中学校の吹奏楽部で共にトランペットを吹きながら
有智と春久と菜々美は固い友情の絆を育んだ。
楽しかった三年間は瞬く間に過ぎて
ジーサンバーサンになっても三人で変わらぬ仲でいよう、と
誓って学び舎を巣立った日から、二十数年――。
夫婦として
円満な家庭を営む有智と菜々美の許に
何の予告もなく突然届いた春久からの結婚報告葉書が
ふたりの間に嵐をもたらした。
三人史上かつてない程の険悪な状況の中
ふたりがかつて閉じたはずの、心の奥底の重い扉が開き始める。
生涯の友との決裂寸前の危機と
互いに敢えて目を逸らしていた、生涯の伴侶の過去の屈託。
全てを乗り越えた先に、見えたものは――。
※拙著『縁側で渋茶』(ムーンライトノベルズ掲載)の続編的作品ですが
単独でも読める内容です。
※R18描写は薄めです。
※アルファポリスにて同時連載中です(内容は同じです)。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-02-09 06:13:02
82896文字
会話率:30%
暖かい家庭を築き綺麗な奥さんと可愛い娘、家族三人で楽しい毎日を送っていたプラット。
しかし彼の楽しく明るい生活は突如として終わりを迎える。
ヒーローとは何か、何がヒーローなのか自問自答を繰り返し彼が出した答えは
......この世は神によ
って作られた?なら全てを初めからやり直す。その為ならなんだってやってやる。どんなに汚い手を使っても。
神劇が今、幕を上げる折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-01-27 00:00:00
23044文字
会話率:54%
女帝王族の国 アレス皇国
その国では男性が、虐げられていた。かつては男達が支配していたが今では、女王達がこの全地上を支配しており、8つの女王が支配していた。しかしその平和を脅かす存在、地下の帝国の王ゴブリンロード、により世界は脅かされていた
。
そんな中、一つの女帝王族の中に、男の子が生まれてしまった。本来、男が王族になるのは許されず、男の子は、母に愛されず、実質追放され姉と妹と三人で、冒険者になったが、姉に裏切られ、妹に調教されていた。そして三人はゴブリン帝国に繋がるかもしれない、地下ダンジョンへ向かうのだが…。
登場人物紹介
エリー 今作の主人公
白髪ショートの男の子で見た目は美少女だが、凄い極太ちんぽを持っている。最近までドm調教を受けさせられているが、エリーは基本的に、ノーマルである 王族の息子であるが、身分は平民である
マリナ エリーの妹 二刀流剣士、身長125、Aカップ
ドSの女の子でエリーには冷たい表情を見せている。マフユに可愛いがわれるエリーに嫉妬心も抱いている。因みに処女である。皇国の4女
マフユ エリーの姉 魔法使い、身長175、Dカップ、
こちらは、Sぶってはいるが、内心はドM、可愛い男の子が好きなショタコンである。巨乳で長身、変態ビッチ少女である。皇国の3女
メル 食堂のテーブルの下で、性処理と、尿処理を行なっている。少女、だったが、エリーが優し過ぎて名前を付けて自分専用、肉袋にしてしまう。
とはいえ、エリー自身は自分の妹の様に思っている様だ。
ゴブリンロード
昔、ゴブリンロードは子供時代、地上で漁師達と過ごしていたが、その村がゴブリンと友達とか言う邪教に目覚めた土地とされ、焼き討ちさせられてしまう。そのため地上の女だけの帝国から虐げられている、男達を解放すると言う、大義名分により地上への侵攻を開始したが、やっぱりゴブリンであり、女性の肉欲には勝てないらしい。
そのうち長くなったら登場人物紹介を作るよ、多分たくさん増えますし〜
※良くアニメなどで良く緑がゴブリンのセオリーですが、この世界のゴブリンは薄い茶色で女は褐色です。(作者の好みです。)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-12-29 11:28:11
72426文字
会話率:61%
妛原 閠(あけんばら うるう)26歳事務職。女性。趣味はMMORPG。
ある日気づくと、ゲームとそっくりの異世界で、使っていたキャラクターと同じ姿で、森の中に一人佇んでいた。
そして巡り合った、明るさと素直さと頑丈さが自慢のお嬢様冒険
屋リリオ、その侍女で素早さと家事一般はお任せのトルンペートの三人で、三輪百合(トリリリオイ)として冒険を繰り広げる。
長串望先生の大人気シリーズ、異界転生譚 ゴースト・アンド・リリィの世界で、もしかしたら、あったかもしれない物語。各話完結の不定期連載です。
この作品は長串望先生の異界転生譚 ゴースト・アンド・リリィ(N5889EK)の18禁二次創作です。お手数ですが、原作未読の方はそちらを先にご覧ください。
この作品は「N5889EK」の二次創作です。作者より許可を頂いています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-12-26 18:00:00
17314文字
会話率:15%
『ミディアムス・アイリィア男爵子息。神殿の託宣により、あなたを聖女として認定致しました』
託宣って?それ以前に俺、男!
