音楽の都と謳われるミュジーク大陸は、王政である北のナゼール国、西のカンタン国、東のサン・マロ国、そして南のシェルブール教会によって均衡が保たれている。王家の婚姻は、始祖の血を守るために国家間で行われる習わしがあり、花嫁・花婿の当該国と教皇
の前で計3回、愛を語る演奏を披露して初めて成立する。
サン・マロ国の第一王女オデット・レ=ミュッセは巧みな演奏をするピアノの名手であったが、嫁ぎ先となるナゼール国の第一王子であるパトリック・ラ=ファイエットとは兄と慕う古くからの親友であったので、強引な婚約が憂鬱で仕方なかった。
最初の演奏会でオデットの音色に不満を抱いたパトリックは、オデットを矯正させるため、義理の弟であるナゼール国の第二王子セドリックを一ヶ月間の先生として連れてくる。
毎日、練習に明け暮れているうち次第に、互いに心惹かれていくオデットとセドリック。課題曲の『愛の夢』が夜想曲だと知った彼女はある日、侍女のクロエの助けを借りて、夜の指導を頼めるようにしたのだが、こうして始まった二人きりの秘密の演奏会がやがて、禁断の関係を引き起こしてしまう――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-04-13 22:00:00
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会話率:30%
異世界トリップした完全無欠な高慢才女。苦手なものはオトコだけ。(それが最も問題なんだが。)異世界だろうが掛かってこいよと思いきや魔法に魔物、王政、貴族…ーーしかも私が伝承の救世主!?女神に選ばれたとか知りませんから!目覚めぬ悪夢に絶望する暇
もなく、世界に巻き込まれて流されていつの間にか愛される、コンプレックス拗らせ女の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-02-14 22:00:36
54182文字
会話率:42%
「と、言う訳で陛下。まずは人事の刷新を。私の望み通りの配置にしますけど、文句ありませんよね?」 異世界の何処かにある、財政が傾き掛けた国の政治に、その国の元使用人にして宰相になった主人公が時にゆるーく、時に激しーくメスを入れていき、王政を民
主化しようと画策するお話。とは言え、政治に関する中身はそこまで重たくありません……多分。
※作者の政治知識はあてになさいませんようにお願い致します。
更新は不定期です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-05-28 00:00:00
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会話率:51%