向井古書店で働く向井玲は、弟である向井夕に禁断の恋心を抱いていた。
大学生の夕は、同じ大学を中退した玲の当時の様子を知ろうと姉の友人を探し、詳しく話を聞く。
中退の原因は、同じ文藝部にいた男が、玲にふられた腹いせに嫌がらせと痴漢を繰り
返したためであった。おとなしい玲は抵抗することもできず傷心のために中退した。
それを知った夕はすぐに姉を励ました。そんな相手ばかりではないと。ただ玲は強く恐怖を感じ、怯え、諦観に沈んでいた。なんとか前を向かせようと夕は思いつくままに言葉を重ね、せめてもう少し広い世界をと、外へ連れ出すことになる。
その晩、入浴時に不意に当時の恐怖が蘇る玲。忘れようと弟に「さわって」と迫る。あの日のトラウマを、愛する弟の手で触れて、塗り潰してほしいと。夕も姉の苦しみを理解し、痴漢された胸や尻をやさしく触ってやった。玲は恋する相手の愛撫に落ち着きを取り戻す。夕は生々しい肢体の感触に、そこではじめて姉に異性を感じた。姉を一人の女として、意識し始めたのだ。
それから玲は苦しくなるたび、弟に「さわって」とねだるようになり、夕もそれに応え続けた。
本格的に古書店の経営を任された玲は、持ち前のまじめさと、本好きの知識とを活かし、奮闘する。夕も手伝い、経営は軌道に乗った。
対して夕は、自分の気持ちが姉への恋心なのではないかと苦悩するようになる。
やがて苦しいときだけでなく、お店の商品が売れたときにもうれしいあまり夕に「さわって」とねだるようにもなる玲。夕も慕う姉に負け、自分の気持ちにも負けずるずると胸や尻を触り続け、今や前戯に等しい有り様となった。
夕に恋するもう一人の女、丹波伊織が向井古書店にやって来る。夕は頼まれた資料を探しに店の奥へ引っ込み、姉が長年思い煩ったラブレターを発見した。そこで初めて姉の気持ちに気づいた夕。夕は自分の気持ちを確かめるためにわざと丹波と親しくしようとしてみる。それを見た玲は、丹波の恋心も知り、弟が自分を選ぶ未来だけしか考えなかった己を恥じ入り、夕が丹波と親しげな要素を見てとって、丹波を応援する決意をした。
だが玲は想いが溢れ、とうとう夕に迫ってしまう。夕も自分の気持ちを確かめ、ラブレターを見たと、返事だと手紙を渡した。夕のラブレターを読んで玲は感極まり、涙する。
二人は結ばれたのだった。
それから蜜月が始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-05-21 18:29:51
202543文字
会話率:41%
心を求めて、満たされない空虚感にもがき苦しみながら、現実世界の欲に逃げて、負けて、くるしみのはけ口を探そうと葛藤する女の物語。
最終更新:2017-05-21 05:18:05
6571文字
会話率:0%
13歳のさくらは不登校。夢でさくらを見た者に苦しみを与えてしまうのだ。それはしかし「ドルマート」という魔力の才能ゆえであった。さくらが「ドルマート」を覚醒させて正義の魔女と自立することを阻止すべく魔界からの刺客が送られる。刺客であるクロガネ
とフォンテーヌは巧みにさくらの親友ペリカを騙し、仲間と思わせることでさくらを拉致することに成功する。そして森の中にさくらを連れ込んでレイプした後で殺害し、無事に任務を完了させるのであった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-04-25 13:31:56
11021文字
会話率:61%
二卵性双生児の兄弟とその妹の視点で話が進みます。
次男が過去に起こした監禁暴行事件をめぐって、三人があれこれ考え、思い悩む話です。長男と妹は時間が経過するうち、真相は別にあったのではないか、と疑問を感じ始めます。一方で次男は己の性格と生
い立ちに苦しみ、被害者に対する思いに苦しみ続けます。
舞台は八十年代後半から九十年代にかけての九州です。
*アルファポリスにも同じものを投稿しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-04-24 08:00:05
103071文字
会話率:47%
ノンフィクションです。
苦しみを吐き出したくて、記憶を頼りに書いていきます。
最終更新:2017-04-01 05:04:14
2433文字
会話率:34%
破天荒な女主人に仕える優秀な女従者。
主人の身勝手に振りまわされる日々に辟易し、
一時の安らぎを恋い焦がれていた。
雪の降るある日、突然留守を頼まれた。
従者を悩ませているのはもっと矮小で、そして切実な......
