日方満(ひがた・みつる)は大手重機メーカーのリース担当の28歳。
大学時代からのカノジョがいるが、“自分はバイかもしれない・・・”という性嗜好に目を背けたままでいる。
結婚適齢期であるカノジョとの関係継続に結論を出すために、かといって
、発展場に出向いて実体験を得る勇気も無く・・・。
考えた末、『VR+』というゲーム会社が無課金でも始められるブラウザゲームを運営しており、そこでヴァーチャルな男との出逢いを体験してみようと考える。
大学3年の水上光琉(みなかみ・ひかる)はゲイの“受け”を自覚しており、初体験を試みるべく発展場へ行ってみたところ、ゼミの先輩、森響(もり・ひびき)と遭遇、予定変更で互いの嗜好を口外しないことを誓い合う場となった。
何事も無く森は卒業、音信も途絶えたが、光琉が就活の時期に差し掛かると、『VR+』の社員としてOB勧誘に現れ、光琉を会社説明会に誘う。
今日も人々は数多のエントランスから『VR+』の沼に嵌っていく。
そんな一片の物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-10 10:43:32
225935文字
会話率:29%
大学二年の高辻稔(たかつじ・みのる)は父親が財閥を追放されたことで何不自由ない裕福な生活から学費や生活費もままならない生活へと転落する。
父親は心労から脳溢血で入院、母親は良家の令嬢上がりで生活能力が無く、大阪の大学院に通っている兄と手分け
して自らの学費と生活費を調達しなければならなくなった上に、父親の入院費や両親の生活費の工面も考えなければならなくなった。
少しでも割の良いバイトを探していた稔は、ある日、路上でホストにスカウトされ、やりようによっては能力給でかなり稼げると知って大学時代は学生とホストの二足の草鞋でやっていく決意をする。
稔の恵まれたルックスや財閥生活で育まれた気品はすぐに女性客を虜にするであろうことを予感した先輩ホスト達は稔を追い出そうと理不尽な暴行をした。
雨の中、裏路地に倒れていた稔をたまたま通りかかった一帯の興行を預かる鬼籠野航(おろの・わたる)が見つけて助けたことから稔の運命は予想もしない方向へと進み始める。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-15 11:03:05
290911文字
会話率:29%
BLヴァンパイア作品『凸月の狼たち』シリーズ第三弾にして最終巻。
主人公、進化形ヴァンパイア狼族の三峰心(みつみね・しん)が前世の断片に遭遇し、区切りをつける。
最終更新:2019-04-10 04:51:22
212479文字
会話率:31%
進化形ヴァンパイア狼族の生態を描いた『凸月の狼たち』シリーズの第1巻「進化発動篇」に続く第2巻「苦行ハーレム篇」です。
先輩ヴァンパイア大神肇(おおがみ・はじめ)と共に新宿二丁目のゲイバー『迷月(めいげつ)』の経営に携わることになった主
人公、三峰心(みつみね・しん)は、新宿で無事にヴァンパイア・デビューを果たし、店のオープン準備の傍ら、盛(さか)りに当たる凸月に合わせて数多の吸血・生殖対象に狼族の“気”(遺伝子)の継承を実践していく様子を描いています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-05-03 04:48:22
98506文字
会話率:31%