「あの日」から私はあの男の所有物になった…。逃れようとする少女と、その少女に執着する青年の物語。
最終更新:2020-03-20 09:05:31
63346文字
会話率:14%
三十歳手前の詩織と、大学生の智章のエッチな関係。空手を習っているが気の小さな青年が、年上のお姉さんに餌付けされ、性の手解きを受けていく。
ハーレムはしない予定です。空手要素は、隙あらば入れたいです。そのためタグに保険で残酷な描写ありを入れ
ています。智章君が成長する様子とか書きたいです。
※遅筆ですが、完結目指します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-03-20 02:29:09
84565文字
会話率:28%
聖なる力をもつ人間との性交で国の騎士たちはその力を増幅させている。
という世界観で、騙すつもりのない騎士と騙そうとした青年の話。
「望み通りに」と同じ世界の話ですがこちらのみで読めます。
最終更新:2020-03-19 23:25:15
15822文字
会話率:28%
聖なる力をもつ人間との性交で国の騎士たちはその力を増幅させている。
という世界観で、誰でもよかった騎士と誰でもよかった青年の話。
アルファポリス様にも掲載しています。
最終更新:2020-02-09 22:36:54
7055文字
会話率:44%
───かみさま、かれには、いいたくない。
生まれてはじめての穏やかな日々を甘受するナカと、その隣に寄り添うマコ。
ゆったりとした日々に安らぎを感じていたのだが、それはひとりの青年により揺れ崩れはじめる。
離婚させようと動き出す者、それを
阻止しようとする者───『好き』の先は、果たしてなんなのだろう?
両親の過去に触れ自分の存在を再認識しはじめる中、がらがらと、崩れてゆく音がする。
───『ナカ』、君は。
───本当は誰も、好きじゃないだろう?
すれ違って捩じれて拗れて、
重なり合って、擦り切れ、千切れた。
かつての子供たちが辿り着いた、『好き』の最果て。
『スーサイドホワイト』『ホワイトノイズ・ホワイトアウト』『ホワイト・ロスト』の最終章です。
どうぞ、前作を読まれてからお読みください。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-03-16 00:00:00
522294文字
会話率:47%
───真っ白に染まって、ふわりと、消えた。
二年間植物人間になり眼醒めたナカは記憶を失っていた。───今までのこと、全てを。
───記憶を失う前の自分は、どんな自分だったのだろう?
不在の両親、一切ない過去の写真、あまりにも長い時間の空
白。……確かな『ナカ』が何ひとつとしてないまま、ナカは日々を暮らしはじめる。
やさしく甘い親戚のお兄さんとぶっきらぼうだけれど本当はやさしい従兄弟のお兄さんに支えられながらもナカは『今の自分』と『前の自分』について考えるが───
───ねえ、『ナカ』。
『いま』の時間は、本当に正しい?
真っ白に染まった少女と、少女を求める青年たちが続ける、擦れ違い捩れて拗れたかつての子供たち。
前作、『スーサイドホワイト』の続編です。
そちらをお読み頂いてからお読みください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-11-04 00:00:00
439258文字
会話率:51%
───かみさま、かれには、いわないで。
車に轢かれかけた幼馴染の少年を庇い植物人間になり、八年間身体の成長を止められ眠り続けていた少女、ナカ。
かつては歳下の少年であり、今は自分よりも歳上の青年となった従兄弟と、同じく青年となった幼馴染の
かつての少年と。
───自分が眠っていた八年間は、どんな風に過ぎて行ったんだろう?
『自身が不在』の八年間が彼らにとってどれだけ大きかったのかを知らぬまま、擦れ違って捻れて拗れた、かつての子供たち。
───ねえ、ナカ。
───どうして愛されてくれないの?
