決して平穏とは言えない世界で生きる吸血鬼「マテリアル」の女性。あふれ出る支配欲に翻弄されながらも、彼女はそれを満たしてくれる恋人の「赤い花」の蜜に酔いしれていた。
しかし、ある日突然、その恋人が産土神として土地を支配した妖狐一族の名家「
白妙」に誘拐されてしまった。治安を任されているはずの憲兵も、頼れる魔物の一族も、「白妙」とのトラブルを避けたがる。今までの暮らしを犠牲にしてでも殴り込みに行くべきか。
だが、知人の助言により、彼女は怒りを抑えて連絡をとった。――同じ「白妙」出身の女狐に。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-05-01 06:08:09
12539文字
会話率:12%
声を無くした物言えぬ幼子が、社の泉に放り込まれた。それは村に伝わる古い儀式。
「神の花嫁」として生贄にされた娘と、彼女を助けたその地を守護する産土神。そして、美貌の妖。
妖と娘、歪な二人の短くも愛しい日々の記憶。
◇◇◇◇◇◇
「なろう」で
連載していたお話とその続きです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-02-26 07:43:38
78981文字
会話率:30%