互いに好意を寄せ合いながらも、曖昧な関係を続ける沙保と燈子。沙保と高校時代の友人奈緒との再会によって、それぞれの歯車が動き出す。
最終更新:2020-01-04 00:00:00
77770文字
会話率:51%
班目凛太郎は霊感が人より強く、幼い頃からハッキリと霊の姿が見えていた。霊から話しかけられるのも触れられるのも当たり前で、反応すれば良くないことが起こるのは分かっていたため何も反応しないよう心掛けてきた。
その霊感は子供特有の強さではなく大人
になっても続き、冴えないサラリーマンとして毎日を生きている凛太郎は月曜日から金曜日までの五日間、何一つ変わる事のない生活を送ることにうんざりしていた。大学時代に抱いていた社会人人生からは程遠い現実を何とか受け入れるのに必死だった。
そんな凛太郎の前に現れた一人の少女。
赤いランドセルを背負った少女が暗い夜道の一筋の光をさす街頭の下で立っていた。時刻は寝るにはまだ早いという時間は過ぎていてそれだけでも問題ではあったが、それよりも問題なのは知らぬフリをして通り過ぎようとした少女の周りだけ空気が冷たかったこと。
凛太郎はこの感覚を知っている。知りすぎているというほどに。
「ねぇねぇ、見えてるんでしょ?」
見えない聞こえない相手にしないの三原則の元、足早に家に帰った凛太郎を待っていたのは
「おぬし、見えておるな?」
和服を着た座敷童のような麗しの少女と
「子供の良さを知らないって可哀相」
性に貪欲なランドセルを背負った生意気なあのランドセル少女。
除霊も意味はなく、彼女もいない凛太郎は望んでもいないロリ幽霊達に囲まれたハーレム性活を送ることになる。
出戻りです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-12-30 20:00:00
37881文字
会話率:74%
奥田真咲は、学生時代に同性の親友に告白されたことがある。気まずくなり疎遠になったが、社会人となったいま、その友人と再会してしまった。今度は上司と部下として……。
「それでもあなたを追いかける」で圭介を煽りまくった近衛の弟、奥田真咲と三上氏の
出逢い編。真咲が三上氏の気持ちを受け入れるまでのお話です。
未読の方でもお読みいだだけるように書いていきたいと思います。それでこの二人にもっと知りたいってなった方は「それでもあなたを追いかける」をご一読ください。
※性描写が入る場合はタイトルに★を付けます
※作中の医療事情は全てフィクションです折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-12-27 19:00:00
295259文字
会話率:39%
県内に住む会社員の田中正志は、ある日マンションの前で酔いつぶれている女性・七尾秋奈を助ける。後日、彼女と再会した正志は秋奈に頼まれるまま夕食を作り、彼女にごちそうする。それをきっかけに、彼女とセックスフレンドの関係になり……
★のついてい
る話には性行為(本番ではないプレイも含む)があります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-12-25 18:01:06
69127文字
会話率:41%
妄想癖の激しい徳永は、ひょんなことからゲイの上司、ヤスさんに片想い。
実はヤスさんも徳永に思いを寄せていたけれど、二人はすれ違いばかりで…。
糖度高めの社会人コメディです。
後半は社長とヤンキー高校生の主導権争い、SIDE.Bになります。
こちらはちょっとシリアス。
2019.12.23 完結しました。
短編、『癒し系課長といっしょ!』をまとめています。雪の日編、恵方巻き編をすでに読んでいる方はバレンタイン編からどうぞ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-12-23 22:52:21
218291文字
会話率:37%
雪の日編の続きですが読んでいなくても読めます。
※連載版も開始しています。
よろしくお願い致します。
最終更新:2018-02-03 08:15:14
3673文字
会話率:39%
雪の日に帰れなくて上司とラブホお泊まりシチュが欲しくて自家発電しました!
※連載版も開始しています。
よろしくお願い致します。
最終更新:2018-01-25 07:00:00
4080文字
会話率:32%
刈谷王子こと、刈谷昌樹(かりやまさき)は社内でも超人気の課長様。崎本ゆりあの数少ない同期でもあったが、何となくゆりあにとって苦手な存在だった。
仕事柄上の接点が多い二人だったが、突然持ち上がった同期旅行をきっかけに、二人の関係性は徐々に変わ
ってきてーーー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-12-23 22:07:55
27014文字
会話率:40%
昨年投稿した「春夏、空から花が降る(https://novel18.syosetu.com/n4585fc/)」の番外編です。本編をお読みいただいた方(ありがとうございます)、また、未読の方も、お楽しみいただけましたら幸いです。
無事くっつ
いた二人のその後の小話で、ラストシーンから4か月程度経っているので、年齢もそれに応じてひとつ上がってます。ちなみに架南の誕生日は8月中旬~9月頃です。
<本編あらすじ>
商店街の和菓子屋の店員、弓人は、偶々訪れた劇場の楽屋裏で、幼なじみの架南と再会する。過去に一度だけ身体の関係を持った二人は、互いにその事には触れないまま、成り行きで同居生活を始めることになったが……。
物腰穏やか和菓子屋社員(29)×口の悪い元箱入りお坊ちゃんの劇作家(30)
あらすじの通り、現代物です。着物、浮世絵、舞台、和菓子、幼なじみ、再会などなど、好きなものを詰め込みまくりました。前半は過去の話で攻め視点、後半は現在の話で受け視点です。
※この作品はpixivにも掲載しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-12-22 11:25:35
6138文字
会話率:51%