表面上ではそつなく
仕事をこなす従者の
「誰にも言えない苦しみ」とは?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-01-15 22:39:55
700文字
会話率:9%
ミアは、突然、父から婚約が決まったと聞かされ驚く。結婚など一生することはないと、騎士として生きていくのだと思っていたのに。しかも相手は、ミアの弟子だったリカルドだという。互いに信頼し合う良き友人ではあるが、自分を女としては愛していないリカ
ルドと、上手くやっていけるはずもない。しかし、国王の命令でもあるこの婚約を断ることは無理だった。
リカルドには、他に愛する人がいると知っていたミアは、自分に出来る最善の策を尽くし、リカルドの未来を守るために妻となることを決意する。
誰よりもその人の傍にいられる権利と引き換えに、淡い恋も、信頼も、友情も、すべてを失い、憎しみだけを受け止めることになったミア。それでも、自分には、強靭な心と身体が備わっているのだから、耐えて見せると思っていたミアだったが、リカルドの残酷な仕打ちは、ミアの心をあっけなく壊した。
自分が心に秘めていた想いが強い程、苦しみも大きくなるのだと知ったミア。もう一度やり直すには、何もかもが遅すぎるのだろうか……。【2018/6/30】一迅社メリッサ様より書籍化。【仔犬のウィリアム救出作戦発動中】想いが恋に変わるとき:http://ncode.syosetu.com/n7783ds/折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-01-01 18:07:28
350852文字
会話率:33%
ある日突然、健司の彼女、美少女女子校生の明日菜が「セックスしたい」と言い出した。それも健司ではない男としたいと言う。結婚まで約束している彼女の暴走を、健司は家族を巻き込んでなんとか止めようとするが、かえって外堀を埋められてゆく。焦る健司だ
ったが、明日菜の苦しみを知り、別の解決策を探り出そうとする。
健司は、明日菜がセックスをきっかけに他の男に溺れ、自分のもとを去ってゆくのを恐れた。だが、健司は明日菜のセックスをコントロールする方法を考え出した。それは明日菜がセックスするときはマジックミラー越しに健司に見せる、という約束だった。
明日菜のセックスを受け入れる健司。一見うまくいっているかに見える日々だったが、健司は憔悴してゆく。そして明日菜の合宿の夜にある出来事が起こった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-11-20 15:39:29
98620文字
会話率:65%
実姉であるアマテラスに拒絶されたスサノオは、黄泉へとひた走っていた。
黄泉には、スサノオの実母・イザナミが夫から捨てられて嘆き悲しみ苦しんでいる。
その面はアマテラスと瓜二つ。この行き場のない獣欲を実母に受け止めてもらおうという算段がスサノ
オにはあったのだ。
そして、一人悶え苦しみイザナギを求めるイザナミの姿を認めたスサノオは――!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-11-06 19:18:27
8243文字
会話率:30%
外見や言動により女性に忌み嫌われているキモオタ男、田村保仁。
女性に嫌われている現状に苦しみながらも、わずかな可能性を求めて喘ぐ日々を過ごしていた。
月一で開かれる合コンにて泥酔した女性を自宅に連れ込み、一方的な性交渉を行う。
一度は逃げら
れるものの二人が再会した時、彼女は妊娠していた。
「妊娠による責任」をテーマに置いた「できちゃったから始まるラブストーリー」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-10-02 23:00:00
239609文字
会話率:35%
儚げで気弱な少女に、魔法生物であるゴブリンが執拗なまでに種付けするお話。
悲しくて報われない人生を送る少女に、ゴブリンによる愛が植え付けられていく―――。
主人公『ユキナ』は世界でただ一人、ゴブリンとまともに戦える魔力を体内に有していた。
若く嫋やかで美しい外見と、溢れんばかりの豊富な魔力を持つその少女は、ゴブリンたちにとって極上の母胎となる理想のメスの姿だった。
