かつて軍属モンスターテイマーだったアレス。彼はある事情から戦いを捨て、戦えないモンスターとばかり契約するへっぽこモンスターテイマーになっていた。ウルラの街に流れ着いた彼は定職に着かずぐだぐだとした日々を送っていたが、ある日頼りにしていた
稼ぎが駄目になってしまう。仕方なく新たな稼ぎ方を模索し始めたアレスは、ふとあることを思い付く。かつて住んでいた王都に伝わる民間療法、モンスターセラピー。あれなら悪くない稼ぎになるのでは、と。思い立ったが吉日とばかりに、アレスは情報屋シェリーと薬師フェリアを巻き込み、世の女性に『美』を与えんとウルラの街を奔走する。だがモンスターセラピーには意外な落とし穴があった。受けた女性たちがエロい気分になってしまうのだ。しかしそれはそれでと開き直ったアレスたちは、欲求不満な美女たちもターゲットに含め、卑猥なエステを西へ東へお届けしていく────
※オシリス文庫さんより電子書籍化しました。1~5巻が発売中!よろしくネ!
※オシリスコミックにてコミカライズも始まりました!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-01 22:00:00
519802文字
会話率:42%
※実在する人物・団体とは一切関係がありません。また、犯罪行為を匂わせる描写があります。その他、♡喘ぎ、淫語、メス扱い等の露骨な性表現を含みますのでご注意ください。
萌葱 晃(もえぎ あきら)の探偵事務所にとある依頼が舞い込んだ。それは怪し
げな宗教団体に傾倒する恋人を探して欲しいというもの。満月に行われる講話会に潜り込んだ晃だったが、眠らされ、ある男に捕まってしまう。それは人間離れした美貌を持つ男で━━━━
※この作品は別サイトでも掲載しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-31 21:00:00
52681文字
会話率:34%
エリアイースは星を持って産まれた。女神ライトレイアのお告げはエリアイースを王の番に決めたのだった。
成人を前に婚約者に会ったエリアイースはその駄目っぷりに毒づく。全く好みでなかったからだ。
そんなエリアイースの前に跪く男、それは婚約者の叔父
であるサイフォンだった。
突然起こった発情にエリアイースは運命を感じた。
獣人、オメガバースものです。他サイト様で投稿したものを改稿したものになります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-31 18:29:06
8744文字
会話率:44%
茅原律香には、自分自身でも気付いていない秘密があった。それは人ならざるもの「魔族」を強烈に惹きつける蠱惑の果実と呼ばれる魂の持ち主であること。常に魔族に狙われる律香は魔族が人間を害するのを防ぐために人間の世界で生活する駐在魔族達と共に暮らす
ことになるが……。
※魔族×ヒロインの逆ハーです。
※全キャラと性的関係になりますが恋愛要素はあまりありません。基本的に魔族はヒロインを可愛がっていますが人間と感覚が違うので抵抗なく手を出します。
※R18要素を含む話には★がついています。
※各キャラのメイン回→別軸設定の各キャラ相手の処女喪失回という流れで進む予定です。
※当作品は別サイトでも連載しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-30 19:36:53
54137文字
会話率:44%
茅原律香には、自分自身でも気付いていない秘密があった。それは人ならざるもの「魔族」を強烈に惹きつける蠱惑の果実と呼ばれる魂の持ち主であること。常に魔族に狙われる律香は魔族が人間を害するのを防ぐために人間の世界で生活する駐在魔族達と共に暮らす
ことになるが……。
※10/6付でタイトルを変更しました。
※魔族×ヒロインの逆ハーです。
※年齢制限の入る描写は10話前後からになるかと思います。
※友情〜信頼関係で結ばれた相手といちゃいちゃきわどいことをしますが恋愛要素はあまりない予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-07 11:51:14
18574文字
会話率:39%
夜伽家には、それは可愛らしい美少女四姉妹がいる。優しくてお淑やかな長女・光莉、小生意気で反抗期真っ只中の次女・梓、天真爛漫で元気いっぱいの三女・向日葵、そして無口であどけない四女・紫音。そんな可愛らしく個性的な妹たちの兄・廉太郎は、大切な
