国土は三つに割れた戦乱の世。
対立する三つの国の一つ、王権争いの最中にある朱慶国(しゅけいこく)は南の国境・春鴻関(シュンコウカン)の山奥で、老師と二人で暮らす聡明な少女・春燕(シュンエン)は自らの身に背負った大きな宿命をまだ知らず、無邪気
に仔鹿や雀を友とし穏やかに暮らしていた。
一方、王宮では、圧政を敷く異母弟である現王とその王母の計略で、正統な後継者でありながら父王殺しの汚名を母親と共に着せられていた朱孫(しゅそん)が身の潔白を晴らし、まさに現王を追い落とし新しい王となるべく、対立する二国への対処を試されていた。
朱孫が王位を得て、六年後。
かつて一夜の契りと共に王を守る力と予言を与えて儚く消えた仙女の言葉を胸に、彼は隣国との緊張状態が続く南の要所・春鴻関へと向かう。
『王を助け、死してなお支える天命を握る方は南に、いずれ貴方様は神代の地を統べる王となりましょう——』
山の娘と新王。
歳も、生まれも、立場も違う二人の宿命が交わろうとしていた。
中華英雄譚風ファンタジー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-09 23:54:43
28932文字
会話率:26%
処女を好むという聖獣ユニコーン。
そのユニコーン族の中でも一際美しく聡明な少女――コユニ。
彼女は、処女を慈しむユニコーンにも関わらず『処女姦通』の性嗜好があった。
しかし、女であるコユニには女を犯す棒が付いていない。
実際に、処女を
犯している実感が欲しいのだ。
コユニは異世界からミチシバヤクモという青年を召喚する。
彼女は、異世界人の剥離しやすい魂を利用し、『混合』という魔術を行う。
その魔術の結果、ヤクモはコユニの体に憑依し、憑依している間だけ生殖器を彼女の体に生やすことができるようになった。
男性器を手に入れたコユニは、野望を明かす。
『おい、ヤクモ、これから一緒に聖処女を犯しに行くわよ!』
・ミチシバヤクモ
二十五歳の青年。恐がりで臆病。慎重派で、石橋を叩いても渡らない派。
姉がレイプ犯に処女を奪われたというショッキングな出来事に遭遇してから、
処女を犯したいという屈折した欲望を持つようになる。
「俺はいい。ここで待ってる。死にたくない」
・コユニ=ユニコーン
十八歳の少女。ユニコーン一族という貴族の家柄。本人も辺境伯の称号を持っている。
その性格は、大胆不敵で傍若無人。豪胆でありながらも、どこか抜けている。
女性らしい側面は、あまり人には見せたくない。
「なんだ、臆病者め。じゃあ、ここで待っているといいじゃない!」
※一週間に二回更新を目指したいと思います。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-02-10 18:15:52
10124文字
会話率:39%
ちょい悪の中学生男子が異世界に降臨。
ひょんな事からひっそりと山で暮らす一家を崩壊させるが……。
妹を残し家族を全滅させた少年と融合した少年。
彼は悲しみと後悔の感情の揺れから一つの結論に辿り着き自我を取り戻す。
極めて合理的に欲を満た
し、種を繁栄させる強い自分であろうとしてーーー。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-01-10 23:02:51
2439文字
会話率:35%