半強制的に聖女となった俺は、勇者のクラージュ、騎士のエクセス、魔導師のサハラと共に魔王討伐の旅に出ることに。
神殿騎士で
あるクラージュに胡散臭いものを感じながらも、他のメンバー共次第に関係を深めていく。
が、ある夜、隣で寝ている筈のクラージュがおらず、俺は探してみたのだが、そこで偶然見てしまったのは、クラージュを中心にエクセスとサハラが三人で交わってる光景で。
そして思い出してしまったのだ。(あ、これ姉貴がはまってたBLマンガじゃん)と。
チートハーレム勇者×前世記憶持ち聖女(男)のドタバタラブコメディ
Rシーンには*にて表示いたします。
また、ハーレムとありますが、あまりその辺は反映されません。一穴一竿がメインです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-12-19 00:00:00
85967文字
会話率:39%
妹が妹そっくりの友達を連れてきた。三人で遊んでいると、罰ゲームと称して妹の一人に襲われたんだが、今おれが抱いてるのはどっちなんだ?
※ほのかに3P有り
※百合はありません
最終更新:2019-12-09 11:06:03
8603文字
会話率:35%
幼い頃に父と母を失い、裕福な伯父夫婦の養女として暮らすユウナにはやさしい思い出があった。歌の好きな彼女をヒバリさんと呼んで可愛がってくれる母親と、そんな母への愛情を隠すことのなかった父親。三人で過ごした幸せな日々の思い出が、ユウナの心の支え
だった。
ある日、都で英雄として名高いロウ将軍の若君様が、伯父夫婦の屋敷に滞在することになった。炊事場からユウナを呼び出した伯母は、あかぎれだらけの手と、痩せぎすの身体の彼女に綺麗な服を着せて、若君様にお仕えするよう命じた。
不幸な身の上の女の子が、救い出され、溺愛されて、幸せになるお話。ほぼほぼ、ふわふわ甘く愛されているだけのお話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-11-10 14:46:33
35152文字
会話率:32%
かつての救世の英雄、アルヴィオン王国の聖騎士であったラウルは、燻り続ける違和感を拭えずにいた。仲間と三人で世界を破滅させる魔導師ベリウスを討伐し、自ら望んで公爵の地位と黒髪の王女を手に入れたはずだった。しかし今の彼には、あれほど望んだ地位も
、王女の降嫁も、なにもかもが他人事のように思える。欲しかったものは、もっと別のなにか。妻となった王女を抱きながらも、心は別の面影を追い求めていた。――実は粗略に扱っている王女こそが愛した女性だと忘れているラウルと、彼が望むものになりたかった少女のお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-08-03 11:49:54
41339文字
会話率:45%
主婦の千島かおりは夫と高校生の息子の三人で暮らしていたが、うっかり昼間、自分を慰めていたところを息子の隆史に目撃される。
自分の痴態をビデオに撮られ、それをネタに自分の息子にレイプされるかおり。
さらに夫婦の営みもじっくりと観察されて……。
母子ものの近親相姦小説です。
もしよければ感想や、他の作品も見てやってください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-11-08 15:34:28
21834文字
会話率:51%
芙美子(32)は会社経営者の夫と結婚して3年になる。セレクトショップを経営しながら、義理の息子で大学生の圭吾(20)とともに三人で暮らしているが、夫は留守にしがちで、圭吾とは馴染めないままである。ある日、圭吾が所属する映画サークルの撮影を、
芙美子の店で行うことになった。打ち上げで学生たちと打ち解けた芙美子は、その夜に圭吾と肉体関係を持ってしまい……。※毎晩更新、全22回。某公募で二次選考まで進んだ作品を改稿・改題しました。
■登場人物
唐沢圭吾(20) 主人公・モラトリアム大学生