妹たちを守ってきた。しかし、とある夜のこと……廉太郎は妹たちの誰かに夜這いを受けて、逆レ●プされてしまう。一体、自分を犯した妹は誰なのか。兄としての尊厳と矜持を守るため、廉太郎は妹たちにエッチなお仕置きをすることとした。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-29 23:16:16
12145文字
会話率:51%
冴えない男子高校生・道夫は、ある日、「淫紋」を刻む能力を手に入れた。
淫紋を刻まれた相手は道夫によって感度をコントロールされるだけでなく、あるペナルティを課される。
それは、定期的に道夫の精液を摂取しなければ死に至る、というもの。
道夫は
自分をいじめていた爆乳女子高生・アカネをこの力のターゲットにした。
命と感度を握られたアカネに抵抗の術はなく、あっという間に道夫のためのチンコキマシーンに仕上げられてしまう。
「あたしは道夫様の生ハメ専用メス奴隷ですっ! あたしのまんこは、道夫様の精液便所ですっ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-29 19:00:00
180644文字
会話率:49%
それは突然始まった。
まさかの同性による痴漢行為。繊細な女の指による知り尽くした淫技になすすべもなく蕩けていく肉体。電車の中での大胆不敵な女たちの犯行。
塗り込まれた媚薬とローターの震動。絶頂を迎えられず疼く媚肉。熱くたぎる異常な快感に日奈
子は痴女たちの淫猥な世界に取り込まれていく。
女性3人による異常な性は、やがて始まる凌辱の日々の幕開けに過ぎなかった。
飲み会の帰り道、突然羽交い締めにされ道路脇の下り階段に引きずり込まれる日奈子。人々が行き交う繁華街の表通りのすぐ脇で始まる凌辱劇。
どうして自分ばかりがこんな目に遭うの?
日奈子の問いは虚しく凌辱の愉悦に融けて消える。
無理矢理犯されるという異常事態にも関わらず、愉悦に狂ってしまう自分の身体が信じられない。
なぜ?どうして??疑問に答えが出ることもないままに悪鬼たちが襲いかかる。
『ある女たちの淫蕩秘録』シリーズ2作目。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-28 23:14:35
300597文字
会話率:34%
その密かな企みはある日突然始まった。
人妻彩未の性奴隷化計画。
電車での痴漢から始まるそれは、全て男たちの筋書き通りだった。
巧妙に脅しをかけ女を快楽地獄へ引きずり込んでいくプロの手口に、普通の人妻彩未が太刀打ちできるはずもなく。
誘い
込まれた公園での衆人環視露出ショー。
女として耐え難いほどの屈辱の中、燃え上がる愉悦の波に肉体は蕩けだしてしまう。
「もうやめてっ、こんなの狂ってる」
心からの叫びのすぐ直後には全身をブルブルと震わせて愉悦に狂う彩未。
いつ終わるとも知れない男たちとの狂宴。
繰り返される快楽の奔流に、人妻の理性はガタガタと音を立てて崩れていく。
夫との営みでも感じたことのない愉悦が彩未を狂わせる。
いつ人に見られるかもわからない夜の公園で行われる露出逝かせ遊戯。
狂った状況がより人妻の性を狂わせていく。
追い込まれるほどに開花していく人妻彩未の肉体。
ごく普通の主婦に戻れる日は訪れるのだろうか。
綿密に練り込まれた人妻性奴隷化計画はまだ始まったばかりだ。
『ある女たちの淫蕩秘録』シリーズ1作目。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-06 23:30:29
298803文字
会話率:25%
人が最初に握ったものは石でも棒でもない、拳である。
握った拳を相手に突きつけるために、人は四足を辞めて二足での歩行を行うようになったのだ。
その連綿と続く長い人類史で築き上げたものは、終わりなき格闘の道であった。
それは、一人の空
手家がグラウンドを無視して総合格闘技を三階級制覇した時だっただろうか。
それは、一人のムエタイ絶対王者が銃器を有したテロリストを傷一つ負わずに撃退した映像がネットの海に流れた時だっただろうか。
それは、一人のアマレス五大会連続金メダリストがボクシングのリングで優しくヘビー級チャンピオンを眠らせた時だっただろうか。
それとも、一人の女性が男女混合無差別級キックボクシング世界大会で優勝したその時だっただろうか。
そんな、それまでの歴史を考えると『あり得ない』というよりも、『どうすればそんなことになるんだ』と言いたくなるような出来事が、実際に起こってしまった。その目で実際に見てみなければ信じられないようなことが、現実となってしまった。
故に、人はその身一つで戦い抜く格闘技に熱中した。
世はまさに大格闘技時代、日本もまたその例外ではなかった。
しかし、格闘技は暴力とは切っても切り離せないもの。