そのため彼女はゴブリンから貞操を狙われ続け、その雌としての優秀さ故に様々なゴブリンから種付けされる。
体は丈夫でも、弱く小さな心の持ち主であるユキナは、その凌辱に成すすべもなく晒され続け。
やがてそこには、小鬼たちへの愛情にも似たものが生まれていく。
ゴブリンたちは争う。
彼女の愛を獲得し、自分だけのメスにするために。
少女は誓う。
体はいくら穢されようと、悪魔に、心まで明け渡してはならないと―――――。
全力で孕ませにくるゴブリンと、その凌辱に晒されながら幸せを感じてしまう気弱ヒロインが中心のファンタジー小説です。
だいたい毎回エロがあります。相手はほぼゴブリンなので、凌辱がメインになります。
悲しい運命と、報われない人生に苦しみ目を泣き腫らしながらも、健気に耐えるヒロインを描きます。
その他、洗脳によるラブラブえっちと、淫紋・キス責め・種付け・孕ませがメインになってます。
とにかく妊娠の恐怖に晒され続ける気弱ヒロインというものが好きなので、その演出に全力を注ぎます。
基本的に淫語は使わず下品な表現は控えめに、気持ち丁寧なエロを目指してます。
不定期更新ですがよろしくお願いします。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-08-20 06:00:00
111639文字
会話率:21%
自分で説明しよう!
中年男性(蠍座B型ヲタク)は、名古屋でパチスロしてスッたあと、後悔しながら夜の町を徘徊していたら、マンホールに落ち、気が付くと眼下には草原が広がっていたのである!
よいこのみんな!
古いマンホール内は、微生物のせいで
酸素がとても薄く、苦しみなく気絶しそのまま死ねる!
すぐさま救助するも、換気しないとミイラ取りがミイラになるから気を付けるんだ!
あらすじよりも豆知識のほうが長いっておかしい?
等小説はそんなことは気にしないテンションです。
下ネタもやぶさかではない!
そういうのが嫌いな方はそっ閉じしてくれたまえ!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-08-08 21:32:12
61868文字
会話率:83%
伯爵令嬢のジェーン・オーランドは濡れ衣で、婚約破棄を申し渡される。学校は退学、父親からは勘当と僻地へ身柄を送られる。婚約破棄がトラウマになって悪夢に苦しみ、後見人からは虐待を受け辛い日々。彼女は過酷な環境から逃げ出せるのか?無実は晴れるのか
?彼女が心の安らぎを見つけられるまでのお話を書きたいと思います。
最初の数話は鬱展開ですが、ハッピーエンド予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-07-05 23:00:00
72524文字
会話率:27%
生きる意思を失った彩希と、生きることを諦めなくては行けなかった遼太。
持ちかけられた少し不思議な婚姻関係に、二人はゆっくりと、穏やかに最後の時間を過ごしていく。
残されたのは一体何か、心に広がった小さな波紋に、苦しみと悲しみを秘めて
、止まりかけた時計の針が動き出した。
※自サイトにて掲載しているものです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-03-04 14:00:00
97537文字
会話率:39%
私たちは生きていく。苦しみも笑顔も悩みも抱えて日々居場所を探す。
あなたからもらった喜びも、あなたからもらった痛みも決して忘れない。
愛してる。愛してた。愛してるはずだった。
-消耗するように生きる日々はいつか終わるのだろうか-
処女
作ですがよろしくお願いします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-02-18 21:00:00
26553文字
会話率:11%
坂島和樹は妻の美香と結婚し、幸せな家庭を築こうとしていた。しかし、ある日突然、美香が苦しみ出し、病院に搬送された。一週間後、検査の結果は美香が難病に侵されていたことが発覚し、あと一年の命だと告げられる。
一時帰宅した日の夜、美香は和樹にある
お願いをする・・・。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-01-06 01:56:07
14529文字
会話率:57%
「音楽部に入らないか」
