げていることを担当刑事、黒滝から聞かされ……交錯し、錯乱する思考のなかで、壮真に対する疑問が芽生えていく……
「オンナを抱くなんて許せない!オンナなんて、オンナなんて嫌いだーーー」
泣き叫んだ壮真の苦痛にゆがんだ表情が脳裏に残り……
――壮真!お前がこんなことをしたのか!?
疑惑が、ふたりを遠ざける。
情熱は執着と紙一重。その執着が黒いものになると……
BLエロティックラブサスペンス。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-07-09 21:07:01
74710文字
会話率:22%
女性恐怖症の主人公 御門祐介 がたまたま!?お馴染みとの偶然交わしてしまったキス
その後その幼馴染が事故死してしまう夢を見る
だがそれわ偶然でもなく、彼わ目覚めるのだ・・・彼女の未来を・・変える為に・・
???「あたに運命を切り開く覚悟わ
あるの?」
今、俺わ自身に問う・・理不尽な運命の人を、こんな俺が果たして変える事ができるのか?と
♪補足♪未来予知能力を持つ青年、隠された能力とわ?なぞのktpと名乗る組織。味方?そっれとも敵?ドタバタラブコメアリ、多少のアクションアリ
主人公 御門祐介わ果たして自分自身の運命をも決別していく事ができるのだろうか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-06-05 17:56:52
6383文字
会話率:35%
ナルシストな少女は突然二人に別れてしまう。自分の理想のである自分自身が目の前に現れた彼女はその自分と身体を重ねる。
最終更新:2015-03-08 16:41:07
7452文字
会話率:63%
園田智恵子は自分自身の恋愛に興味がない。最近一緒に出かけるようになった男性も、飲み友達でご飯友達だ。彼との待ち合わせている時に出くわしたのは、実の姉・真理子。智恵子が恋愛を望まなくなった原因である彼女は、子どもの頃から進歩のない恋愛脳で今も
どうやらろくでもない相手と付き合っている様子。一方飲み友達の護はモテるが一筋縄ではいかない男。
そしてそろそろ、智恵子自身も感じないではいられなくなりつつある。気がつけばずっと距離を置いていたはずの恋愛も、当たり前のように彼女の傍らにあって。
『王道お嬢様』のスピンオフ、自分の恋愛に興味のない智恵子とチャラいようで意外に真摯な護の話。……そんなに長い話にはならないと思っていましたが既に前作より文字数あり。その前作の人達も出しゃばっています。
9話目以降はっきりと性交描写を含みます。あと護も真摯っつうよかヤンデレ気味?結局は溺愛らぶいちゃですが。
意外と現実に即していない描写もありますので、ご容赦ください。
完結しました。
番外編は別で上げます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-01-21 23:00:00
209553文字
会話率:54%
閉業が決まったの芸能プロダクション。
自分自身とどうにもならない状況に憤懣やる方ないマネージャーが、何故かそこに現れた売れない美少女アイドルに……
最終更新:2014-12-25 01:15:38
12157文字
会話率:44%
短編を連載にしています。一話は短編と同じものです。五話で完結します。
ミルラは親を思うように慕っていた人から、別の男に 渡された。男を信用出来ず、誘惑し、全てを捨て去ろ うとするミルラを、男は自分から触れないことで守ろうとする。全てから、
そして自分自身から。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-12-22 00:00:00
12985文字
会話率:19%
ミルラは親を思うように慕っていた人から、別の男に渡された。男を信用出来ず、誘惑し、全てを捨て去ろうとするミルラを、男は自分から触れないことで守る。全てから、そして自分自身から。
生ぬるいエロ表現があります。
最終更新:2014-09-21 17:15:16
2553文字
会話率:31%
生意気だったら嫌だなぁ。
ふぅ。俺はため息をつく。
自分自身、男子中学生だった頃やんちゃだったし、自分みたいなガキだったらどうしよう。
俺は、少し憂鬱な気分になりながら固いアスファルトを歩く。
教える相手が、可愛い女子中学生とかだっ
たら、最高だったんだけど……。
※虹色の空の、慶兄視点です。
家庭教師×生徒。女体化注意☆異世界トリップ物。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-10-10 18:12:12
11751文字
会話率:22%
もし、自分自身の『マイノート』があれば皆さんはどのように使いますか!?
当然、自分の良いように使いますよね!?