格闘技の人気絶頂は暴行事件の増加と密接に関係をしていた。
そこで、時の政府は自棄になったかのようにとある都市を設立した。
日本にはあらゆる物事が拳で決められる、狂気の都市がある。
それは東京湾を埋め立ててつくられた、世界で一番大きな人工島。
勝者が人を越えた『神』というならば、敗者は人より堕ちた『家畜』。
その門は誰にでも開かれ、しかし、その最奥にたどり着けることが出来るものは居ない。
力が全ての世界を力と技で生き抜く『闘士』と呼ばれる無数のバケモノたちに、人々は恐怖と敬意を向けて。
────その島を、人は『トーキョー・アリーナ』と呼んだ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-28 19:00:00
25938文字
会話率:37%
『令和』。
それは本来の言葉を誤魔化した言葉である。
『令和』とは、『隷倭』。
隷属する倭人の意味だ。
では、何に隷属するのだ?
世界の先端を走る、かの合衆国か?
海を越えた先にある、眠れる獅子も言われた大国か?
いや、その先にある北の大国
か?
それとも、欧州の共同体?
どれも違う。
倭人が隷属すべき国。
それは、偉大なるK国だ。
奇跡的な人体改造技術の進歩を遂げた、影で世界を支配しようと目論む国なのだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-05-01 02:26:59
7993文字
会話率:23%
喪った大切な人を生き返らせようと頑張る話。
R話には#をつけます。
※異世界、魔法アリです。はじめの方は残酷な描写があり、また無抵抗(両想い)の相手との性行為を含みますので苦手な方はご遠慮ください。
最終更新:2023-10-28 16:35:41
6642文字
会話率:28%
俺はヤマトと名乗っているが、それは本名ではない。占い師に前世で俺が住んでいた国の名前だと言われたのだが…………響きが気に入って、それ以来名乗っている。
でも別に、前世なんて本気で信じている訳じゃない。訳じゃないんだが…………時々考えることは
あった。
ヤマトなんて名前の国が本当にあったなら……もし前世なんて物が本当にあったとしたら…………俺はどんなヤツだったんだろう?
案外、今と大して変わらなかったかも知れない。前世の俺も、黒髪で独りぼっちが好きな…………スケベな男だったら面白い。
この物語は平凡な冒険者に過ぎなかった俺がエルフの隠れ里で、知恵と機転と性欲とで困難を乗り越えハーレムを築くまでの話だ。いや、ハーレムって言うより牧場って表現した方が良いかも…………。
※主人公は本名、年齢、容姿等々……感情移入の邪魔になりそうな描写は極力しないつもりです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-28 12:50:00
423240文字
会話率:49%
父が事故死した為に一人で育ててくれた母、自分よりも息子を大事にした結果母はすっかり衰弱し老け込んでしまってた。
だがまさかの時間改変で父の事故死を防いだ結果…父と一緒に母を狙う男まで生き延びてしまう。
結果それは息子の望んでた形ではないのだ
が幸せになっていく母の姿があった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-28 03:19:31
18646文字
会話率:34%
平凡な一般家庭に太って力強い肝っ玉な母親が居た、だがある日を境に急にダイエットを始め女磨きをし…一年後には綺麗な母親になり戸惑う息子。
だが母の行動の裏にはとんでもない理由が隠されており…それは息子が自身の出生の真相に気付いた時、全て友の口
から明らかになるのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-15 08:55:06
20132文字
会話率:38%
元々治安が悪い事で有名だったが今は治安は良い感じになってる街には都市伝説があった。
それは巨大な化物が現れ暴れてると二人組の少女が現れて、強力な強さで倒すという正義のヒロイン出没の話だ。
実はそのヒロインは実在し今では子持ち主婦になってたが
…
そんな母親になったヒロインは己が淫らな闇の下僕になる未来をまだ知らなかった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-08 00:51:57
20604文字
会話率:32%
チート能力持ち主人公がチート過ぎて罪人になっちゃったけどそれはそれで都合が悪いから国のために働いて貰うためにエロい方向に振り切ってみた話です。タイトルを読めば五秒で内容がわかる!