唐沢芙美子(32) 圭吾の義母・セレクトショップオーナー
芳川美園(21) 芙美子の妹・女子大生
■目次
プロローグ(芙美子の章)
第一章 一番近くて遠い人(芙美子の章)
第二章 土砂降りの夕暮れ(芙美子の章)
第三章 初デートは夏祭りで(美園の章)
第四章 別荘へのドライブ(美園の章)
第五章 義母との蜜夜(芙美子と美園の章)
第六章 プールサイドの三人(美園と芙美子の章)
エピローグ(芙美子の章)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-10-22 21:00:00
56629文字
会話率:37%
本作品は『ミィテラ・オデュッセイアー第1部《すべてのはじまり》』https://novel18.syosetu.com/n1209fs/ の続編です
空創士
【これまでの あらすじ】
生前の善行によって、百歳の生涯を終えた主人公は、“生涯を欲もなく、名声ももとめず、謙虚に世のため、人のために尽くして生きた”ご褒美として万能の創造主エタナールから、彼が若いころに夢中になったDK(ドラゴン・キラー)というゲームに類似した世界を創ってもらい、100倍能力というチート能力も授かり、そこで二度目の冒険人生をレオン(愛称はレオ)という名前で始める。
テラの世界の貧しい漁村の漁師の息子として生まれたレオは、友だちのカイオ王子、商人の娘イザベルと三人で地下聖堂から別世界ミィテラへゲートを通って行く。
そのミィテラの世界で、ひょんなことから命を救ったエルフの美少女魔術師アイミとともに、魔王によって占領されたエルフの国をとりもどすための戦いをはじめ、勇者として冒険の旅をするうちに、次々と仲間が増えて行った。
レオと彼の仲間‐勇者グループ‐の活躍によって、ミィテラの世界各国の連帯は強くなり、勇者グループと同盟軍の共同作戦により、魔王と魔軍はイーストランジアで大きな敗北を喫したが、魔王は長寿の源であるミトラカルナー山の頂上の一つをうばって消えてしまった。
そしてこれから中央大陸において、魔王の軍勢との本格的な戦いがはじまる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-10-09 16:00:00
492979文字
会話率:38%
主人公のエリオは、恋人を同期の冒険者に寝取られてしまう。そのショックでヤケ酒を飲んでいると、酒場にその二人がやって来た。そして、三人で会話をすることになるのだが・・。
※この作品は寝取られた後の話となります・・が、「ギャグ・コメディ」に特
化した作品となっております。そのため、女性はざまあされませんし、主人公も「寝取られた」という事実以外に酷い目にはあいません。ですが、寝取られたという事実は変わりませんので、「寝取られ」自体が苦手だという方は、ご注意いただきますよう、お願いいたします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-09-27 15:00:00
6670文字
会話率:36%
ーずっと欲しかったのは親友の彼女だったー
【ストーリー】
梨恵(りえ)は大学の同級生の智士(さとし)と付き合っている。
彼の親友である彰(あきら)が彼女に振られて落ち込んでいたので、励ますために三人で飲んでいたところ、衝撃の事実を知る
事になり…
【登場人物】
〇梨恵(りえ)
智士と付き合っている。大学2年生。
元々は彰と三人で仲が良かったが、智士と付き合い始めてからは彰が以前に比べて疎遠になってしまい
少し寂しかった。男女の友情は成り立つと信じているタイプ。
〇彰(あきら)
由紀と智士の親友。大学2年生。
可愛らしい顔立ちと人懐っこい性格で女の子にもてるが付き合っても長続きしない。
今回も彼女と別れて落ち込んでいるが、その本当の理由は…
〇智士(さとし)
梨恵と付き合っている。大学2年生。
彰とは親友で、性格や行動はお互いに知り尽くしている。
※この作品は「obsession URL: http://nanos.jp/chocolate0124/ 」にも
