慶安4年(1651年)の春先の事。
大奥にて1つの悲鳴が響いた。
三代将軍徳川家光が股間を大きく痛め、泡を噴き倒れたのである。
家光をこのようにしたと思われる、新しい大奥の女、お清は逃走してしまう。
股間から毒を受けた家光はその日から病床に
つくことになる。
老中たちは次の将軍の話、政の会議に入った。それと同時に大目付柳生但馬守は、お庭番の百々地六兵衛に犯人の確保を命令する。
六兵衛には心当たりがあった。
江戸にたむろする伊賀の隠里、『鍔隠れの谷』より江戸へ上洛して以来、風来坊としてくらしていた忍びの徒党。
そやつらの仕業と睨んで六兵衛は城下町へ向かうのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-19 21:40:11
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最終更新:2020-10-09 00:00:00
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