最終更新:2023-10-27 23:57:34
6793文字
会話率:39%
生徒×先生ものを書こうとして捏ねまくったら拗れてしまった! チートな先生に育てられた変態生徒がゴーイングマイウェイでイチャイチャする話です。
この作品は以前、幻創文庫さんで掲載していたものです。変態奇術師の時点でなにをこじらせたのか推察
されそうだがそれはそれ、うちはうちです。いろいろもげたり弾けたりします!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-27 23:00:00
41607文字
会話率:39%
人生初の彼女が出来た男子高校生。
幸せ絶頂の中自室に戻ると、そこには二人の幼馴染、高校三年の姫子と大学一年の百合の姿があった。
二人は彼女が出来たお祝いとしてとある映像を見せてくる。
それは彼が寝ている百合を見ながらオナニーしている映像だっ
た…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-27 21:00:00
4688文字
会話率:46%
前嶋立夫は痴漢し警察に逮捕されたことで妻子に逃げられた
金も職もなくなり 失意の日々が続く中で偶然知り合った知的障害の娘。
その娘と話しているうちに あることが閃いた。
それはいかに楽をしてこの世を逞しく生きていくかだった(^^)
最終更新:2023-10-26 19:17:38
3190文字
会話率:33%
2000万円か・・
立夫は岡山から届いた手紙を見てため息をついた
それは定年退職した友人からで 田舎でハウス栽培をして余生を暮さないかという誘いだった
若いかわいい女とツーショットで撮られた写真も添付されていた
女はベトナム人で20歳だ
というのだ お前も来たら若い女と暮らせるぞとあった
但しそれだけのお金を用意しないと若い花嫁をもらって ハウス栽培は無理だという
前島 立夫は来年で還暦だ・・一日でいうと夕闇が迫ろうとしているたそがれだ
1人暮らしには辛すぎるものがあった
足腰の衰えは確実にやってくるだろうし‥それまで何とかしたい!
このまま朽ち果ててたまるか!
たそがれの男が抱いた夢とは・・・折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-31 05:20:35
9267文字
会話率:73%
時代は大正から昭和に変わろうとしていた
日本は軍閥が睨みを利かしており、戦争への足音が高まっていたころである
そんな中で遊郭の跡取りとして入り込んだ 主人公は 女郎や芸妓たちの上に立ち
性欲のほしいままに 君臨することになるが・・
主人公に
はぬぐい切れないコンプレックスがあった それは特高の幹部になっている兄の存在だった 兄貴にだけは負けたくない・・この執念が数々の波紋を呼ぶことになった
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-29 22:40:07
3484文字
会話率:40%
【電子書籍化】Jパブリッシング/ロイヤルキスさまより「ワケあり王子様と治癒の聖女〜患部に触れないと治癒できません!〜」と改題のうえ配信中!
2023.10.25ロイヤルキス文庫more創刊第三弾として紙書籍化されました!ありがとうございます
……!
