ーー止まったままだった時間が、春風に吹かれて、静かに動き出す。
学生時代、互いに惹かれ合いながらも、自然消滅してしまった二人。
社会人になった今、偶然の再会を果たした直哉と沙月は、止まっていた心の針をもう一度、動かし始める。
淡く、切な
く、胸を締めつける再会と、すれ違い。
他の誰でもない、"あの人"だからこそ――
過去も傷も乗り越えて、もう一度、心と身体をつなぐラブストーリー。
「ねぇ、直哉。大好き」
春風にそっと背中を押されて、二人は未来へ歩き出す。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-11 22:26:21
31782文字
会話率:30%
時を越えて燃える灯──
これは、語られなかった「火の継承譚」。
かつて火を神聖視したゾロアスターの聖地アゼルバイジャン。
現代の日本に生きる若者たちの胸にも、
形なき灯はひそやかに揺れていた。
**
古代と現代、男と男、心と身体。
制
度では測れない「交差」があった。
灯を交わしただけで、罪とされる時代があった。
けれど灯された火は、消されても、残った。
名を持たず、許されず、それでも受け継がれた。
**
これは、
“交わり”の奥に生まれた灯が、
「語られなかったまなざし」を通して、
幾世代の魂を渡っていく物語。
**
裁きに抗えなかった者たちの沈黙が、
いま静かに、言葉になる。
たしかにここに、「火があった」と伝えるために。
**
──それでも灯は、渡された。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-07 11:58:38
10205文字
会話率:13%
昭和50年代、東京都郊外の団地を舞台に、平凡な日常の中で心の空白を抱える主婦たちの内面と欲望を描く連作ドラマ。閉鎖的なコンクリートの世界で、夫婦のすれ違い、抑圧された性、秘密の誘惑が交錯し、彼女たちは自分自身と向き合う。各編は異なる団地妻を
主人公に据え、個々の物語が織りなす人間模様を通じて、時代と女性の複雑な心理を浮き彫りにする。官能的な描写と心理的な葛藤を軸に、読者を昭和の団地生活の奥深くへと誘う。
美津子編
三十一歳の主婦、佐藤美津子は、夫・健一と小学生の息子・和彦と共に、団地の狭い部屋で暮らしている。商社勤めの健一の帰宅は遅く、夫婦の会話は減り、心の距離は広がるばかり。ある日、郵便受けに紛れ込んだ『フリーフレンドテレフォン』のチラシが、彼女の抑圧された欲望を刺激する。夫のインポテンツに悩みながら、秘密の電話サービスで知った性の教本を手に、彼女は大胆な行動に出て、夫の心と身体を再び取り戻そうとする。果たして彼女は、夫婦の危機を乗り越え新たな一歩を踏み出せるのか?
〔作者注:完全なる暇つぶしとストレス発散作品です〕折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-26 22:13:34
24623文字
会話率:40%
心療内科クリニック松本医院〜羞恥と快感の境界線
都会の喧騒を離れた静かな一角に佇む松本医院は、心療内科の治療を専門とするクリニック。白い壁に囲まれた清潔な診察室には、冷たい空気が漂い、診察用のソファと椅子が静かに配置されている。
壁際の
ワゴンには、ペン、ノート、微細な振動を発する医療用プローブ、ノギス、そして長谷川医院で開発された改良型ペルビック・フィックスリングが整然と並び、消毒液の鋭い香りが緊張感を漂わせる。ソファの上方にはAI制御の固定カメラ「SHAME-CAP」が設置され、羞恥を数値化する冷徹な視点で空間を見下ろす。
ここでは、33歳の医師・松本遥が、長谷川医院の技術を継承し、独自の治療法を展開。看護師の田中優香と共に、患者の心と身体に切り込む準備を進めている。今日もまた、羞恥と向き合う新たな治療が始まろうとしていた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-23 13:09:44
36032文字
会話率:11%
才色兼備なキャリアウーマン・大良雪菜。
だが、その完璧さは、夫にとっては劣等感の象徴でもあった。
――だからこそ、彼女を“性的に破壊する”。
自覚のないまま変質していく雪菜の心と身体。
そして運命は、静かに、確実に狂い始める。
その先に
待つのは、従属か、崩壊か──
※主人公はクズです。
※いきなり、ギシギシアンアン始まったりしませんのです。
※汚いのは嫌いなのです。
※痛いのも嫌いなのです。
物語としてはここで【第一部完結】一区切り。
