本題『一二三の「こ」~狐、その子、その娘~』
【序章】
飢饉の口減らしにと捨てられた森の奥深く、人の子は一匹の化け狐に拾われ、そして母子(かぞく)になった。
あれよあれよと時は経ち。
人の子は独り狩りを熟し、食にありつくまでに成長する。
"獣"としては一人前なれども、"人"としては未熟であり。
"獣"としては親離れなれども、"人"としては共にいたく。
幼子は"大人"である事に拘った。
「……それでも、大人が良い」
その一言で全てが変わる。
親離れ、共にいる、何方も満たすに獣が知るは…
"男と女" "雄と雌" "夫婦" "番"
それだけだった。
【一章】
里に降りた狐と人の話… になる予定。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-11 22:52:39
11195文字
会話率:25%