昔は何十人もの使用人がいた屋敷に、今は僕と弟の二人だけが住んでいる。弟の食事を作るのも、弟の下着を洗濯するのも、弟のベッドのシーツを変えるのも、弟の激情を受け止めるのも、僕の仕事だ。あぁ、なんて素敵な毎日だろうか。僕は弟を独り占めしているの
だ。
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折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-04 17:46:13
21921文字
会話率:36%
わたしと夏天の出会いは八年前の冬のこと。兎泥棒の容疑をかけられて殴られていたわたしを夏天が救ってくれた。それからずっと、夏天がわたしの唯一だ。呪われてると言われても、手放せないくらいに。
あなたに言って欲しい言葉がある。
あなたの口から
聞きたい言葉がある。
──この胸の願いはいつか、叶うだろうか。
◆天涯孤独な少女と、その少女が唯一心を寄せる青年道士、そして少女に魂を囚われ歪んだ男の話◆
(※この作品はなろうに掲載している短編N2308CZのR18版です。タイトルと作者名が少々異なりますが本人です)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-27 06:29:21
13180文字
会話率:37%