この先の展開については、また静かに動き出すかもしれません。テンション次第で折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-18 23:00:00
76089文字
会話率:12%
杉山千鶴(30歳)は父親と二人暮らしで外資系企業で働いていた。
ある日、父親に頼まれて取引先の相手に忘れ物を届けに行くと、睡眠薬を飲まされて暴行されてしまう。写真を撮られ脅されて部屋に引きこもりになっていたある日、同じく被害者だという人と話
すことができて少し心がはれる。その時に美味しいコーヒーを飲ませてもらい、友人の珈琲店を紹介される。緊張しながらも、そのお店に足を踏み入れると、店主が優しく迎え入れてくれて……。
心と身体が傷ついた30歳の恋愛初心者のバリキャリと珈琲店店主の大人な恋。
こちらはBL作品のベルンシュトルフシリーズ
『年下イケメンに甘やかされすぎて困ってます』の主人公:杉山大智の双子の妹のお話になります。
こちらは単体でもお楽しみいただけますが、BLに興味がある方はぜひそちらもご覧いただけると嬉しいです♡
BL要素あります。
そういうシーンには※をつけますが、男女は苦手なのでR18まではいかないかもしれません(R15くらい?)
こちらはアルファポリスさま、pixivさまでも公開しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-08 10:30:00
79283文字
会話率:41%
四十歳にして過労死してしまった速水ツユは転生先に飛ばされる前に、本来残っているはずの寿命を使って新しい人生にオプションをつけることに成功した。
転生後のツユは、リルファという公爵令嬢として新たな人生を歩む。設定したオプションのお陰で麗しい
婚約者シャルルに恵まれ、前世とは真逆の幸せな人生であった。
それなのにリルファの両親は金を積まれて彼女を売ってしまう──その相手は悪評高い王太子殿下だった。
オプションのお陰で成功していたはずの人生だったというのに、あれよあれよと望まない王太子妃に。
その直後、元婚約者シャルルの企てるとんでもない計画に気がついたリルファだが、幸運なことに転生後の人生をやり直すチャンスを得る。シャルルの計画を阻止し、今度こそ幸せになることがリルファの目的だった──はずなのに!?
転生時にほんの出来心で……悪魔のささやきによって最後に設定したオプションが、転生後の人生をやり直したリルファの心と身体を翻弄してゆく。
リルファは一体誰と結ばれるのだろうか──……。
※R18描写ありの話には(★)がついております。
【完結まで毎日更新します】折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-21 22:00:00
127871文字
会話率:67%
祓魔師では祓えない凶悪な悪魔を祓う為、聖なる鉄拳を振るう誅滅師セフィロト。
特別な力を与えられた少女の清い心と身体に、色欲の魔神アスモデウスの魔手が迫る。
執拗に張り巡らされた淫虐の罠の中で、セフィロトは聖なる使命を貫く事ができるのか
。
真面目優等生系シスター陵辱退魔録。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-06 19:26:16
11882文字
会話率:44%
私の名前は、八万寺ハルカ。人からは、お姉さん気質あるよねとから、明るいねって言われます。最近、女子高生になりました。……私には、ある秘密があります。
〜少女の肛門にある生き物が棲みついた。
ハルカのアナルに棲みついたソレは、アナルの快楽
によって、ハルカを籠絡しようと試みる。
おまんこには処女膜を残したまま、開発されていくハルカのアナル。
歪んでいくハルカの性癖。
そんな中、ハルカの住む羽根川市不穏な影が忍び寄っていた。羽根川市に現れた謎の化け物「ダーク」。
彼らは、生物の調教し、性奴隷にし、支配する寄生生物だった。
ダークと戦う為に、肛門に棲む触手『テイル』とハルカは共に力を合わせ、凄惨な戦いに身を投じていくこととなる。
ハルカはダークと戦いに身を置くにつれて、確実に、アナルの快楽に蝕まれていく。
テイルと名付けた触手と次第に仲を深めるハルカ。触れられずとも、愛液を滴り落とすおマンコ。快楽に絆された心と身体はアナル以外の快楽を期待し始める。
ハルカはダークとの戦いの中で、彼らの性奴隷となってしまった人とも出会っていく。性に溺れた彼女たちの姿にハルカはいつの間にか….。ハルカは身も心も快楽に堕とされてしまうのか?
