清らかな小川が流れ、花々が咲き乱れ、太古の昔から生える、見上げるほどの巨木が並ぶ『蟲人の森』には、身体のどこかに昆虫の特徴を持った人々が暮らしている。
齢四十五令を迎えるムラサキは、かつて、この森で一番美しく力強い『蝶の王』と讃えられていた
雄の蝶だった。しかし、歳を重ねて色鮮やかな翅は破れ、美貌には年齢の翳りが差し込み、遂には冬眠の為の居場所を喪って死を待つばかりとなる。
そんなムラサキを捕らえたのは、桃色の派手な髪と青い眼を持つ外来種の若い雄蜘蛛。毒を持つ蜘蛛は、ムラサキを弄り食う代わりに、『交尾の真似事』を受け容れるよう迫る。
時間を掛けてハッピーエンドになる二人の物語。
20歳×45歳。パンク系若者×穏やかな和装美中年。昆虫擬人化。おじさん受。耽美BL。性描写のある話には「※」印をつけています。
オジ天2024参加作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-19 08:00:00
93441文字
会話率:41%
この世界にヒトは六人だけ。
彼らの役割は子どもを産み育てること。
そして神の力を持ち、世界を平穏にすること。
この世界は獣人、蟲人、妖精、精霊、魔物、魔族が住んでおり、魔法が生活の支柱となっている。
原因は不明ではあるが、数十
年前から何故か女性の数が徐々に減り、希少種などは大きくかずをへらしたり、絶滅した種族も多くなってきた。
神は嘆いた。そして他の世界より柔軟性があり変化にも対応しやすいヒトの魂を洗い落とすこととした。ただ、神の力では六人が限界ではあった。だから六人に自身の力を代行できるように、役割を与えた。
ヒトはできるだけ多く異種族を娶り、その子孫を残してほしい。数の少ない種族は尚良い。
そして世界に平穏をもたらすようにその力を振るってほしい。
たった六人しかいないヒトだから、皆仲良くしてほしい。
それは神の願い。
甘やかされたヒトは面白いように素直に動く。これは伴侶達の思い。
そしてヒトは何を望み、何を願うのか。
誤字報告ありがとうございます。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-14 02:20:57
23567文字
会話率:68%
聖女仲間たちから嫌がらせとして地下の魔蟲管理を毎日任されていたクラリス。ある時、司祭長に命じられ、いつも世話をしている魔蟲の長サイファーの元へ向かうと、何だか様子がおかしくて……?
虐げられて過ごしていた孤児出身聖女のシンデレラスト
ーリー。
――眠りに就いていた魔蟲は、愛に目覚める。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-23 22:32:33
6418文字
会話率:26%
ザムザは誰よりも速く、誰よりも遠くまで飛べる翅を持つ蝿蟲人だ。魔法省の頂点に君臨する稀人、狂魔法師ノーエの愛弟子でもあるが、その特異な外見から常之人に忌避され、人里離れた「まっくら森」にひとりで住んでいる。日々の慰めとなるのは、師匠がくれた
文蟲と呼ばれる光のイキモノと、翅を活かした運び屋という生業だった。
或る日、いつものように冒険者組合を通じて師匠から荷運びの依頼を請けたザムザは、巷に流れる疫病の噂を耳にする。回復薬の素材が群生する場所を知っていたザムザは、東の魔女へ荷を届けた翅で薬草採取に向かうが、そこで出逢ったのは彼の運命だった――。
『平たい星』シリーズ。
蟲人が主人公です。主人公受け。ネガティヴ。
全11話完結。
2021.03.31 ぷらいべったー公開済み折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-11 06:00:00
33248文字
会話率:39%
肉食で身体の大きなカマキリの人外(上半身人間)×好きな人に騙されて村を出た青年
森に暮らす肉食の蟲人に捕まると、人間は食べられてしまう世界。
人間の村で暮らす青年アイヴァンは、男が好きであることを隠してずっと一人で生きてきた。
ある時
、村の人気者の男に告白されたアイヴァンは悩んだ末にそれを受け入れるが、実は全てが娯楽を欲した男に仕組まれた賭けだった。
受け入れたことを村人たちに笑われ、村での居場所すらなくなったアイヴァンは、絶望し死に場所を求めて蟲人が暮らす森へと入っていくが――。
※ カマキリの蟲人が攻めのため、一部虫姦と思われる要素があります。ご注意ください。
※ 01.04.11.12に、挿絵があります。
※ 挿絵には下半身が虫のキャラクターが描いてあります。苦手な方は挿絵をオフにしてください。
※ タイトルの後に※がついている話は18禁シーンです。
※ 美しいイラストは田中麿さんが描いてくださいました https://twitter.com/bydoxob
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-11 00:00:00
39534文字
会話率:30%
同僚の結婚式に参加中に、異世界のお見合い会場に連れ込まれた世奈。
その世界は、人間と亜人と呼ばれる獣人、蟲人が居る世界だった。
人族と獣人族は百年前の戦争から国交は断絶している。
人族は獣人を恐れ、獣人はその昔人族から受けた仕打ちに憎悪
を抱いていた。
ところが、進化の過程で獣人族は子供が出来にくくなり、ゆっくりと衰退への道を進んでいた。獣人族は人族に危害を加えない事や、害蟲害獣を討伐する代わりに、他種族とも子供が作れる人族の女性を数年おきに嫁として迎えることになった。
花嫁を花と呼び、見合いを行うがそれは、断れないもので、所謂生贄のようなものだった。
お見合い会場へ引き込んだ女は、世奈に花として嫁に行ってほしいと言われ、世奈は了承する。
人間を嫌う獣人の男性と、獣人を嫌悪しない女の、お互いどう接していいのかわからない二人のお見合いから始まるストーリー。
一夫多妻やハーレムなどの婚姻関係や、婚姻を結ばず、年度ごとに相手を変える様々な獣人たちと、どのように関わっていくのか。
題名を一部変更しております。
R18の表現は予告なく入ります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-11-13 18:00:00
161631文字
会話率:26%
セレファイス王国・魔導局魔術申請審査部第二課に勤務するアリー・ウェンディミア。
上司に呼ばれ、新しく入って来る新人3名の内、一人の教育担当をする事になった。
その新人は中途採用枠の24歳。アリーの3つ年上の後輩は『蟲人』の中でも最も享楽的と
言われている『飛蝗族・螽斯型』の男だった。
アリーや周囲の懸念通り、トラブルを起こす新人。それでもアリーはその優秀さを諦めきれないでいた。しかし、ある日遂に苦言を呈する事にした。
だが、それに対しての後輩の返答は予想外のものだった。
生真面目先輩女子とクズな後輩人外男子の縺れ合う恋愛模様。
※軽い気持ちでお読み下さい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-02-11 17:00:00
139327文字
会話率:55%