失業した挙句アパートまで全焼で全てを無くした花那。ネットカフェで過ごそうかと歩いていたら、作家、森咲 律のサイン会に行き当たる。いつも持ち歩いている小説の作者のサイン会。サイン本、ネットで売れるかも…と思い行列に並ぶけれど、直前で、それは作
家に対しても作品に対しても失礼だと思いなおす。ただ、サインをしてもらったら、明日から職探しを頑張ろうと思っていた。本を渡す時触れた指先。その手を腕ごと掴んだのは森咲 律本人。彼は花那の腕を掴んだまま離さない。離して欲しいと言う花那の言葉など聞く耳を持たず、ただ、真っ直ぐに見つめてくる。周りの出版社やマネージャーのような人達に説得されてようやく離してくれたものの、視線は花那を見つめたまま。しかも、話しがあるから待っていて欲しいと言われる始末。
話す事など無い花那はその場から離れようと試みるも、何だかガタイの良い人達に囲まれてコーヒーを飲む事に…。
再び現れた律は花那を自宅に連れて行く。律の自室の寝室に放り込まれ怯える花那に律はただ一言
「服を脱げ」
と言い放つ。
恐怖で震える花那はブルブルと首を横に振る。
「脱がせろと言う事か」
と花那のシャツに手をかける律に
「違う!!!」
知らず知らずのうちに流れていた涙に濡れた瞳で睨みつけて、伸びてきていた律の手を払いのけた。
「私にっ…触らないでっ!」
急な展開に頭の中が追いついていない。けれど、貞操の危機だと言う事は分かる。
作家、森咲 律。
知らない人はいない。
出す本は全てベストセラー。
映画化、ドラマ化、舞台化された作品は数知れず。
切ない作風に女性ファンが多く、作者本人がイケメンだとネットで話題になっていた。
イケメンとか関係無く作品のファンだった。
純粋に彼の文章が好きだったのに。
こんな傍若無人な人だなんて!!!
22年間守って来たわけでもない処女だが、こんな形で失うのは嫌だ!
いきなりこんな事をされるなんて、意味が分からない。
段々と腹が立ってくる。
金無し。職無し。家無し。彼氏無し。
不幸だけが盛り沢山な人生なんてウンザリだ。
「いい加減にして!」
今日、色々あったからなのか。
朝から何も食べていなかったからなのか。
今がショック過ぎたのか。
目の前が真っ暗になって意識を手放したのが、唯一洵に出来た抵抗だったのかもしれない。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-11-10 00:34:00
345文字
会話率:0%
異世界転生への信仰に救いは無い。
舞台は永久凍土の砂漠に覆われた国家、ルクレツィア。
この国の者達は死後の世界である、来世への”信仰”によって生きていた。
来世に向かった者達は、英雄として異世界にて幸福に生きていると……。
ある日、少
年ジェドはハーレムを求めて国家の帝都へと向かう。
そこで出会ったクレリックの美少女ミントの作ったギルドに入る事になる。
やがて、彼らはこの国の来世への転生の秘密を知る事になる。
一方、異世界から訪れた、魔女ルブルと、その召使のメイドであるメアリー、そして”他人の死を傍観する事を人生の喜び”とする不死の美女、魔人デス・ウィングは、この狂った宗教が支配する国家に惨劇をもたらす為に、暗躍を始める。
異世界転生批判を入り口にして、今の世の中の酷さに対する怒り全開で書きました!
現実で起こっている社会の酷さを知って欲しくて、書きました。
エジプト風の異世界を舞台にした、暗黒の「アンチ・テンプレ」ファンタジー、開幕!