果たして、主人公はどのように使っていくのか・・・。
最終更新:2014-09-28 19:40:48
1972文字
会話率:24%
元ドンファンの熊ひげ男と超絶箱入り伯爵令嬢 結婚後の物語
ついに、友人ダチェット伯爵の末の妹リルを妻としたテディ・バートラム。
天使のように無垢で妖精のように可憐な妻リルのすべてに耽溺し、法悦の日々を過ごしつつも、危険で多忙な仕事によりも
たらされる刺激への未練もまた、断ち難い。
つい仕事に没頭しすぎてしまう自分自身に嫌悪感を抱くテディの胸の内には、あまりにも清らかで愛らしいリルに、放埓で粗暴なかつての自分の姿を知られたくないという思いも募って……。
『シスター・オルランドへの手紙』(n8847bm)、『星咲きぬ空遠く』(n6528bo)他、ダチェット伯爵家シリーズ(http://ncode.syosetu.com/s2646b/)(http://novel18.syosetu.com/xs0252a/)続編。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-09-16 04:55:42
264717文字
会話率:27%
W杯のイタリア代表選手ジッターは、対戦相手のスワの姿に心配で仕方がない。試合中もジッターはスワを気にして試合に集中出来ず、ファウルを犯す。カードの累積で試合に出れなくなったジッターは、腐って酒を飲み、たまたま立ち寄ったバーでスワと再会する。
ジッターはこの出会いに運命を感じ、スワを自分の車へ乗せると、その上へ覆い被さった。スワの中に完全に収まった自分自身に、ジッターは感動し・・。
(『本気で好きになっていいですか』のジッター側から見た話)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-07-28 22:42:24
10586文字
会話率:13%
14歳から私の何かが変わった。友達に対する感情、親に対しての思い、自分という存在・・自分自身を傷つけ、周りを苦しめ親を不幸にした。
25歳になった今、今までの経験をこの小説に残したいと思った。
残さなければいけないと思った、過去を引きずり、
フラッシュバックする現実から逃れたいから・・この過去をさらけ出し自分自身新しい道へ進みたいのだ。
誰にも話さなかった過去。ノンフィクションで書きたいと思う。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-07-27 20:53:21
1960文字
会話率:6%
針のような冷たい雨が降る繁華街の片隅。何かから逃げていた少女は、全身を黒で纏う青年と出会う。彼に破瓜を貫かれるという発端から、自分を愛玩と認識するも、少しずつ彼に惹かれだす。そして、彼も自分自身を人形のように感情がないと認め、その場限りの肉
体だけを満たす日々を過ごしていた。そんな二人の恋の行方は……。
*こちらの作品は本サイトの改稿、移植となっております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-06-27 22:00:00
115077文字
会話率:32%
近藤恭介はある日気づいてしまった。 舞台上でスポットライトを浴び、キラキラと輝く幼馴染である瀬能優香が蝶であることを。 そして自分自身が惨めな蜘蛛であることに……。
空高く飛ぶ蝶を繋ぎとめるために醜悪な蜘蛛は蝶を地面へと引き摺り下ろす。
幼馴染を罠に嵌めて孤立させ、唯一の味方として信頼を独占する恭介の前に様々な障害が降りかかる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-05-27 21:33:01
113198文字
会話率:24%
とある女子校のチアガールのリーダー『C』。思い通りの演技が出来ないと、彼女は失敗をした仲間や部下にいつも怒鳴りつけ、責任を押し付け続けていた。
なんでいつも上手く行かないのか、いっそ全員が自分自身だったらどれだけ良いだろうか。そんな事を
考えていた彼女が目覚めると、そこにはあまりにも大胆な格好をした、何千、何万にも増えたチアガールの自分自身がいて……!?
【補足】こちらの作品は、以前別サイトにて投稿した作品を基にしたものとなります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-04-26 09:00:00
15663文字
会話率:39%
嘗て、ゴーレムたちが権力者として大地を総べる時代があった。
そんなゴーレムたちに奴隷として扱き使われていた人間達は、下剋上を果たす。
ゴーレム達は辺境の土地まで逃げ延びたが、人々が抱えた傷は大きく深いものだった。
ゴーレムアレルギーを患う人
々は、ゴーレムの培ってきた文明の一切合切を放棄しようとするも、一部の権力者と賢者に止められた。
だが、怒り狂う民衆によってゴーレムが溜め込んできた書物の類は燃やし尽くされ、建造物は破壊され、ゴーレムたちが築いてきた文明を知る術はほとんど失われてしまう。
そんなときに現れたのが、プログラムと言う立体ホログラムを生み出し操作出来る魔法。
未知の魔法に危惧した者達は多かったが、誰にでも使え、劣化もせず情報媒体として便利だと言う利点からその魔法は普及していき、ゴーレム時代の象徴とされた紙の利用価値は地に落ち、遂には製紙技術すらも失われてしまう……。
そんな或る日、森の奥深くで竜人族と呼ばれる種族の青年を助けようとした少年セトは、自分の無知を漬け込まれ、その場に居合わせた錬金術士と悪魔の契約を交わしてしまう。
そして、竜人族(ドラゴニア)の青年セトと融合した人間のセトは、竜人族でも人間でもない者として生まれ変わった。
錬金術士は彼らが気絶している間に去り、行方不明に。意識を取り戻したセトに居場所はもはや残されていなかった。
それから冒険者として旅に出たセトは稼いだ費用で錬金術の勉強をしようとアカデミーの門戸を叩く。しかし、セトの性格は錬金術に極めて不適格だった……。
学園で出会った仲間達と共に学園生活を送りながら、セトは絆と技術を深めていくが、セトは果たして学園を卒業出来るのか? そして、彼らは自分自身の身体を取り戻せるのだろうか――?
歪な歴史を紡ぐ時代を舞台に、竜のセトと人のセトが織り成す物語が、いま始まる!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-03-18 23:42:26
50276文字
会話率:72%