もう二度とこんな恋はできない。
自分を壊してしまうほどの想いは、もう抱けないだろう。
侯爵令嬢であるマリーは暴漢に襲われたところを助けられる。
救ってくれたのは、花祭りの日に一目惚れした近衛兵、フィリヤン。
華やかで魅力的。夢見る少女は
、甘やかに笑う彼が振り向いてくれるなんて思っていなかった。
だが運命は二人を引き寄せ、歯車に巻き込んでいく。
どうしようもなく互いに恋焦がれ、惹かれるが故に言いたいことを呑み込みすれ違う。
近づきたかったからこそ、愛する人を自分の運命に巻き込む覚悟を持てず失われた未来。
生き延びるために頼ったのは、恋した人ではなかった
傍らにいるのは彼女を誰よりも尊重し溺愛する大国カエルムの公爵、ゲオルグ。
絶大な力をもつ彼は、自分の持てる全てを使い彼女を支えようとする。
古代人の祈りの残滓が色濃く残る聖地、「星宿海(せいすかい)」。
精霊の祝福が形を変え水晶の大樹となったその地で不思議な力を授かり、彼女は自分自身を見つめ直しもう一度歩き始める。
――かつて起こった星の災厄の欠片とヒトの欲望の前に、確かな幸せを掴み取れるだろうか――
時に崩れ落ちそうになりながらも諦めない少女と贖罪を抱きながらも少女を愛する孤高の貴族、そして不器用な愛情を失わない近衛兵が、過去を経てもう一度立ち上がり、新たな未来をつくる物語。
※R18は軽めです。(R指定のない洋画のHシーン程度)
※最終的に(作者的には)ハッピーエンドですが、途中は辛い……かもしれません。
※ヒロインが恋するのは常に唯一人で、浮気や不貞の話ではありません。
※予告なくR18の部分が入ります。ただ、暴力的な場合にのみ予告します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-23 08:00:00
106072文字
会話率:36%
鷲暦へと暦を変えたその宇宙の、それは大きな銀河に出来た、小さな連邦国であり、そこに移り住んだのは荒くれ者の開拓民達であった。あらゆる敵を呑み込み、あらゆる脅威を克服し、無限に大きくなり続けるその国、イーグル合衆国の戦いの歴史を描く。
最終更新:2023-03-03 18:18:35
7150文字
会話率:57%
20××年1月1日深夜零時零分零秒──東京の空の下に少女の哄笑が響くいつまでも。いつまでも・・・。
…地獄の釜の蓋を「始め」に開けたのは誰だったのか──それは誰にも分からない。
ただ──“間違えた”のだろう。青年は。男は。
「…──
─アリスゥゥ~~~ッツ!!!」
“ソレ”の崩れた身体は事切れた〝誰か〟の亡骸。
叫ぶは…憤怒と悲哀を瞳に宿し睨む“男”。
「…あハッ♪あははっ、あははははっ!!!」
黒ゴスロリファッションの少女が哄笑が夜の東京の空に高く響いた──…。
「…こう言うのを“ヒトは”〝塞は投げられた〟と言うのでしょ?──言ったよね、帽子屋さん」
“貴方のアリスが貴方を殺しに行きますからね?”
──と!!
「…ッ、アリス…!?お前━━ッ!!」
…最早そこに“男”の知る快活で明るかった少女の面影はなかった。
──在るのは絶望を昇華し呑み込み人類(世界)に絶望の牙を突き立てる“黄泉軍”の将に他ならないのだった・・・。
[ジャンル]
*表“テーマ”:ゾンビや超常とのバトル
*裏“テーマ”:悲劇の少女アリスの復讐劇
ホラー×エロティックファンタジー
恋愛要素あり、多少のグロあり、輪姦や異種姦、野外プレイや深夜の全裸徘徊お散歩等を予定中…。。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-18 00:00:00
18873文字
会話率:38%
エイリアン達の脅威は増していく一方だった。
逃げている途中に、襲われていた友人を見つけた。
正義感に駆られ飛び込むも時既に遅し。友人は寄生されていた。
気味の悪い触手の蠢く場所へ彼女は誘われる。
彼女の望むまま、彼女を受け入れるために。
最終更新:2021-07-23 22:40:05
2753文字
会話率:24%
バイクチームを仕切っている織田の耳に、驚く話が飛び込んできた。別の縄張りで同じようにチームを率いていた、昔なじみのライバルが、ある新興のチームに下ったという――――。やがて巻き起こる勢力争いは、少年たちの想いを呑み込み、それぞれに決断を迫る
……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-02-08 00:00:00
16643文字
会話率:35%
古くから、二つの王国はいがみ合っていた。
それこそ、お互いの国が成立する前の、まだ集落規模の集まりだった頃から、お互いを憎み合い戦っていた。
戦いを続けるうちに、集落を率いる優秀なリーダーが生まれ、それらの規模は次第に大きくなっていった
。
リーダーが王となり、その血は何代も繋がっていき国の規模を広げていく。
いつしか、二つの王国は周囲の国々を呑み込み超大国となり、"西の王国" "東の王国"と呼ばれるようになった。
これまでの戦いは"西の王国"の将が攻め、"東の王国"の軍師がそれを絡め手でかわす。
しかし"西の王国"は、散発的に攻めるだけですぐに撤退してしまう。
お互いに牽制しあい、小競り合いを続ける。すでにそれを三十年も続けているのだ。
国民の相手への不満が少しずつ高まり、戦争への気運が高まっていく。
不満の爆弾がいざ爆発するぞという時、遂に西の王国が軍を出した。
東の王国も、それに呼応するように軍を派遣した。
二国による、史上何度目かもわからないほどの戦いが始まった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-12-28 19:00:16
6218文字
会話率:8%