言葉に触れられない少女は、言葉を支配する男に出会い、少しずつ変えられていく。発話の苦手なノズには、故郷も、親も苗字も、恋人もいない。安宿で働きながら、マッサージ師として独立するのが、彼女のささやかな夢。
ある日、宿に現れたのは、『ロス・バ
ンディドス』と呼ばれる知の反逆者集団のひとり、言語学者のゼファ。翡翠の瞳と白銀の双刀を持つ美麗な男は、ノズに“ことば”を与え始める。
「綴りを教えてやる――ただし、一語だけだ」「じゃぁ、あなた……名前」
舞台は、文字の使用が禁じられた世界。読み書きは支配層の特権とされ、書物の保持は重罪にあたる。叡智で禁忌を犯す男と、沈黙に慣れた少女のあいだに交わされたのは、“意味”と“感情”の交換。ふたりにとって、発音は愛撫に似て、綴ることは触れることに変わった。
ノズが話せない理由、この世界の闇、ロス・バンディドスの目的――が着地点。
*倫理観は現代日本のものと違います(価値観ズレ・犯罪行為許容・性的な乱れ)*繊細な方は、ぜひ自衛なさってください *濃い目R18エピソードには☆付き *「残酷な描写」は、一応タグ付けた程度 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-05 11:40:30
4198文字
会話率:18%