※ミッドナイトに伴い、R18変態倒錯系性描写を無修正で解禁しました。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-06-03 01:06:15
169760文字
会話率:32%
ベッドから落ちて死ぬというとてつもなくダサい死に方をした男の子シンは不思議な光の玉により特別な力を授かり異世界に飛ばされる。
そこで出会ったのはシンを精霊術士と勘違いする王国騎士団の中でも最強と言われるイグニスだった。
国を助ける万能薬
を持っていたシンはイグニスに誘われてザールブルグの騎士団のお手伝いをすることを決意する。
すると何故か男にばかりモテてしまいいろんな人からにげまわることになってしまう…
「イグニス!助けて!!!」
「シン…またか…」
騎士団最強×ドジな新米精霊術士(異世界人)の話
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-05-03 02:38:51
15530文字
会話率:69%
兄におつかいを頼まれ、訪れたモデル事務所。そこで出会ったペトロールブルーの瞳を持つ男性はかけがえのないひとときを過ごした初恋の人――……
薄れてしまった十年前の記憶を紐解きながら、急速に距離を縮めていくバカップルのおはなし。
※別サイトに
も掲載しております。勢いのまま書き散らかしているため、多少(かなり)支離滅裂でご都合主義なところがあります。とりあえず書きたいところだけ書いていきます。亀更新です。上記のほど悪しからずご理解くださいませ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-09-21 07:00:00
42665文字
会話率:54%
元は某長編から、生まれた作品とキャラ達ですが、既に別物です。
年齢は物語開始時の設定です。
シーク・セイ(26歲)
砂漠の国ファシャールの王太子。
漆黒の髪に琥珀の瞳。
時折、優しげな顔を見せるが、
本性はドS鬼畜の獣(ケダモノ)。
絶
世の美貌で、夜の女性達を虜にしている。
泣かせた女は数しれずのプレイボーイ。
サーヤ・アプフェルブルム(18歲)
ファシャールの首都
アルサリナで野菜売りをしていた少女。
黒玉(ぬばたま)の髪に瑠璃色の瞳。
純真無垢。
自分の見た目には無自覚。
気が強く、心も強いが、涙脆い。
思ったことははっきり口にするが、
シーク・セイの前では……。
※後付け的な説明になりますが、一般的に琥珀=Amber(アンバー)ですが、セイの瞳の色は、誕生石のtopaz(トパーズ)の方で琥珀としています。光の加減により金にも見える色。
同様にサーヤの瑠璃色は、紫味がある青色。
ラピスラズリという宝石からきています。
ラピスラズリカラーです。
6月18日「第22章」アップ。
6月20日「最終章」アップ
※予告なしでR18シーン入ります。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-06-20 22:00:00
140739文字
会話率:40%
地球に訪れる危機! 平和なる街に訪れる影! 魔界よりきたる暗黒の魔獣たちの侵略から人々を救うのは誰か……
それはマジカルストーンに選ばれし、清らかな乙女たち!
炎を纏い、敵を砕く!マジカルレッド!
流麗なる水飛沫!マジカルブルー!
裁き
の聖雷!マジカルイエロー!
今日も彼女たちは、魔界より迫る侵略の魔の手、魔獣たちに戦いを挑むのだ!
※なおこの物語は筆者の別作品 ふたなりファンタジーシリーズと世界観・人物を共用しておりそちらも一読いただけるとお楽しみいただけます
Ⅰ http://novel18.syosetu.com/n8543cu/
ZERO https://novel18.syosetu.com/n5945dq/
Ⅱ https://novel18.syosetu.com/n0865ed/
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=8619121 ←こちらでも掲載しております
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-03-10 14:51:40
268719文字
会話率:25%
銀髪緑目美少女に異世界転生したのを喜んだのもつかの間、エーリカ=ヴァールブルクはこの国の第二姫であり、乙女ゲーム『バタフライエフェクト~白蝶に導かれ聖女~』の攻略対象である公爵家嫡男の婚約者であり、ヒロインのライバルキャラであった。
二人の
恋を盛り上げるため16で殺される――――抵抗空しく死を覚悟したエーリカが唯一望んだのはサブキャラクターで初恋の人、第二将軍ヴァルター=イェルク=リーバーに殺される事だった。
【Attention Please】エロ度★(軽く) 主人公癖度★★★(じめじめ美少女) ヒーロー癖度★★★★(強面将軍、人間)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-03-05 03:36:43
14926文字
会話率:20%
【Aモモ缶ASIMLRAlmirage┃現在不正者警戒・対策中【
最終更新:2017-12-24 20:46:15
1042文字
会話率:0%
そこは地球より幾億光年も離れた銀河の果て。リリイ星に住むカルナ族は人類によく似た生態をしており、高度な文明を築いていた。幼年期の彼らには性別がなく、成長するにつれ雄雌に分化していく。珍しいのは性徴が始まるまで雌雄どちらになるか誰にも分から
ないことだ。一度性別が決定したら生涯そのままだという。シアとネルヴァはそんな思春期の真っ只中にいた。物語の始まるその前夜まで、ふたりは仲の良い幼馴染だった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-12-19 20:00:00
12898文字
会話率:51%
闇の森に飲み込まれて行く自国に危機感を覚えたリゲルブルクの第一王女ベルナデットは、ある日聖女召喚を試みる。無事召喚された聖女は偏差値38・底辺校のビリギャルで、素行不良の聖女様は世界を救う気など毛頭なかった。しかしベルナデットの婚約者であり
生真面目な教師のラインハルトの手により、ビリギャルは更生されて行く。やがて二人は愛を育んで行き、ベルナデットは婚約破棄を言い渡されてしまう。二人の結婚式前夜に彼女が取った手段とは……?
***エロは濃厚変態プレイで糖質高めですが、ラストはバッドエンドなのでご注意下さい。10万文字以下で終わります。どこかに載せた拍手に加筆修正してエロを加えた物です。1章ごとに完結し、主人公が変わるオムニバス形式でお送りします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-05-22 01:15:59
41482文字
会話率:36%