無意識の内に愛されることから逃げる少女と、そんな少女に八年間恋をし続けた、二人の青年の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-02-13 00:00:00
350429文字
会話率:51%
コンビニスイーツを買いに夜中に外に出たら異世界転移してしまった大学生金森巽(かなもりたつみ)は、ド辺境の山奥で竜神のような容姿のハイスペック青年フィグに助けられた事により惚れこみ、妖精の郷で親交を深めるが、この異世界は“セックスしないと死ぬ
世界”だった。
わんこ系へたれ童貞男子大学生×人見知り異種族美青年
甘々ハッピーエンド目指します折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-03-15 21:00:00
83397文字
会話率:29%
一日のほとんどが『夜』の図書館に赴任してきた陰気な青年アトリは、長く在籍しているエルフの倉庫番トレンタと親睦を深めるも、穏やかな日々の中密かに『幼い子供を犯して殺して廃棄したい』願望に取り憑かれれ、友人が育てる獣人の子供に対し劣情を隠せない
でいた。そんな中、昔出会った赤い髪の少年と再会を果たしたが、明らかに様子がおかしく─
少年と呼べる年齢への性犯罪性の強いファンタジー世界観の作品です。暴力・近親相姦・緊縛・片思い乱立・リバ的描写・青年×少年・青年×青年
※挿絵描いたら随時追加します折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-02-24 12:00:00
166175文字
会話率:27%
太平洋戦争中における、銃後の青年と特攻隊員との色恋沙汰。戦争描写注意。
専門家では無いので史実と違う所があるかもですが、パラレルワールドだと思えば無問題デス。
※アルファポリスにも掲載
最終更新:2020-03-13 21:00:00
16165文字
会話率:12%
二組の男女がそれぞれソレにいたるまで。
※2018/8/31完結済
【健全な少年編】全3話
★幼なじみの高校二年生男女の場合。
ジャイ〇ン系女子(でもかわいい)と地味眼鏡(磨くと光りそう)でお送りします。
【不健全な青年編】全5話
★
モラトリアムな大学生男女の場合。
いつか刺される系男子(コーヒーはブラック派)と巻き込まれ女子(コーヒーはミルク入れる派)でお送りします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-03-13 06:00:00
59917文字
会話率:39%
王都の街で薬屋を営むシフは皆に人気の好青年。男女問わずシフに惹かれる者は数しれず。その中でも熱烈な金髪の男性、レオルにシフはある想いを抱いていた。いつか殺さねばならない人を想うシフがとる行動は…。
秘密を抱えた孤独な青年と初恋を拗らせてい
る青年。2人の擦れ違いと過去と秘密のお話。
残酷な描写が苦手な方はお気をつけください。
初めて書きます。至らないこともあるかもしれませんが、よろしくお願いします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-03-13 00:27:48
10718文字
会話率:64%
「鬼木の山」そこは、鬼の住む山であった。ある日、蘭国を飛び出した千里は、山に踏み入れてしまうと鬼に襲われる事となる。
死を覚悟した千里だったが、何処からともなく聞こえたのは、美しい笛の音色だった──。
青い髪を揺らして横笛を手にさっそうと現
れた青年。術を操ると、鬼たちと敵対し、千里を救いだした。優しく差しのべられる手。
しかし、彼もまた「鬼」であった。
──無事に国へと戻れた千里だったが、すぐに喃国の侵略が始まった。
そこに潜むのは、黒い鬼の存在。
町は焼かれ、国の滅亡かと思われた蘭国の危機に、再び「青髪の鬼」が千里の元に現れる。
蘭国を救い、消えた鬼の戦いは、やがて伝説となった。
月日は流れ──。
着々と復興を進める蘭国では、夜な夜な鬼による襲撃事件が発生していた。その狙いは千里だった。
城主である狢伝に呼ばれた灯馬は、千里の護衛へと向かう。
千里が狙われる理由、そして鬼の目的とは?
「ただ、会いたい──」
千里は今も、青い髪の鬼を想う。
人の願い、鬼の願いが交わる時、石は強く輝きを増す!
和製チャンバラ、群像ファンタジー。
※こちらは『前編』となります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-03-11 17:25:28
524文字
会話率:32%
異常なまでの世話焼きにより、恋人が出来ても直ぐに逃げられてしまう君嶋は、親友の並木の頼みから、白井という青年の世話を見ることになる。
24時間行動を共にする必要のある白井は、君嶋にとって世話の焼き甲斐のある男で…?
