白皙《はくせき》の肌に白金の髪、ルビーを埋め込んだみたいに綺麗な赤い目を持つ美貌の少年レム。
二年前、月の女神《マーニ》の加護を受けた月の巫女《シグ・ルーナ》に助けられたレムは、氷と雪と冬の国エルムトで軍神《テュール》となる。
軍神《テュ
ール》とは、月の巫女《シグ・ルーナ》とエルムトの人々を守る男の集団である。
戦うことにあまり乗り気ではないレムに、なにかとお節介を焼いてくるのがおなじ軍神《テュール》であるイヴァン。
黒髪とアイスブルーの目を持ち、容姿端麗なイヴァンだったが、じつはとんでもなく愛の重い男だった。
イヴァンとともに、本土《イサヴェル》から来た要人の警固を任されたレムは、要人の護衛を務める美しすぎる男サミュエルと会ったその日以来、様子がおかしくなる。
そして、夏至の祭り《ユハンヌス》も終わりかけた嵐の夜、事件は起こる。
本土の要人を偽りエルムトに来た者たちは、月の巫女《シグ・ルーナ》の命を狙う暗殺者たちだった。
異変に気付いた軍神《テュール》の仲間を攻撃し、エルムトから姿を消してしまうレム。
眉目秀麗な謎めいた男サミュエルと親密な関係にあったレムは、組織から離れられずにエルムトでも裏切り者として扱われてしまう。
自分や月の巫女《シグ・ルーナ》を捨てたレムにショックを受けるイヴァンだったが、彼への思いを捨てきれず、再会のたびに思いを訴える。
本土のイサヴェル、砂と岩と夏の国ケルムト、そしてエルムト。戻って来いと何度も呼びかけるイヴァンの声に、応えられない理由がレムには隠されていた。
シリアスな異世界ファンタジーですが、最後はしっかりハッピーエンドです!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-16 01:12:23
13972文字
会話率:44%
獣人を差別し、労働力として搾取するノラン王国。近隣諸国で獣人擁護の世論が高まるなか、獣人の王エリックはノラン王国の第二王女・セシーリアとの結婚を強要される。しかし、エリックはセシーリアをずっと前から愛しており、セシーリアもまた同じ気持ちだっ
た。前半エリック視点。タグ確認のこと。後半セシーリア視点。R18描写はタイトルの後ろに※をつけました。待鳥園子様主催『呪いの王子様企画』作。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-13 00:27:45
89591文字
会話率:49%
豊穣を祈る祭りの夜『妖精姫』として神殿に篭っていたアンティアは、侵入者に口付けを奪われ、快楽を与えられた。
そこまでされたにも関わらず、薬を使われ侵入者の姿や特徴を一切とらえられず。
なぜか処女は奪われなかったので立ち直ったものの、再び巡
る祭りで妖精姫に再任命され、犯人を放置できなくなる。
[星の都をかける編]
村からの交易について星の都へいくことになったアンティア。反対する恋人をなだめ旅に出たところ、帰還の途中で略奪に遭い、欲望にまみれた『悪癖』の街に連れ去られてしまった。
アンティアを溺愛執着している『あの恋人』のタガが外れる── ☆本編番外続編1/31完結しました。R18※つけてます。
/番外未読でも続編読めます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-31 21:09:30
219974文字
会話率:33%
北の諸国が長い戦に明け暮れる激動の時代。永久凍土に住まう狩猟遊牧民族、フリージアも例外でなく大人は皆、戦地に向かっていた。その末裔の少女レイヤは、この春、十六歳となり翌年には戦士として戦に向かう筈だった。しかし敗戦は唐突に訪れ、異国で奴隷と
して売られてしまう運命を辿る。短髪で四肢は細く胸も平ら。年相応に見えず、その性質は非常に獰猛。奴隷としての商品価値も薄い〝売れ残り〟の彼女を買った者は、吟遊詩人に似た装いの旅人の青年だった……。
吟遊詩人(?)旅人青年×狩猟民族の少女の旅路とは?
北欧風・純愛ヒストリカルロマンス
※霧の森の異端深愛(https://novel18.syosetu.com/n4464dw/)
を合わせてお読み頂けたら(順不同)、より楽しめる内容となっております。
※2020年5月22日 リライト版差し替え完了。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-22 20:28:46
147234文字
会話率:33%