十七歳の志保は没落華族の娘。形だけの婚姻と病に縛られた日々を過ごしていた。ある日、不思議な香水店「Vessel(ヴェッセル)」の店主、美しい調香師・ノアと出会う。ノアが作る香水には、香りを纏う者の運命を変える魔法の力があると噂されていた。彼
の下で働くうち、自分を強く求めてくるノアと彼の作る香水の魔力に堕ちていく。未来など無いと思っていた自分の中で何かが変わり始めるーー自信、希望、彼に惹かれる気持ち。ただ、この恋は何かがおかしい。
ノアとの危険な恋と、彼の売る香水、そして地域で信仰される土地神と彼の関係。それらの暗い秘密を解き明かすことがストーリーの流れです。ミステリー仕立ての闇度強め・ダークファンタジー。少女漫画的ないちゃいちゃ多めで稀にRの流れ(☆付きエピソード)。
☆舞台は百年ほど前のパラレル日本です。実際の歴史的事実や知名、人名は関係ありません。☆女の子敬語、黒髪大和撫子、処女のめんどくさ可愛い子。男はぐいぐい来る距離感ゼロのご主人様。ヨーロッパ系スキンシップ。☆直接、残酷な表現は一切ありませんが、繊細な方はご注意下さい。加えて、ど素人の稚拙な文章です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-12 22:02:35
56769文字
会話率:53%
倉橋すみれには前世の記憶がある。同じ人を好きになり告白したが手痛い代償を受ける羽目になり、世間の風はとてもすみれに冷たい。その傷を抉るかのように迫ってくるのは、前世と同じように自分を破滅へと導く男だった。もう誰も愛したくないすみれは、偽りの
自分をいつまで演じ続けるのだろうか。(自サイトと同時掲載)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-14 15:00:00
98805文字
会話率:44%
「お前の兄ちゃんって、なんか色気あるよな」
四つ上の兄は、僕とは違う色素の薄いサラサラの髪で、よくよく見ると綺麗な顔立ちではあるのだが、猫背で、声も小さく、とにかく暗い雰囲気だった。
そんな兄が、高校卒業を機に家を出てから、何度連絡をしても
会うことが出来なくなってしまう。
半年後、やっと見つけた兄は真逆の性格になっていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-03-21 20:09:54
8098文字
会話率:44%