ある理由から現代科学を愛する女子高生・真理子には、小さい頃から他の人には見えないものが『視えた』。あまりに非科学的な『それら』を無視し、(一応)ないものとして過ごしてきた彼女だが、高校一年生の春、穏やかな日々は終わりを告げる。
いつもの
ように引っ張り込まれた――と思った先は、道具を使わず手から炎を生み出し水を操り、光をまとって空を飛ぶ人々が統べる異世界。聞けば長らく『王』不在のため、各地で衰退の兆しが見え始めているそうで――って、何ですかその非科学的で非合理的な説明は? 揃いも揃って真顔で手品を術と言い張ったり、空想の世界を語ったりする前に精神科へ行け!
『視える』けれど、神も仏も天使も悪魔も幽霊も妖怪も信じない。自称現実主義者な女子高生が見る『世界』とは――突きつけられた『現実』の中で、彼女が選ぶ道とは?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-04 12:57:41
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会話率:50%
その日、翼持つ者《エーヴェリアン》の選定公ヴィカール=ゼルディード・エールヴァインは、幸福の絶頂から奈落の底へと突き落とされる――幼き女王の崩御は、種族全体のみならずヴィカールの精神をも蝕んでいった。
絶望のあまり身を投げた先で、彼は再
び生への道を示される。冷たく凍てついた世界で、彼に差し伸べられた手とは――?
飛空都市から遠く離れた辺境に暮らす女性オルレイアは、ある日奇妙な青年を助ける。大怪我を負い、頑なに心を閉ざす年下の青年の素性は、実はとんでもないものだった。何事もなくお帰り頂きたい――という彼女の願いは叶うのか。
運命の悪戯、宿命、天の配剤、因縁――どの言葉なら、この出逢いを言い表せるだろうか。
『蒼穹の騎士 紫翠の女王』の一章一話・四話を読まれた方が設定は理解しやすいかと。キーワード募集中。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-01-07 00:11:30
23215文字
会話率:41%