◇◇◇
ロレッタは神殿に入って一年の新人聖女。忙しく人々を治癒する日々を送っている。そんなある日、ロレッタはとあるお方の治癒を依頼される。それはなんと「勃起不全の王子様」だった。しかし、ロレッタには一つ問題がある。それは彼女が「患部に手を触れないと治癒ができないこと」だ。
こうして、勃たない童貞王子様アレックスと治癒の聖女ロレッタは、どうにかそれを治そうと奮闘することになるのだが……?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-25 12:00:00
166428文字
会話率:35%
不気味な老婆に運命の2人を告げられた女子高校生。
1人は彼女の人生をこの世で最も幸せにする男。
1人は彼女の人生をこの世で最も不幸にする男。
しかしそれは、どちらが幸福か不幸かは分からない。
分かるのは、ただその2人が彼女の
運命に大きく関わっているということだけ。
彼女は運命の2人から自分の人生をつかみ取れるのか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-25 02:05:24
12640文字
会話率:13%
無月経で閉鎖処女膜の18才処女の沙織は、学用患者として入院治療する。
しかしそれは嫌がる少女をレイプし、凌辱して自分の思い通りに動く肉奴隷に調教しようとする女医・冴子の罠であった。
少女のような娘は女性ホルモン充填と性的刺激と病院ぐるみ
の恥辱凌辱調教で急激に淫猥な女に成長して行く。
沙織は恥辱調教がイヤになり密かに脱走を計画するが……。
キーワード:女性視点 女性主人公 女医 レイプ 調教 病院 凌辱 乱交折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-23 18:00:00
4294文字
会話率:14%
それは、まるで幻想のような──。
最終更新:2023-10-22 00:38:09
2457文字
会話率:24%
一人の妖狐。
彼女には不思議な能力があった。それゆえ帝国の塔に閉じ込められていた。
何故閉じ込められているのか、その幽閉は強制なのか、それは彼女の意思なのか……
・短編として書いていますので、更新は不定期です。
・不特定多数との行為な
ので基本的にイチャラブではありません。
・細かい設定等は特にないので後々変更する場合があります。
すみません、次回更新は未定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-22 00:00:00
10648文字
会話率:38%
東西南北4つの公爵領と、
それらを統治する中央(セントラル)によって
成り立つ魔法先進国ルノア王国。
王家、公爵家のみしか発現しない魔力を
持って産まれた少女、ロアは
病弱ではあるものの、
平民でありながらその美しい歌声に
魔力が宿ってい
た。
ロアの母、ライラは娘に人前で歌う事を禁じ、
ロアもそれを守り、裕福とは言えないが
平和に暮らしていた。
そんなある日、まだ幼く
母の仕事が手伝えないロアは、
いつものように森へ
自生する山菜を採りに行く。
ふと、いつもと違う道を通りたくなり、
散策していると美しい湖畔に出た。
小鳥の声と木々が風に揺れる音。
湖の穏やかな波は陽の光を浴びて
キラキラと宝石のようだ。
人前で歌ってはいけないが、
ここなら良いのではないか?
幼いロアは周りを見渡し、
人影が無い事を確認すると、
持っていた籠を置き、
心地よい風を胸一杯に吸い込んだ。
歌声が疾走る。澄んだ歌声は木々を震わし、
花々は水を含んだように色を増す。
ロアの魔力は、歌声を聞いた万物の能力を
増幅させる《イングロース》。
ロアの楽しみは歌う事だった。
歌っている時だけは、自分が自然の
一部になれた気がしてどこへでも
羽ばたける気がしていた。
パキッと背後で小枝を踏み締めた音がして、
勢いよく振り返る。
そこには深い夜空を切り取ったような
髪色の少年が一人、
木陰からこちらを見ていた。
(聞かれた?!)
少年はうっとりとした
微笑みを浮かべて静かに
ロアとの距離を詰める。
「探したよ。僕の愛しの妹君…ーー。」
その時は知る由もなかった。
この出会いが開けてはいけない
パンドラの箱だと言う事に。
捻じ曲がってしまった愛は
執着、嫉妬、呪いへと形を変える。
それはほんの些細な
きっかけだったかも知れない。
金糸雀の願いはたった一つ。
ーーーーー自由になりたかった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-21 23:47:49
732文字
会話率:20%