恋人の全てを管理したい
男×独りでは生きていけない男
さっくり完結予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-03-10 20:00:00
33295文字
会話率:39%
ご飯がわりにセックスするのは私がサキュバスだから。そして何故か私は聖女として働いている。ちょっと笑っちゃうよね?
⭐︎
サキュバス、つまりは魔族でしかないのにその能力から神官であるフィルに拾われて聖女として働いているラナ。彼女は、食事のた
めに魔族のことを憎んでいるフィルと身体を重ねる。
5年前一悶着あって気付いたら聖女になっていたラナ
ある女性のことを忘れられず拗らせてしまった神官フィル
2人の秘事の一部始終。
=====
そのうち続編書こうかなと思ってます。
(if)続編書くときは、細部の書き換え等はあると思います!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-03-09 02:05:09
6113文字
会話率:39%
少年少女の姿のまま成長しないホムンクルスのアルフとフィーネは、実験と言う名の虐待による命の危険を感じ取り、カルト組織である女神真教の研究施設から逃げ出した。
元傭兵の青年ブレッドと、禁忌の錬金術で作られたホムンクルスの少年少女・アルフと
フィーネが出会った時、運命の歯車が動き出す。
アルフとフィーネを巡る陰謀に巻き込まれた元傭兵のブレッドは、顔見知りの魔女カミラを道連れにアルフとフィーネの面倒をみることになる。
狂気をまとった禁忌の錬金術師イゴールが率いる組織から、ブレッドとカミラは二人を守る事が出来るのか。
蒸気機関車の走る大陸で起こる、若者達が生き残る為に戦いながらも幸せを探して生活をしていく物語。
※R18 シーンは突然予告なく入りますが前書きには記載します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-03-08 18:00:00
14492文字
会話率:34%
離地暦201年――人類は地球を離れ、宇宙で新たな生活を始め200年近くが経過した。貧困の差が広がる地球を捨て、裕福な人々は宇宙へ進出していく。
狙撃手として裏で名を馳せたルーイは、地球での狙撃の帰りに公安に拘束された。逃走経路を疎かにし
た結果だ。表では一流モデルとして有名な青年が裏路地で保護される、滅多にない事態に公安は彼を疑うが……。
表も裏もひっくるめてルーイの『飼い主』である権力者リューアは公安からの問い合わせに対し、彼の保護と称した強制連行を指示する。
権力者一族の争いに巻き込まれるルーイと、ひたすらに彼に甘いリューアの愛の行方は?
【重複投稿】エブリスタ、アルファポリス、小説家になろう
【注意】R18 ※印はぇろ表現有ります
2019/04/29、サブタイトル変更折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-03-07 22:14:36
109198文字
会話率:32%
吸血鬼を倒すハンターである青年は、美しい吸血鬼に魅せられ囚われる。
若きハンターは、己のルーツを求めて『吸血鬼の純血種』を探していた。たどり着いた古城で、美しい黒髪の青年と出会う。彼は自らを純血の吸血鬼王だと名乗るが……。
対峙するは
ずの吸血鬼に魅せられたハンターは、吸血鬼王に血と愛を捧げた。
ハンター×吸血鬼、R-18表現あり、BL、残酷描写・流血描写・吸血表現あり
※印は性的表現あり
【重複投稿】エブリスタ、アルファポリス、小説家になろう
全89話+外伝3話、2019/11/29完折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-11-29 17:00:00
96097文字
会話率:40%
ホストとして生計を立てるサリエルは、女を手玉に取る高嶺の花。どれだけ金を積まれても、美女として名高い女性相手であろうと落ちないことで有名だった。冷たく残酷な男は、ある夜1人の青年と再会を果たす。運命の歯車が軋んだ音で回り始めた。
ホス
ト×拾われた青年、R-18表現あり、BL、流血描写あり
※印は性的表現あり
【重複投稿】エブリスタ、アルファポリス、小説家になろう
全33話、2019/11/27完折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-11-27 23:00:00
35920文字
会話率:40%
20xx年。
ここは日本の小さな孤島、シーク島に祖母と旧市民地区暮らす青年、|石垣奏《いしがきかなで》。
彼はごく普通の平凡なリサイクルショップ|金成《かんなり》で働いている。
しかし、島の治安はあまり良くなく、旧市民区とは別にラグ
ジュアリーと言う五年前にできた新しい区と対立していた。
ラグジュアリーのトップ、|花開院道真《けいかいんみちざね》が旧市民区を乗っ取ろうと動いていたのだ。
それに含め、謎の集団が人をさらう事件が起き、奏の日常が大きく変わっていく。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-03-07 09:16:34
7683文字
会話率:56%
――なんで神様は逝かしてくれないのかなぁ?