主人公は段階堕ちをしっかりとやる予定です。アナルも少しずつ、広げていきます。
他にも登場人物は登場する予定です。
エロバトルもします。
女主人公ですが、男性視点、触手視点、混在します。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-14 19:30:47
168515文字
会話率:31%
由華と由芽は私立の女子中学校に通う一年生。
他に友達の居ない大人しくて奥手な二人は、名前が似ている事もあって姉妹の様に仲が良い。
そんな二人は学校帰りのある日、満員電車の中で痴漢に合う。
声も出せないままに弄ばれる少女達の心と身体。
そ
れでも、二人の絆は変わらない……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-22 13:08:42
9247文字
会話率:15%
夏彩(なつみ)は小学四年生。
ある日学校でふとしたきっかけから「自分を慰める」行為を知る。
我慢する事が出来ずに、様々な場所で行為を繰り返してしまう夏彩。
『これが……イクなの?』
そして好奇心旺盛で幼く未発達な心と身体は、その行為の
「本当の意味」も知らないまま、新たな快感を求めてSNSで友達と秘密の交友を深めていく……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-06 11:44:38
10296文字
会話率:12%
貿易会社の事務員として働く28歳の秋月結乃。
ある日、親友の奈々に高校のクラス会に行こうと誘われる。会社の上司からモラハラを受けている結乃は、その気晴らしに初めてクラス会に参加。賑やかな場所の苦手な結乃はその雰囲気に戸惑うが
そこに十年間片
想いを続けている初恋相手の早瀬陽介が現れる。
陽介は国内屈指の大企業である早瀬商事の副社長になっていた。
高校時代、サッカー部の部員とマネージャーという関係だった二人は両片思いだったものの
様々な事情で気持ちが通じ合うことはなかった。
十年ぶりに陽介と言葉を交わし、今も変わらぬ陽介への恋心に気付いた結乃は……?
大人になって再会した同級生との再会愛の物語
※濃厚なRシーンあり(いちゃいちゃ系です)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-18 15:49:13
106360文字
会話率:39%
夜な夜な現れる怪物ーーー妖魔を狩る退魔師の組織〝六道衆〟
それに属する退魔師の中でも最強と謳われる女・久遠院りえら。彼女は一人の少年を弟として愛し、人々から向けられる畏怖によって傷ついた心身を日々慰めていた。
肉親すらからも悪意を向けられ、
人間を嫌う狐耳娘は無垢な少年に癒され、愛し合い、どうにか変わらぬ日々を過ごしていた。
だが、突如始まった妖魔の大侵攻。数多の妖魔を従える王〝巍々嬲〟の出現により六道衆は窮地に陥る。
りえらも愛しき少年を人質に取られ、抗う事も許されず囚われの身となってしまう。
そうして始まる、淫辱の刻。
発情毒を打たれ、身体を改造され、壊されていく心と身体。気丈に振る舞おうとも、恐るべき妖魔の淫略によってりえらは徐々に闇に堕ちていく。
果たして彼女は、高潔な心を保ったまま愛する者を取り戻せるのか……淫らで悍ましい宴が、始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-11 19:35:55
59119文字
会話率:20%
和希は14才の中学二年生。
貧乳で華奢な身体つきのため小学生の様にも見えてしまう。
「女の子」としての自己肯定感が低く自分に自信が持てなかったのに、ある日電車の中で痴漢にあう。
『なんでボクなんか…』
未発達な和希の心と身体は、男の手に
よって強制的に「女」の快感に目覚めさせられていく。
エスカレートしていく行為の中で、和希は本当の自分の身体を知っていく…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-07 08:54:07
