1982年(昭和57年)6月、主人公山岡弘明の勤める富双造船が破産。
オイルショックで倒産して5年余、再建を目指したが万策尽きついに破綻。
すでに30歳となり妻子のいる弘明は、造船技師の道を諦めざるを得ない。
そんな中、会社の机から未使用の
パスポートを見つけ、激しく心が揺らぐ。
かつて新造船監督から「アメリカへ来るなら学校へ行け」と言われ、それ
から英会話学校へ通い3年、お陰で会話には不自由しない。転職する前に
パスポートを使ってみたい、アメリカへ行きたいと親から借金して旅立つ。
San Francisco、New YorkそしてLos Angelesと1週間のツワーに参加する。
1980年代のアメリカ、なにが弘明を突き動かし、なにを得ようとする。
30歳を越えて未知の世界へ……なぜアメリカへ、されどアメリカなのか。
「エブリスタ・アルファポリス掲載」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-16 01:00:00
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