掲載しています。(サイトでは名前変換に対応しています)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-09-11 22:00:00
7448文字
会話率:35%
淫猥な伊豆旅行を満喫した私と悠美は、最後の一日を普通の観光で楽しもうと散策するが、ある瀟洒な別荘で、著名なカメラマン、大江戸慎一と遭遇する。別荘に招き入れられた私は、悠美から、若くして亡くなった大江戸慎一の妻で、国民的なアイドルであった愛
美と悠美がレスビアン アナル ラヴの関係であった事を告白される。
そして、私と悠美は、彼の眼の前でアナル ラヴを繰り広げ、さらに彼からもアナルを愛撫され、強烈なエクスタシーを貪る。
彼の申し出で、彼の別荘に引っ越した私と悠美は、三人でアナル ラヴを愉しむ日々を送るようになる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-09-02 00:00:00
64899文字
会話率:36%
私、由希は、結婚してまもなく夫を失い、亡き夫に目覚めさせられたアナルでのエクスタシーを貪るオナニーの日々に明け暮れていた。そんな折、夫の妹、清楚な美少女、香澄が大学受験の為に上京して来て、私の部屋に泊まる。そして出勤途中で財布を忘れたのに気
付いて取りに帰った私は、香澄が浴室で、浣腸排泄オナニーをしている場面に遭遇する。私は浴室に飛び込んで、香澄と一緒に痴戯を愉しみ、エクスタシーを貪る。
実は、私がアナルセックスの虜になったのは、夫に求められたのが始まりだったのだが、その根源は、私の夫であった兄に恋い焦がれ、セックスを望んだ香澄の提案で、アナルセックスをするようになったのだ、と香澄が告白する。
そして、上京して来て、一緒にアナル ラヴを愉しむ夢のような日々が続くが、ある日、アナル ラヴ系のサイトで、香澄の同級生であるマリアを発見したのだ。
私と香澄は、マリアを自宅に招き、マリアに性癖を告白させ、ついには、三人でアナル ラヴを愉しむ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-08-31 00:00:00
34377文字
会話率:0%
私の母は、大きな美しい尻が魅力的な女性だった。
中学生の私に配慮し、深夜に声を殺して父と性交をしていたが、実は祖父とも性的な関係を持っており、時には三人で性交を楽しむ共有妻であった。
最終更新:2019-08-14 20:36:17
11101文字
会話率:15%
館野 風見(たての かざみ)は十七年間、女性に対して恋心は知らずに生きてきた。高校二年生の春、新しいクラスで一目惚れした真野 海音(まの うみね)に告白したものの、すでに十歳年上の彼氏のいる彼女からはセフレになることを求められる。風見の親友
、颯介(そうすけ)には先に彼女への恋心を暴露され、ずっと自分の本心は話せずに隠していた。それでも彼女への恋心を止められずセフレになることを承諾。けれど、海音の彼氏が求めていたのは彼女と自分を交えた三人での行為で……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-08-13 16:14:19
14280文字
会話率:65%
真面目な父さんとちょっと綺麗で優しい母さん、そして僕。
平凡ながらも親子三人で幸せに暮らしてきた。
けれど、母さんの携帯に見慣れない着信履歴を見つけたその時から、まさか浮気しているんじゃないかって思い始めて…。
そして僕は今まで考えた事も無
かった大人のもう一つの顔に近づいていく。
嫌なのに。
見たくないのに。
聞きたくもないのに。
知らない方が幸せだったはずなのに。
この作品はブログ「母子相姦 禁断の母を夢みて」にも掲載されています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-08-04 00:14:40
