ある理由から現代科学を愛する女子高生・真理子には、小さい頃から他の人には見えないものが『視えた』。あまりに非科学的な『それら』を無視し、(一応)ないものとして過ごしてきた彼女だが、高校一年生の春、穏やかな日々は終わりを告げる。
いつもの
ように引っ張り込まれた――と思った先は、道具を使わず手から炎を生み出し水を操り、光をまとって空を飛ぶ人々が統べる異世界。聞けば長らく『王』不在のため、各地で衰退の兆しが見え始めているそうで――って、何ですかその非科学的で非合理的な説明は? 揃いも揃って真顔で手品を術と言い張ったり、空想の世界を語ったりする前に精神科へ行け!
『視える』けれど、神も仏も天使も悪魔も幽霊も妖怪も信じない。自称現実主義者な女子高生が見る『世界』とは――突きつけられた『現実』の中で、彼女が選ぶ道とは?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-04 12:57:41
433237文字
会話率:50%
「……いつまで俺を待たせる気?そろそろ限界なんだけど?」
それは私が考えた台詞ですっ!!
我が社の中枢であるシステム部。その扉は1分間しか開かない。
なのに“名主様”はその短い時間に私を“異世界”へと拉致る。
「やっと解放されたんだ。今
から思う存分愛してやるよ」
そ・れ・も!私が考えたのっ!!何で悉く引用するかな。今度やったら著作権違反で訴えてやるっ!!
「まずは往生際が悪いその口を閉じさせてあげようか?」
だ~か~ら!!いくら“ソレ”が貴方の台本に載っていたからって何で覚えているのさっ!!
ってか、ちゃんとした会社の、しかも、花形部署の最高責任者が副業なんかしてたらいろいろと不味いんじゃない?
え?どっちも副業?
“名主様”ことシステム課の橘課長は実は………だったなんて、まるで小説そのものじゃん!!(私は書いてないけど……)
派遣社員2年目の朝陽 日和は、実は腐女子や貴腐人に人気のBL作家。
自分の作品のモデルを探す為に派遣社員として庶務課で雑用をしている日和。
そんな彼女がシステム課の“住人達”に勝手な設定を加えて創作した作品のCDドラマ化が決まったのだが、スタジオにいたのは超極上ボイスのイケメン。
気が付いたら見知らぬベッドの上。しかも極上ボイスで迫るイケメン声優。
「君はどこまで俺の事を知ってるの?」
「//////ほほほほ本当に初対面なんですぅーーーーーーーーー!!//////」
まるっきり自分の作品内容と酷似している“モデル”の彼の正体は………。
また、“彼”も日和の秘密を知っていた。
秘密兼ネクストジェネレーション第二弾です。「隠れイケメン超絶極上ボイス男×ワケアリ腐女子」を楽しんで頂けたら嬉しいです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-04-29 09:18:41
15189文字
会話率:41%