昔素行不良な日々を送っていた人間の少年・“ミコト・クリーナー”は更正施設に入って約3年経ってからの出所後、かつて親友・“琉璃(ゆり)”を傷つけてしまったことと、幼馴染・“デヴィット・パーカー”を
死なせた原因を作ってしまった事に自責を募らせ死ぬに死ねない日々をただ過ごしていた。
琉璃のことでかつての不良仲間に脅され、死ぬに死ねない自分に嫌気がさしていたそんな自分に声をかけたのは、琉璃を傷つけた事件当日に一緒に居合わせたホオジロザメの人魚の青年・“ホルガー”だった……。ホルガーは3年前とは違って改心していたミコトに興味を持ち始めて……? 人魚シリーズ・第三弾になるミコト編スタート。
※1 … 濡れ場があるシーンなどはタイトルの横に*が付きます。
※2 … この作品はリハビリもかねてほそぼそと投稿していく予定なので少し投稿が遅れる場合があります、ご了承ください。
※3 … この話は第1弾にして前々作の『シロワニの花嫁』に繋がる前作『盲目少年に恋しイタチザメ』と繋がりのあるお話でもあります、前作の話要素が入っていますので琉璃とミコトの関係に関してはそちらも見ていただければ分かると思いますので読んでくだされば幸いです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-03-07 00:47:04
148168文字
会話率:46%
それは、ハロウィンの午後。
色とりどりの花が1つもない恐ろしいほど廃れた森に、一匹の子ぐまが迷い込んできました。
「まいご、なのかな、ぼく」
心細くて子ぐまが涙を流していると灰色の髪を持つ青年カーネが姿を現したのです。
「静かにしてく
れないか?」
「きゃっ」
いずれ、この出会いが運命を変え、色を失った森に命を吹き込みますが、それはカーネが子ぐまの正体を理解してからのお話。
まずは、子ぐまが家族を見つけられるかみんなで見守ってみませんか?
森の青年x子ぐまの少年
Fujossyにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-03-06 18:00:00
9999文字
会話率:59%
桃太郎は、3人のお供を連れて鬼退治に向かい、無事村へと帰ってくる。ここまでは昔話と同じなのだ。
違うのは、桃太郎がオニを連れて帰ってきたことと、2人で仲良くケーキ屋を開きだしたこと!
「いらっしゃいませ~」
お店は繁盛しているみたいだけ
ど、平和な毎日は続くのか?!
褐色肌赤髪の青年(オニ)x色白黒髪の少年(桃太郎)
この作品は「Fujossy」ユーザー企画『桃太郎を自分らしくBL小説にしてみよう!』参加作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-01-29 07:00:00
15063文字
会話率:59%
サムは黒猫のぬいぐるみだった。クリスマス工場のベルトコンベアの上に寝そべりながら、何とか人間になれないかと夢を見る。
それもそう、サムはサンタのヘルパーであるニッセが気になって仕方ない。ぬいぐるみのままでは話すことさえできないのだ。
「
神様お願い!」
声のないサムは心の中でそう祈る。そんな彼の目の前に”雪の魔女”だという女性が現れ、人間にする代わりに、ニッセが心からサムを愛さないと、サムを雪と化すと言ってきたのだ。雪は春になれば溶けて水となる……
危険な取引だ。
溶けてなくなっても良いから、数日でもニッセと過ごしたい。そんな思いでサムは雪の魔法にかかった。
サンタ手伝いの青年x黒猫のぬいぐるみ
この作品はFujossyにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-01-20 19:10:36
22322文字
会話率:47%
社畜歴3年の松木祐奈は、連日の激務に食事を作るような余裕もなく、コンビニで買ったものを流し込んでは万年床に倒れる毎日を送っていた。
そして久しぶりの休日、惰眠を謳歌しようとした彼女の布団の中に、突如現れた金髪の美青年。異世界の勇者と名乗る彼
は、祐奈の家を宿として借りていたという。
突如始まった奇妙な共同生活は、祐奈の日常を変えていく――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-03-03 18:00:00
3222文字
会話率:32%
突然だが俺は僧侶だ!今は気弱な少女でありながら魔王を倒す才能を持った勇者・ミザリーと魔王討伐の旅に出ている!
