「鮫の人魚だから碌な恋愛、出来ねえと思ってたハズなのにな……」
鮫の人魚であることを理由にないがしろにされていたことで拗れ、気を紛らわすために非行に走っていた王家出身のイタチザメの人魚・砕波(さいは)。しかし、ついに素行の悪さを咎められ、
更正名目で南の人魚界に追いやられてしまう。誰にも心を開けないまま南の人魚界で過ごしていたがある日、怪我をして衰弱していたところを盲目の少年・内海琉璃(うつみ ゆり)に助けられる。鮫…特にイタチザメが好きだと言う琉璃に心を癒されていることに気付き始め、徐々に心に変化が訪れていく。捻くれ者なイタチザメの人魚×鮫の好きな盲目の少年の恋物語……人魚シリーズ第二弾、遂に始動。
※この話は人魚シリーズの第二弾となり舞台は違えど前作シロワニの花嫁とリンクしているお話となります、砕波の過去の所業はシロワニの花嫁をご覧になっていただくと幸いです。
※性的描写が入る際は*マークがタイトルにつきます。
※他の作品と並行していますので更新が遅れる場合があります、ご了承下さいますようお願いします。また、ご感想、レビュー、評価など是非よろしくお願いします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-07-29 17:04:12
200786文字
会話率:49%
終戦後、目まぐるしく変化を遂げる時代に取り残された軍人・大山平蔵は、慎ましく日々を暮らしていたが、ある日歓楽街で成金御曹司の新延精市に難癖つけられ絡まれてしまう。
自制心が強い大山は、凶暴で皮肉屋で情緒不安定な精市に振り回されながらも、精神
病を患う精市を見放せず、何時しか不思議な通い妻生活を始めてしまう事に。
戦争で負った傷を癒せぬままの大山、幼い頃より精神病と戦う孤独な精市。互いに少しづつ歩を寄せ、気づけば互いの傷を舐めあう様に恋へ堕ちていく。
その恋が、後に己を壊すとも知らずに。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-01-11 10:40:04
33125文字
会話率:28%