22536文字
会話率:22%
俺は異常者だ。
ガキの頃から異常な性欲があり10歳から女を犯している。
45歳になる現在迄に犯した女は1000人を超えた。
もちろん一度も捕まった事は無い。
近年はありがたい、有名になりたい奴らがSNSに勝手に湧き上がって来る。
その中から
犯りたい女を捕まえるだけだ。
可愛く、綺麗な女ほど、ぐちゃぐちゃに破壊し、心と身体を破壊される女の断末魔の叫びに興奮する。
俺は異能者だ。
何故なら俺は、思った事ならなんだって出来る。
最近はSNSを眺め獲物を選ぶ。
好みの獲物を見つけたら、スマホを通じて、意識を電波に乗っける。
ものの数秒で意識は獲物のスマホに辿り着き、現在値を確認する。
ついでに獲物のスマホのデータを強奪する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-30 00:44:22
12807文字
会話率:38%
神崎蒼は異世界に転生した。アオイという子供の意識に入り、気がつけばアオイとして生きることに……。家族とのんびり異世界生活を送ろうとしたのも束の間、主治医からアオイは【アルファ】だと告げられる。アオイはエリートである【アルファ】に選ばれて喜ぶ
も、両親からは殴られ、家を追い出されてしまう。
ここは【アルファ】と【オメガ】が逆転した異世界だったのだ……。
路頭に困っているアオイを拾ったのは、この世界でエリートである【オメガ】のユーマとギル。【アルファ】のアオイは双子でありハイスペックな王子のユーマとギルから今日も変わらず心と身体を愛されるのだった。
「勘違いするなよ! 俺はノンケだからな!?」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-08 23:23:50
19115文字
会話率:69%
神崎蒼は異世界に転生した。アオイという子供の意識に入り、気がつけばアオイとして生きることに……。家族とのんびり異世界生活を送ろうとしたのも束の間、主治医からアオイは【アルファ】だと告げられる。アオイはエリートである【アルファ】に選ばれて喜ぶ
も、両親からは殴られ、家を追い出されてしまう。
ここは【アルファ】と【オメガ】が逆転した異世界だったのだ……。
路頭に困っているアオイを拾ったのは、この世界でエリートである【オメガ】のユーマとギル。【アルファ】のアオイは双子でありハイスペックな王子のユーマとギルから今日も変わらず心と身体を愛されるのだった。
「勘違いするなよ! 俺はノンケだからな!?」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-24 18:21:16
2841文字
会話率:57%
夫の単身赴任をいいことに、男遊びの刹那的な快楽で乾いた心と身体を潤す真奈美。
良妻賢母を装いながら、愛する夫とのセックスレスで火照った身体を一人慰める里香。
性格も男性遍歴も違うアラフォー二人は、学生時代からの腐れ縁。一緒にお酒を交わせ
ば、いつでもあの頃に戻れた。
奔放と貞淑。発散と焦燥。
経験や欲求をストレートに話す真奈美。
やんわり鎮めながらも興味津々な里香。
一見正反対の二人は、秘め持つオンナの欲求が共振して不思議に共鳴し合っていた。
……間違いのきっかけは、いつもの二人の女子会だった。
酔った真奈美が絡んだのは、あどけなさを残す童貞大学生アルバイトだった。
「私と里香、どっちを抱きたい?」
初心な青年の熱く湿った目は、真奈美の身体を疼かせ、理香の欲求をくすぐって…
熟れた女体と乾いた心を持て余す人妻ふたりは、周りの男を巻き込みながら、妖しい快楽に耽ってゆく…
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-18 21:52:56
8637文字
会話率:39%
そこは異世界にある不思議なお店。お客さんは一日限定一人。
