今は2017年の日本。
大阪在住、45歳、無職「風野 風太郎」が遭遇した奇妙な体験。
事業家の両親が、海外出張渡航中の事故により他界、天涯孤独の身となった風太郎。
両親の遺産や保険金などにより、路頭に迷うことはなかったが、突然両親
を亡くした事への喪失感から途方に暮れていた。従前から用意されていた遺言により相続した遺品の中から、不思議な光を放つキーストーンのはめられたペンダントを見つけた。
ペンダントの光は両親が仕事で使っていた書斎のある場所を指し示す。
不思議に思いながら風太郎が向かった先で見たものとは・・・
(第二章はノーマルモードで掲載中です。良ければ検索して下さい。)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-09-27 00:00:00
455118文字
会話率:39%
婚約者を痴情の果てに、殺してしまった彼は、パリ郊外の牢獄の奥深くに幽閉されていた。死刑になるはずだったのだが、国王の情けで終身刑となったのである。だが彼は、以前より続けていた非社会的非キリスト的小説を書く事を止めはしなかった。そして闇商人
を使って、世に問うていたのである。
そんなある夜、彼の牢獄に、突然珍客が訪れた。阿久津悠璃(あくつあきひさ)と名乗った。それは得体の知れない、無窮(むげん)の恐怖的な化け物であった。そして阿久津は、彼に言うのであった。お前に我が下部として、自由を与えよう、と。戸惑いに困惑する娑奴。が、阿久津は有無を言わせぬままに、彼に下部の宣言をして霞のごとく消えたのであった。
次に目覚めた彼は、不思議な二人に伴われて、牢屋・・・・目覚める前までは牢屋であった・・・・を出る。だが扉の外は、それまでいた牢獄とはまるで異質の所であった。早々に、狼狽えるような光景に出会う。縛られた裸女が、すれ違ったのだ。勿論、縛られてはいるが囚人には見えなかった。そればかりではない。階上への階段の途中でも、裸女に会った。彼女たちも縛られて、男たちに鞭打たれていた。これも、囚人には見えなかった。そして執務室へ。そこで阿久津が待つ、ジパング行きを告げられたのだ。
その次に彼らは、厳かなミサが行われている教会に出た。どういうことだ。あんな破廉恥が行われている城塞の続きが荘厳な教会とは。
その先も、困惑の中の旅が続いた。馬の繋がっていない車に乗り、轟音を発する鳥に乗って、ついにジパングに着いた。そして、これも奇っ怪な化け物二体に案内されて、阿久津の待つ屋敷に着いたのであった。
その対面において、彼は、阿久津の絶対者である事を悟る。彼こそ宇宙そのものなのだ。そして彼から、下部として仕えるように・・・・命令ではない・・・・運命を渡されたのである。同時に、その屋敷の庭に、住処を与えられた。
その住処を覗いて、彼は驚いた。あまりにも淫奔で淫靡な住まいだったのだ。裸女が壁全面を埋めている書斎。それが彼に与えられた住処であった。彼は、決心したのである。我が主人、阿久津様。この命の限り、あなた様に仕えますと。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-08-26 23:58:19
155358文字
会話率:27%
他サイトでの掲載作品を、編集後、掲載しています。
父子家庭で育った、桜子。
男勝りな性格で、弱者を助け強きを挫く。ヒーローのような性格。
変わり映えのしない毎日を過ごしていたが、ある日、父親の書斎部屋が開いていたので、入ってみたのだが、何
故か、スカイダイブをする破目に。
着いた先は、異世界の筈なのに、父親が王様で、自分には、婚約者がいるわで、とてもおかしな世界。
夢落ちだと高を括るが、生活をしていく内に、懐かしさを感じるようになる。
その最中、婚約者とすれ違いが起こり、気付けば敵国に逃亡していて、戦乱の火種を撒いてしまう。
更に、自分には、必ず結ばれる定めにある人まで……。
激しい戦乱を乗り越えた時、この世界は、桜子の大切な場所になっていた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-02-25 10:53:34
8936文字
会話率:47%
※福岡を舞台とし、方言女子の言葉を、そのまま表現させて頂きました。
福岡のとある女子高に通う三年生、高井素子は今日も放課後の教室で一人自慰に耽っていた。実の両親を亡くしていた彼女は、生前の父の再婚相手である明美と二人、慎ましいアパート暮
らしをしていた。そんなある日、明美が付き合う男、久保恭介に素子はレイプされそうになる。
一方、幼馴染の鮎川琴美は教室での素子の痴態を目撃し、くすぶっていた彼女への想いを再燃させる。琴美は気晴らしにと、地元の名勝二見ヶ浦への海水浴に素子を誘うが、素子はそこでセックスレスに悩む中年男性、相澤慎一と出会う。帰りのバスに乗り遅れた素子の面倒を見てくれる慎一に、素子は父の面影を抱き、ほのかな想いを寄せる。
夏休みを前に、素子と琴美の距離は急速に縮まり、甘く淫靡なレズに目覚めていくのだが、琴美が福岡に不在の夜、とうとう素子は恭介にレイプされてしまう。そして、必死の抵抗で夜の街へ飛び出した素子が目指したのは慎一の家だった。
突然真夜中に現れた素子に驚く慎一だったが、お互いに惹かれ、身体を求め合うようになり、やがては妻に秘密で素子を書斎に匿うのであった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-12-26 00:56:46
119323文字
会話率:45%
徹哉は七夕の祭で、短冊に願いごとを書いた。徹哉は中学時代からの親友、晴彦のことが好きだった。
しかし願いごとを書いた翌朝、とんでもないことが起こってしまう。
(この作品の、表現抑えめVer.は「BLobby」「錬金堂 書斎」に掲載しています
)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-04-14 22:11:47
7818文字
会話率:21%
昔、芥川賞を獲って名が売れ出した作家の俺は、ずっと自宅の書斎でパソコンのキーを叩きながら、原稿を書いていた。妻の帆南とはずっと、夜交わる生活が続いている。若い女やネットでの過激な動画などに一切関心がないので、ずっと変わらずに妻を愛し抜いてい
たのだが……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-08-14 21:12:02
1792文字
会話率:16%
昭和初期、新聞社に勤める彼方《かなた》は、血の繋がりのない祖父の危篤を知り、8年振りに生家に戻ることを決心する。そんな彼方は、生まれながら弱視の傾向が強く、常に眼鏡が必要なのだが、感情が高まると瞳の色が紫に変異する。それは一族の呪われた慣習
があったせいなのだが、彼方がそれを知るのはまだ先のこと。反発ばかりしていた祖父の変わり果てた姿や、変わらぬ初恋の人との再会は、彼方を温かく包み込み、そして苦しめる。そんな中、夜中に訪れた祖父の書斎で見つけた蝶。蝶狂いの祖父が秘匿していた蝶は、一見普通の黒蝶だった。しかし、月光を浴びて変貌した蝶は、彼方にある幻覚を見せる。己と同じ紫の瞳を持つ着物姿の少女に手を差し伸べる祖父の若かかりし頃の姿──。
翌日、恐る恐る少女の是非を問うた彼方に、祖父は彼女を初恋の人だと告げてきて──。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-01-12 00:00:03
120945文字
会話率:18%
子供の頃、お父様の書斎にあったある小説が忘れられない。あの世界の女性達がされているような、淫らで美しい世界に憧れたまま大人になってしまった。そんな私は、あの世界を求めてある面接を行う。
最終更新:2009-08-02 00:29:07
2681文字
会話率:23%
書斎で繰り広げられる養父子の濃密な時間。
最終更新:2009-01-07 12:36:36
4085文字
会話率:48%