覚醒剤の使用を繰り返し、懲役太郎の河原一男は刑務所へと下獄する。
真面目に務めて一日も早く出所しようと一度は思うが、自分よりはるかに歳の若い担当に嫌がらせをされ、札付きの問題児となる。
そんな時…刑務所の中だけで放送されている「けやきの散歩
道」と言う所内放送に出会い、更には刑務官中丸担当や衛生夫の星野との出会いによって少しずつ良心を取り戻し真面目に刑期を務めようと考え直す。
だがしかし…その河原に病魔が襲う。
中丸担当、星野、そして「けやきの散歩道」のパーソナリティ長谷川理沙との出会いによって、極悪人河原一男がどのように変化していくのか…。
「けやきの散歩道」は府中刑務所で実際に放送されている番組です。
この物語をフリーアナウンサー長谷川理沙さんに贈ります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-13 21:15:37
36807文字
会話率:31%
藤木裕太(26歳)は小尾橡(くぬぎ)(同年)と二人暮らし。
不況の折、週六日、プラスチック工場と引越し屋に勤め、糊口を凌ぐ。
裕太は異常に健康だが、一方のくぬぎは自分では動けない状態にある。
裕太が愛するのはくぬぎ一人。
が、セッ
クス目当ての愛人が数人いる。
行き摩りの恋を含めると何人の女と付き合っているのか本人にもわからない。
ある日、くぬぎが、いつものように二人きりではなく、複数の人たちと一緒にドライブに行きたい、と裕太に願い……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-09-02 07:00:00
27595文字
会話率:61%