しかしある日ミザリーが魔物の攻撃で大変なことになってしまった!
最終更新:2020-03-03 07:30:18
10217文字
会話率:56%
突然失われた日常。
片桐アスカ(ロリ体型)は拉致監禁され、陵辱される日々を送る。
それは長くは続かなかった。
救出されたのだ。
そこで出会った青年との日々。
高身長の、年上にも見える彼は自分よりも年下だった。
監禁されていたとき
に受けた心の傷と身体の傷は、彼によって少しずつ癒されていく。
お互い惹かれながらも――彼はヤクザだった。
そして――
※感想等お待ちしております。是非ともお願いします!
※前二作のように毎日の更新とはなりません。
※拉致監禁陵辱は犯罪です。健全な読者の皆さんはしないと思いますが、決して真似しないで下さい。また、誘引するものでもありませんので、恐れのある方は読まないようにして下さい。せめて、この作品で解消するようにして下さい。
※ハーメルンにも投稿折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-03-01 21:09:18
193921文字
会話率:52%
高度経済成長期に入りかけた時代、巷で名を馳せつつある探偵がいた。名家で起こる血なまぐさい事件も三文ゴシップになりかねないありきたりな事件も見事に解決してみせる探偵である。その確かな仕事ぶりは高く評価されていた。
事務所を訪ねれば、いかにも推
理小説から抜け出たかの如き名探偵と言いたくなるようなスーツ姿の男前が話を聞いてくれるだろうが、彼は助手だ。その助手と客人に優しい笑みと共にお茶を出す、着流し姿の両性具有的美貌の青年こそが探偵である。
助手は道行く女性から秋波を送られ、時に事件に関わるご婦人達からも熱っぽく見つめられるが、微塵も心は動かない。
探偵はすれ違う男からの視線を集め、時に事件の周囲にいる紳士達からギラギラした目で見られるが、いっこうに気にしない。(助手は険しい表情になるが)
この助手と探偵の二人、実は同じ名字である。といっても血のつながりは無い。共に身寄りがないところを、篤志家の養父に引き取られた義兄弟である。ちなみに2歳年上の探偵が名義上の兄だ。
義兄は天真爛漫で、突然できた賢い義弟を非常に可愛がり、奇抜な思考のもとに振り回した。義弟は大人びていて、突如できた美しい義兄に戸惑い、突飛な行動に呆れつつも付き従った。
しかし、思春期を迎え、二人の間に壁ができるようになる。
義弟は義兄に欲情していることに悩み、義兄は頑なに距離を取ろうとする義弟の態度に心を乱された。ある日、義弟の「あんたを兄だと思ったことはない」という一言でついに二人は決裂してしまったかに思えたが…。
そんな過去を持つ義兄弟は、共に仕事をするのみならず、成人した今も同居生活をおくっている。思春期の頃の張り詰めた空気が嘘のように、危なっかしい義兄を放っておけない義弟と、彼に世話を焼かれるのが嬉しい義兄という関係性は少年時代のように変わらない。
ただし、子供の頃とは違い、入る寝台は1つであるが。
フジョッシーやカクヨムにも掲載しております!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-03-01 19:11:25
3773文字
会話率:54%