漁夫に捨てられた魔法使い(魂)×薄幸の褐色少年
漁夫に捨てられた『魂』が魔法使いになって自分だけが幸せになろうとする話。
若い漁夫が網にかかった人魚に恋をした。人魚と結ばれるために、漁夫は『魂』を自分の体から追い出さないといけなかった。首
尾よく『魂』を追い出した漁夫は人魚と共に海へと消えていった。
漁夫に捨てられた『魂』は魔法使いとなり、アイフリッドと名乗って漁夫の気を引くような不思議な出来事や珍しい品を蒐集し始めた。漁夫とふたたび『ひとつ』になることだけを夢見る『魂』は、熱砂のパドルの市で荷運びをしていた少年をマリッドと名付けて手元に置き、美しい食人鬼の三姉妹とともに砂漠の国々を巡る。
参考文献:オスカー・ワイルド『漁夫とその魂』/リチャード・バートン『千夜一夜物語』/松本照敬『ジャータカ』
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-17 21:00:00
36897文字
会話率:43%
十九世紀ロンドン――それは各国の思惑が交錯する光と影の帝国だった。主人公のオスカー・ワイルドは、混沌とした欧州一の都でトランスポーターを営んでいる青年である。彼は仕事をこなすうち、美しい少女スパイと出会い、体の関係を築いていく。スチームパン
ク×スパイアクション。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-01-26 05:54:54
303028文字
会話率:39%
明治六年、日本政府の官僚たちが、法律を学ぶべく、海を渡る。
目指すその先は、十九世紀末・華の都パリ。
魔術の名門一族の当主・槇貝真希は、悩みを隠していた。
魔術師としては天才クラスに扱われる、両性具有の己の身体。
「男・真希」と、「女・真
希」が、自由自在に姿を変え、飛び交う。
さらには、公に見せる顔である、傲慢で粗暴な少年・槇貝慎一郎。
ほんとうの ぼくは どこに あるの……?
一方、男色裁判で有罪となり、イギリスからパリへと逃亡したオスカー・ワイルドは、自暴自棄の生活を送るが、まっすぐで優しい真希と出会い、少しずつ運命の歯車は回り始める……。
「真実の己の姿を知ったら、また失うのではないか」、そんな恐れを、強くひかれ合う心が、やがて乗り越えていく。
美形受、美形攻、リバース、ノーマルCP、ガチホモ、ふたなり、百合表現あり、なんでもアリの虚実ごちゃまぜワールドです。
ギャグ、コメディ要素多め。
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82881文字
会話率:22%