「お前に拒否権とか、あるとか考えないほうが身のためだぞ?」――謎多き伯爵さま。彼に愛のない結婚を迫られて困っています!
キアーズ王国有数の大商会パーネル商会。
パーネル商会が最近力を入れているのが造船業。目的は――貴族御用達の豪華クルーズ
船を造るというもの。
そんなパーネル商会の現社長の娘であるシャルレイ・パーネルは、ある日父にとある男性と引き合わせられた。
彼はゼイヴィアと名乗り、国でも名の知れた貴族ディベッツ伯爵家の当主らしい。
そして、彼は――パーネル商会に多額の投資をしてくれているとも。
「僕が欲しいのはシャルレイ。お前だよ」
彼はそう言ってシャルレイに自身との結婚を強要する。
さらには、ゼイヴィアの意見に賛同した父や母、祖父母に言いくるめられ、シャルレイは大々的にお披露目され海に旅立つ豪華クルーズ船『レイパール号』にて、ゼイヴィアと一ヶ月共に過ごすことになって――……!?
挙句、婚前なのに彼はシャルレイに触れてこようとする。
「僕と結婚するのは決定事項なんだけれど?」「絶対に逃がしてなんてやらない」
執着心溢れる謎多き伯爵さまの愛に、溺死寸前です!
――
◇掲載先→アルファポリス、ムーンライトノベルズ、エブリスタ折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-06 16:32:31
4944文字
会話率:26%
1975年(昭50)4月、大学を出た山岡弘明は三重県四日市の造船所に就職した。ギリの卒業単位で卒業した弘明が設計技師を目指すのだが、その前途は甚だ多難だった。だがそれにも増して、高度成長を続けていた日本がオイルショックという未憎悪の経済混乱
に巻き込まれ、世情は混沌とする。そんな中で就職した弘明、いったい彼の前途に立ちはだかるものは……。
物語は、造船所が時の宰相に絡む事件に遭遇し、設計の緒方部長が奔走するのだが、その大きな渦の中に弘明も巻き込まれていく。驚くほどの初任給をもらう弘明だったが、入社1年後には残業カット、一時帰休、そしてボーナスカットと続き、会社は混迷を極める。雲の上で生じた風雲は、ある日突然地上に生きる者の平穏な生活を奪い、否応なく荒れる海に放り出すのだった。
(エブリスタ・アルファポリス掲載)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-12 18:00:00
104498文字
会話率:29%
1982年(昭和57年)6月、主人公山岡弘明の勤める富双造船が破産。
オイルショックで倒産して5年余、再建を目指したが万策尽きついに破綻。
すでに30歳となり妻子のいる弘明は、造船技師の道を諦めざるを得ない。
そんな中、会社の机から未使用の
パスポートを見つけ、激しく心が揺らぐ。
かつて新造船監督から「アメリカへ来るなら学校へ行け」と言われ、それ
から英会話学校へ通い3年、お陰で会話には不自由しない。転職する前に
パスポートを使ってみたい、アメリカへ行きたいと親から借金して旅立つ。
San Francisco、New YorkそしてLos Angelesと1週間のツワーに参加する。
1980年代のアメリカ、なにが弘明を突き動かし、なにを得ようとする。
30歳を越えて未知の世界へ……なぜアメリカへ、されどアメリカなのか。
「エブリスタ・アルファポリス掲載」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-16 01:00:00
52826文字
会話率:16%
葉山英美里、29歳。工藤造船広報部に所属する彼女はある事情から専務の工藤雅臣と体の関係を続けている。
今夜も彼のオフィスに呼び出され、その体を差し出そうとしていた。
目的のための取り引きであり、何の感情も伴わない、体だけの関係。そのはずだっ
た。雅臣の心情に変化が起きるまでは……。
その変化は英美里にとって吉と出るか凶と出るか。それは神のみぞ知る。
事情を抱えたヒロインとそんな彼女を本気で愛してしまったヒーローの恋物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-01 00:00:00
21441文字
会話率:64%
「長崎忍ぶ坂」の第2部。
昭和50年、大学を卒業して造船所へ就職した弘明は、念願の設計部へ配属された。
造船所は、三重県四日市の新日本造船(株)。陣場一族の経営する新進気鋭の会社。
だが大型遠洋漁船で急成長した新日本もオイルショックで暗転。
会社再建の途上。
金を湯水のごとく使う陣場と、技術と組織を固めもの造りを目指す設計部長の葛藤。
そして学生から社会人へ、弘明の歩み出した人生の中で味わう喜びと悲哀の物語。
戦前、戦中派、そして戦後生まれが同じ道を歩む中で、それぞれの生きる道とは!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-10-17 11:01:17
65604文字
会話率:44%