42184文字
会話率:5%
小学四年生のアコちゃんは一緒に遊んでいたお姉さんに新しい遊びを教えてもらうことに。
アコちゃんは友達のケンタ君とショウタ君の三人で、お姉さんに言われるままに新しい遊びを体験する。
何も知らなかったアコちゃんは恥ずかしさに戸惑いながらも性の喜
びを覚えていく。
※ご意見・ご指摘受け付けております。
感想など頂けると励みになります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-06-09 00:22:16
20958文字
会話率:43%
はじめての発情期を迎えた猫獣人の女の子のお話。幼馴染の男子ふたりとにゃんにゃんします。さいごは三人で致しちゃうので苦手な方はご注意を。
*完結しましたが、小話など更新するかもしれません*
最終更新:2019-03-10 20:00:00
66764文字
会話率:50%
◆あらすじ
作家×少年(穏やか鬼畜×反抗) / 虐待 / 赤ん坊 / 女性からの第三者視点 /
私にとって、岬先生は神様のような人だ。
郊外の屋敷で、先生は甥っ子である雄太君とその弟の圭太君の三人で暮らしていた。
屋敷を訪れた私は、先生に殴
られる雄太君の姿を見るが―――
◆注意事項
当作品には、子供が暴行される等のシーンがあります。
嫌悪を覚える方は閲覧をご遠慮下さい。
また、児童虐待等の犯罪行為を推奨するものではありません。
あくまでフィクションとして楽しんで頂けたらと思います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-03-10 19:00:00
46189文字
会話率:55%
かつて、神々の茶園から盗み出された茶樹の精は、人間の茶師と穏やかな生活を送っていた。しかし、茶師の恋人であり、死んだはずの淫魔が現れたことで、二人の生活は大きく変わる。
茶樹の精・茶師・淫魔の三人が紡ぐ、名前のない愛の物語。
(掲載サイ
ト:ムーンライトノベルズ、fujossy)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-01-23 20:16:25
16156文字
会話率:41%
ある時から、男は家と、樹木に守られた世界から出られなくなった。
忌まわしい過去の悪夢にうなされ、糞尿と吐瀉物にまみれてのたうち回っていた。たったひとり、世話を焼きに訪れる医者を除いて、会いにくる者もいなかった。
「なあ、先生。先生は何で
俺を見捨てねえんだ?」
「どうして、何で俺を楽にしてくれねえんだよ」
「死なせねえよう上手く出来てんのは外の世界だけでじゅうぶんだ。きったねえ姿晒して生きさせられるのはもう、うんざりなんだよ!」
目覚めるたびに、医者の胸で泣き叫んでいた男の元に。
美しい歌い手が雨上がりの虹を渡って会いにきたのは、ある黄昏時のことだった。
その歌い手は、目の前で焼き殺されたきょうだいによく似ていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-04-23 20:11:14
96076文字
会話率:32%
森の中にある閉ざされた聖域で、「彼女」は森の主「雨男」の庇護に抱かれ穏やかな生活を送っていた。しかし二人だけの時間に、夜毎「彼女」の夢に現れるようになった、黒蛇の如き青年の毒が忍び寄る。
「俺はあなたを守ってきたつもりだった。愚かにも、俺
がと思っていた」
「あなたは溢れんばかりの蜜を匂わせる白い花、ここは花を凌辱せんとする毒蛇の海だ。森には守ってくれる者がいる。いつかまた、そこで」
妖艶なその姿、香辛料と乳菓子が混ざったような匂い、そして己と雨男を知るかのような言葉に、「彼女」はひとり惹かれていった。
そして、ある晴れた日のことだった。青年が、「彼」が二人の前に姿を現したのだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-06-10 23:47:01
56409文字
会話率:39%