店主のお眼鏡に適った人間しか招かれないその『秘密の夢の空間』では、日々の生活に疲れ切った男性の心と身体を店主の豊満な胸と溢れ出る母性を用い心から癒して貰える。
※さらっと読めるふん
わりとしたお話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-27 23:21:44
6914文字
会話率:33%
幼馴染の少女を吸血鬼に奪わてしまった少年は、厳しい訓練の末ヴァンパイアハンターの青年へと成長し、幼馴染の奪還を誓う。しかし、目当ての吸血鬼を見つける前に古の吸血鬼に遭遇。戦いの末囚われてしまう。勇吾は必死に抵抗し、逃れようとするが……。
少年の心と身体を持つ古の吸血鬼×想い人の奪還を誓うヴァンパイアハンターの青年
メリーバッドエンドです。
性描写はありませんが、洗脳・監禁・悪堕ち(しもべ堕ち)・吸血の要素があるためR18としています。
33000文字で完結済みです。
pixivにも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-16 22:57:11
33316文字
会話率:44%
オメガバース。家族モノ。ほっこりハッピーエンドBL。
~主な登場人物~
・須中藍時…24歳。男性のΩ。フリーター。あることがきっかけで、純の「ママ」として扇家で働くことになる。失声症を患わっており、手話と筆談で会話する。なぜか純の前での
み、声を出して話すことができる。秀一の妻であるヒナに顔立ちが似ているらしい。身長は168㎝。
・扇秀一…31歳。男性のα。純の父親。大柄な男で強面だが、他人には優しく穏やかに接する。藍時の雇い主。仕事人間で一年前に妻に逃げられたと藍時に話す。身長は198㎝。
・扇純…4歳。秀一の息子。出会った当初から藍時をママと呼んでいる。歳のわりにしっかり者だが、まだまだ甘えん坊なママっ子。
・鷹木…34歳。藍時の主治医。
〜あらすじ〜
恋人からの暴力により声を失い、心と身体に深い傷を負ったΩの青年・須中藍時は己の人生を悲観していた。人知れずして引っ越した場所では、頼れる家族や友人はおらず、仕事も長く続かない。
ある日、藍時は自分を「ママ」と呼ぶ迷子の少年・扇純と、その父親・扇秀一に出会う。失われたと思っていた声は、なぜか純の前では出せるように。しかしαの秀一に得体の知れない恐怖を感じた藍時は、彼らからのお礼もそこそこに、その場から逃げ出してしまう。
そんな二人の出会いから一週間後。またも職を失った藍時は、新たな仕事を求めて歓楽街へ訪れる。そこで見知らぬ男達に絡まれてしまった藍時は、すんでのところを一人の男によって助けられる。それは秀一だった。
気を失った藍時は扇家にて介抱されることになる。純は変わらず藍時のことを「ママ」と呼び、終始べったりだ。聞けば純の母親は夫である秀一に愛想を尽かし、家を出て行ってしまったという。藍時はそんな妻の顔に、よく似ているらしいのだ。
そしてひょんなことから提案される「家事代行ならぬママ代行」業。期限は純の母親が戻ってくるまで。
金も職もない藍時は、秀一からの提案を受けることに。しかし契約が交わされた途端、秀一の様子が変わってしまい……?
※「Pixiv」「アルファポリス」「フジョッシー」様でも公開中です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-31 22:29:06
138981文字
会話率:40%
『心の中と体はさ、別々でもいいじゃん。あいつの事を好きでもいいからさ、体だけは、俺が気持ちよくしてあげるよ。』
まだ少女だった頃、私には忘れられない出会いがありました。
彼が私にくれたこの言葉は、人生においての指針です。
勿論全ての人に
共感してもらえるとは思っていません。
でもこれは、私を救った彼への思い出を綴った『手紙』なのです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-19 17:00:00
96608文字
会話率:27%