異種族で番うことは、神の御心に反する汚れた行為。
山間の小国で厳しい戒律に縛られて育った羊の獣人のラーナは、嫁ぐ王女に同行して訪れた大国ランドルの地で、狼の獣人である王弟殿下に求愛される。唯一神レナンを戴くアトリア教の教えも、国に残した許婚
の存在さえも霞むほどの王子の求愛に嫌悪を抱く一方、獣人の雌としてのラーナの身体は、強靭な肉体を持つ雄の魅力に飲み込まれていく。王妃となった主の悪意に虐げられたラーナは、失意の中、とうとう王子を受け入れてしまい、神の御心を裏切り、背徳に堕ちた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-10-14 20:00:00
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会話率:39%