あの日、私の初恋は終わった。
十六歳の誕生日、大好きな幼馴染と美しい人の逢瀬を目の当たりにしたアデライーデは、領地を飛び出し王城の図書館で司書として働いている。分厚い瓶底のような眼鏡に髪を引っ詰めただけの地味な見た目で、恋愛など無縁な生活。
平凡に慎ましく暮らしていたのに、何故か領地にいるはずの幼馴染が王城で騎士として働いていて、望まない再会を果たしてしまう。お互いの誤解を解き、寄り添おうと努力する二人のお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-14 16:09:44
30591文字
会話率:61%
シャロンはウォルトブックス出版に入って3年になる。安定した職業をとしてこの会社を選んだがいつの間にか作家担当の編集者になることを夢見ていた。そしてついに編集長から今をときめく人気作家のバクスター・ゴルドーの担当者に抜擢される。大喜びで彼に引
き合わされるが、ド近眼のシャロンはコンタクトを落としてしまう。彼の顔もわからないまま顔合わせが終わり次にバクスターの所に行って初めて彼が元別れた夫のジェリーだと知って驚く。3年前わたしを虜にして結婚までした男が…彼は浮気してわたしを裏切ったのよ。あたまに警告サインが…でもシャロンは今でも彼が忘れられなかった。そんな彼からなぜかランチに誘われて…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-23 06:30:08
30615文字
会話率:21%
【日間9位を頂きました。ありがとうございます。】隣国より嫁いで妻になり、母となり王妃となった。そんな日々を幾年送ったか、夫たる国王の五十歳の生誕を祝うために忙しくしている内に、夫婦の寝室に王が戻らなくなった。王妃としての矜持と、妻としての寂
しさから誰にも頼れず一人悲しみを深め、孤独になっていく王妃。希望を諦めに変えた夜、それは総ての催事を終えた夜に戻らぬ人となっていた王が戻る。そこでお互いの誤解を解くことになるのだが……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-11 15:00:00
8313文字
会話率:20%