二年生に進級したての四月、クラスメイトの黒田からそういわれた響は、動揺し過呼吸で倒れてしまう。
都心の吹奏楽部でつらい目にあい、一人地方に逃げてきた響だったが、響のトランペットの音に惚れこんだ黒田に強引に組み伏さ
れ、快楽の中、同好会である『音楽部』に入部してしまう。
トランペットが好きなのに、トランペットを吹くことが出来ない響には、過去に立ち直れないほどの苦しみがあった。
一生懸命なのに、一生懸命だから…そんな何で起こる青春の軋轢・苦しみ。
それを乗り越えた先には…そんな沖田の『腐純文学』をお楽しみください~。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-08-29 13:46:03
65811文字
会話率:43%
十年ぶりにあった親友は、性衝動をともなう過呼吸を繰り返していた。
母の病気のため十年ぶりに故郷へ帰った緑川は、保育園時代親友だった西尾と高校で再会した。
西尾は過呼吸を繰り返し、性格も暗く、不登校気味で、緑川は何とかしたいと強く思う。
幼少期のトラウマが思春期に強く影響する。
そんな苦しみを抱えつつ、懸命にがんばろうとする少年たちの物語。
『不(腐)純文学』です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-08-15 14:58:45
19790文字
会話率:44%
救いのない物語の短編三つの続きです。
ちょっと、長くなりそうな気配がしているので、【連載篇】と銘打って、開始します。ディアナの傷付いた心は癒されるのかどうか・・・。
最終更新:2015-07-18 00:00:00
152042文字
会話率:23%
(5/24本編完結いたしました。)
とある王国の秘境にひっそりと隠された古き寺院。
そこは太古の記憶を封印した知識と力の殿堂である。
だが権威と節制の象徴である寺院には、いまや退廃と腐敗がはびこり、禁忌は在ってなきものにされていた。
少年レクルーはその寺院で修行の日々を送る星見の得意な導師見習い。
老いた師の強力な魔法に護られ、親友に励まされる毎日を過ごしていたが、師が寺院を空けたことをきっかけに、ある導師に思慕の念を抱くようになる。
寺院を震撼させる事件が次々起こる中、二人は互いに想いを通わせ、愛し合うようになるが…。
知への誘惑に苦しみながら、少しずつ成長していく少年の物語。
(R15~18描写が少々濃い目かな?と思われる回に*をつけています)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-06-30 15:47:29
902941文字
会話率:36%
これは、苦悩にまみれながらも、創作に命を賭けた純真な青年作家の話である。人妻である情婦の持っていた安らぎの力でデビューに漕ぎつられた治であったが、何かと女癖が悪くて、近くの喫茶店のウェートレスとも肉体関係にあった。しかも新宿に出かければ、
妖しい店に入って、店主の餌食にされてしまう。かと思えば、居酒屋の女に、ファンだと告白されて、意気投合。一緒に自殺を図って、未遂に終わる。それが三面記事に乗って、情婦の夫に関係が完全に発覚。縁を切らされる。それでも苦しみながら間に間に、作品を書き続ける治であった。そんな治には、直ぐに女が付いてくる。だが新しい女は、どこか心がすれ違っていた。そんな彼女を治は、自分の懐のために拝み倒してストリップに出演させる。そしてますます、心は遠のいていくのであった。そんな間に治は、カフェで初心な女給を知る。結局ストリップに出演させた女は、そこの社長と良い中になって、治のもとを去った。
そんな中、作家仲間や友達は、それぞれの生活に忙殺されるようになり、治の元に顔を出さなくなっていく。淋しさに悶える治は、カフェの女給を連れ出そうとするが、女に裏切られて袋叩きにあう。本当にすべてを失った思いの治は、昔懐かしい新宿のバーに出かける。と、そこで別れさせられた情婦と出会う。彼女は夫のもとから逃げ出していたのだ。
二人の心は、一気に融合する。そして二人は、傷ついた獣が、死に場所を自ら定めるように、この世の外へと旅に出るのであった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-06-24 21:52:45
164554文字
会話率:51%