カデュイン王国王女ルイーゼは、父母を亡くしてからは身寄りがなく、カデュインの王城で血の繋がらない義理の兄二人と義理の姉二人、そして継母たちから虐げられる日々を送っていた。
徐々に身体も心もすり減っていく彼女を影で支えるのは、悪魔と呼ばれた奴
隷の男ウィル。
ある時、隣国のレヴィアルフィから使者がやってくる。上手く取り入れば利になると考えた兄王たち。姉たちは一様に嫌がり、『反応も薄くなって、面白みがなくなってきた。飽きてきたし、ちょうどいい頃合いだ』と、かの国に差し出されることになったのはルイーゼだった。
どこへいっても、自分の扱いは変わらない。唯一の支えだったウィルに他国で自由になって欲しいと託してから、レヴィアルフィへと向かうルイーゼ。何もかもを諦めた彼女を待っていたものは――、意外な人物からの甘い寵愛だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-23 18:15:29
23424文字
会話率:48%
αばかりの家に生まれたΩの流果は、両親から虐待され続け感情や表情・痛覚を失った挙句、相手の香りが分からない、妊娠ができない、「欠陥品のΩ」になってしまう。その後、施設に引き取られ両親と離れてからも、学校で虐めに遭っていた流果は、ある夏の日、
いじめの加害者達にプールに沈められる。もう生きたくないと願った流果だったが、目を覚ました先は死後の世界ではなく、獣人が暮らし魔法が使える異世界だった。そこでも差別され行き場を失った流果の目の前に現れたのは、流果を『運命の番』と呼ぶ、黄金の髪と瞳を持つ獅子の獣人の王、リヒトだった。
感情や表情を失った流果は、リヒトに出会い、少しずつそれらを取り戻していく。
※予告なく暴力・性的な描写が入ります。
※虐待・いじめ・差別等の場面で心的負荷を与える恐れのある表現を多々含みます。
苦手な方、ストレス反応を引き起こす恐れのある方は閲覧をお控え下さい。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-29 19:00:00
168611文字
会話率:50%
臆病で気の弱い夏美は、父親からの性的虐待・いじめ・地域住民からの差別という三重苦を味わっていた。世間知らずの女子高生に手を差し伸べる者はおらず、集まるのは悪意を持つ人間だけという地獄に取り残された夏美に出口は無い。
そして17歳の夏休み、
夏美は街で自給自足生活を強いられる。
家に帰ることもできず、生活に必要な物すら持たされずに灼熱の街へ放り出された少女は極貧の中でその身を売りながら新学期までを生き延びる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-08-05 11:48:37
5832文字
会話率:19%