「私の運命は、ユゼフィーナではないのです」
ユゼフィーナ・サンクトリウス公爵令嬢はエズオスパルド王国第一王子ディアドレとの婚約をあっけなく解消されてしまった。彼の次のパートナーとなるのは一年前にあらわれたこの国唯一の聖女ミリアだ。
ユゼフ
ィーナはこのことを振り返り「もっと自由に生きてみればよかった。来世では他人を振り回してでも自由に生きる」と誓うが、その来世は彼女が思うよりもずっと早くに訪れた。
――お前とフェルナンド第二王子殿下の婚姻が決まった。
「あなたが望まない限り、私はあなたに触れようとしません。今ここで誓います」
場当たり的にユゼフィーナとの結婚を決められた第二王子フェルナンドは品行方正な人物であると聞き知っていたが、その心優しさは、聖女ミリアに『当て馬』と呼ばれてしまうほどのもので――?
「ぜひ、わたくしに触れていただきたいのです」
「ユゼフィーナ嬢、……誘惑しないでください」
これは転生された側の脇役が場当たり的結婚の末に行きつく運命のはじまりについての物語。
「ユゼフィーナ、僕はあなたが好きだ。あなたが側にいるなら、この世の全てを捧げてもいい。あなたを愛している。今後誰があなたの運命を名乗ろうが、僕には関係ない。残念ながら僕はもう手に入れたものを手放す気がないし、あなた以外にはまったく興味がないんだ」
※品行方正な王子が情緒を狂わされて自分の欲望に忠実になっていくまでのお話です。他サイトでも掲載折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-30 19:00:00
153834文字
会話率:48%
満月の夜、突然現れた屈強な騎士に連れていかれたのは中世RPG風な王国。待ち受けていたのは政略結婚の身代わりという過酷な運命だったが……。料理研究家見習いの美里が、おっさん騎士からの歪んだ愛?を受けながら、庶民派雑草根性まる出しで奮闘するお話
。 ※亀展開ですが最終的には恋愛になります。 ※R18シーンは予告なく入ります。 残酷描写は保険です。 戦闘シーンは前書きに注記あり。 全編通してセクハラ&お触り表現があります。 ※本編完結済。番外編はアホエロギャグにつき心を強く持って読むべし。 ■(株)ジュリアンパブリッシング様 フェアリーキスより書籍化しました。それにともなう削除はありません。書籍は大幅に改稿したため、web版との違いをお楽しみください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-02-15 20:00:00
286070文字
会話率:45%