不○議のダンジョンみたいなもの。
最終更新:2022-12-07 22:47:12
26939文字
会話率:30%
――花は散り際、人は死に様。
昼か夜かもわからぬ奥座敷の金屏風を前に老骨が一人琵琶を抱えて座している。座したまま死したような静寂は動けば首が飛ぶと思わせるほどに鈍色に張り詰めていた。
べぃん。
スサマジイ音が鳴った。明王のごとく立
っていた蝋燭の炎が揺れた。屋敷の数百年動かなかった気配が揺らいだ。
老骨の末枯のような指が突然に弦を上から下へ弾いたのだ。
「東西東西。これよりとある一段二段を語りまするは俄仕立ての琵琶法師、この古狸めにござります……」
にぃ、と御歯黒が覗く。目蓋は頬にくっついていた。
柿色の着物に禿頭――琵琶法師だ。
「私めが語ります前にお集まりいただいた皆々様には肝に銘じていただかねばなりますまい。この世は”地獄”だということを。そしてその”地獄”を生み出すのは、あなた方、”人”だということを……」
彼が語り始める。さてはお前こそ鬼か妖の類と思えば、その口調と声色には人間らしい情愛があった。
ギィイッ、老骨は下から上へなぞり上げて弦を押さえる。始まるらしい。
「さて。此度の一段は、少女が母になるまでの間の出来事にござります。仮に題しまして”褥(しとね)”。どうぞ最後までお座りなすって、ご聴聞かたよろしくお願いいたします……」
べぃん、べん、べん、べん――べべん。
□ 以下注意書きにつき、必読 □
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【お題】
・1000文字未満小説
・執筆時間2時間以内折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-04 13:56:25
1000文字
会話率:19%
誰しも、生まれてくることは選べない。
でも、死に様ぐらい自分の自由にしたって良いだろう。
冷泉院透は、山奥にある全寮制男子校・明応学園のビッチと噂の副会長だ。傲岸不遜な生徒会長、やる気のない会計に互いの存在で世界が完結している双子の書
記と庶務。そんな問題児だらけの中に、新たに加わった転入生。大波乱の学園で巻き起こる、恋と救いの物語。
美人副会長受け、非王道。
2020/11/18追記申し訳ありません。副会長が副会計になっていましたので訂正しました。タグも同様です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-26 00:00:00
29141文字
会話率:43%
強い主人公って素敵ですよね!?私は好きです。きれいな言い方をすれば無双。視点を変えれば虐殺や蹂躙といった捉え方もあるかも知れませんが、無敵の主人公が強敵をあっさりと始末していく流れは爽快感と高揚感を与えてくれます。
異世界転生はチートありき
ですが、私は思ってしまいました。
「たまには超弱い転生・転移者っていうのもアリじゃない?」
そんな話一体誰が得をするのか?と思いますよね?でも、死にゲー好きなユーザーがいるのなら、一部の人には需要があるかも。と思いましてボチボチ執筆してみようと思いました。
ある30代後半の中年おじさんが、突然見知らぬ地に転移しまして、死なないように頑張りながら死んでいきます。
世知辛い世の中に一撃入れてやるぜ!という想いを無双させて頂きます。良かったら、おじさんの精一杯の死に様を応援してやって下さい。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-06-07 14:15:56
1818文字
会話率:4%
椿の花は好きよ。素敵な死に様だわね。
反社会派の青年、椿(つばき)は、いさかいばかり起こす社会に反発するために、同じく反社会運動を繰り返し、処刑された男の妻、鈴子の財力と能力を買い、スカウトをするが、彼女は椿には靡かず、彼の若い思考をた
しなめる。
椿は、何度も鈴子の元に通いつめるうちに、彼女の危うい魅力に惹かれはじめ……。
無垢で初な危く報われない恋物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-01-20 12:08:16
4726文字
会話率:25%
両親に囲まれて普通の生活をしていた少女。
そんな幸せな日々は、電車の脱線爆破と言う前代未聞の事件で幕を下ろした。両親の死に様にも会えず、ただ両親の無事を信じて待っている少女。
端から見れば、手を焼かせる事の無い、教科書通りの良い子である。
そんな少女は自分を守る為に唯一出来る事は、『良い子』にしていることだった。
誰にも心を開く事の出来ない彼女を学校側は施設に入れようと画策する。
施設職員は、手のかからない少女ー渚に、疑問を持ち始める。
そんな天涯孤独の身となった渚の元に、真新しい靴と学用品、そして手紙が入った靴箱が毎年クリスマスと渚の誕生日に送られて来るようになった。
偽りの笑顔と優等生と言う仮面で、孤独の日々を乗り越えて来た渚は、いつかこの靴箱をプレゼントしてくれた人に感謝の気持ちを伝えたいと思うが、相手の顔も年齢も性別さえも分からない。
そんな時に毎年クリスマスに送られて来るプレゼントには、手紙が添えられていた。16歳になった渚はそれを楽しみにしていたが……
他のサイトででも公開してます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-05-04 12:00:00
268207文字
会話率:34%
戦乱の世に安心出来る処などあるだろうか? 人は簡単に殺され、女は好き放題に犯され、子供はいつまでも惨めな思いをする。都だろうと町だろうと――譬え山間の貧しい農村の中だろうと、それは変わらない。飢えが人を追い込み、肉欲が人々をおかしくする。
どうやって善を求めればいいのか? 悪をどう理解すればいいのか? 幼い娘の死に様は、それを教えてくれるのだろうか……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-06-27 03:33:46
92467文字
会話率:30%