「春夏、空から花が降る(https://novel18.syosetu.com/n4585fc/)」のスピンオフ短編です。「春夏~」の主人公が所属する劇団や公演タイトルが出てきますが、未読でも問題ないかと思います。カップリングは、劇団の看板
俳優の零(れい・30代前半くらい)×若手劇団員の浹(とおる・20代半ばくらい)。クール?でマイペースな舞台俳優と、元アイドルの後輩俳優がぐるぐるもだもだしているお話。昼間の零はもうちょっと冷静かつ頼れる大人で、浹はもっとさっぱりしてる子(のはず)です。二人のバックグラウンドもぼんやりと考えているんですが、ひとまず短編でのお披露目になりました。ラブラブハッピーな二人をいずれは書きたいです……。
※この作品はpixivにも掲載しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-10-15 00:14:45
4677文字
会話率:33%
商店街の和菓子屋の店員、弓人は、偶々訪れた劇場の楽屋裏で、幼なじみの架南と再会する。過去に一度だけ身体の関係を持った二人は、互いにその事には触れないまま、成り行きで同居生活を始めることになったが……。
物腰穏やか和菓子屋社員(29)×口の悪
い元箱入りお坊ちゃんの劇作家(30)
あらすじの通り、現代物です。着物、浮世絵、舞台、和菓子、幼なじみ、再会などなど、好きなものを詰め込みまくりました。前半は過去の話で攻め視点、後半は現在の話で受け視点です。
※この作品はpixivにも掲載しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-12-24 23:42:42
57578文字
会話率:39%
残業代が貰えるだけましなグレーゾーン職場で働く社会人3年生のソシャゲの廃課金ゲーマーの俺は、食中毒を起こして生死の狭間に迷い込む。
生死の狭間の世界は俺に合わせてソシャゲのガチャ仕様。蘇生ガチャでSSRのハイエルフ♀を引き当てた俺は、美
しいが目立つエルフの姿で復活。
エルフの体質には現代暮らしをは合わず、変な奴に絡まれたり、追いかけられたりしながら、安息の地を求めて彷徨う。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-12-18 12:00:00
68400文字
会話率:39%
『初恋の相手って──オレなんだろ?』好きって事は教えてやらない。甘S攻めの言い分。ほぼエロ。
ほんとどうしようもない自分本位攻め。
そんな男がデレッデレに蕩けていく話になりました。
自分的に極めたいジャンルの一つ『素の性格がとことん悪い
、攻め視点』にワルイオトナ以降の再チャレンジです。
攻めが頭の中でどれだけ悪いことを考えているのかをつぶさに表現したいです。
可愛さ余って意地悪してるのとはちょっと違うんです。ほんと嫌な奴、としか。
それのどこが萌えなのか、きちんとお伝えできればいいなと思いますが……。
LOVEとキュンが入ってなければ分かりやすいんですが、
それじゃなんの意味もないので!頑張りたいです!
更新はかなり不定期。
ゆっくりになると思いますm(_ _)m
エブリスタ、BLove、fujossyにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-12-15 17:47:10
64361文字
会話率:34%
高校に入学した太樹は数学教師の久住に一目惚れする。最低でも社会人になるまでは恋愛対象にすらならないと久住に言われながらも、気にせず太樹はアタックし続ける。卒業後、ブランクを置いて約束通り社会人として久住の前に現れた太樹は、戸惑う久住をよそに
本格的に口説き落とすと宣言し傍若無人に久住を振り回していく。学生編、社会人編が順不同で並行して進んでいきます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-10-07 00:12:03
55086文字
会話率:43%
サボって昼寝して見た夢の内容を脚色したもの
最終更新:2019-12-11 17:29:28
2367文字
会話率:50%
こちらの作品の主人公は社会人一年生のユウヤ君。
ある日、モニター会員になりませんかと、謎のメールがインストールアプリと共に送られてくる。
そのアプリは新機能の友達探しアプリで、女性の写真を撮影して情報を読み取り、自分好みの体形や性格に変え
て、通話やメール、実際に会い友達として遊べるまさに、主人公にとって最高のアプリだった!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-12-09 14:00:55
18676文字
会話率:33%
卒業間近の大学生・熊谷啓(くまがいけい)はバイトしている深夜のコンビニで御厨直央(みくりやなお)と再会する。七年前の突然の別れを引きずっている啓だったが、直央の態度は昔と変わらない。そんな直央に苛立つ啓だったが、あることをきっかけに二人の関
係が変化してゆく。
心に空虚な部分を持つ二人が少しずつ惹かれ合ってゆく話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-12-09 07:00:00
72098文字
会話率:36%
「Leave me alone ほっといてくれ」の番外編や本編終了後のお話、脇キャラの独り言など。
【超一途な御曹司×両性具有の超絶美人なイギリス人】大企業の御曹司・笹川匡介(ささかわきょうすけ)は、仕事帰りに金髪碧眼のおそろしく美しい白人
青年に出会う。一目で恋に落ちた彼は、一瞬目にしたネームプレートを頼りに青年の仕事場を探すが…。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-12-08 19:00:00
11198文字
会話率:49%
男子高校生×たこ焼き屋のお兄さん【両性具有・妊娠】高校三年生の宮井陽平(みやい・ようへい)は、ある日訪れた近所の銭湯できれいな黒髪と人好きのする笑顔が印象的な青年と出会う。そして数日後、通りかかったたこ焼き店の前で彼と再会して…。
最終更新:2019-10-17 19:00:00
46340文字
会話率:56%
社会人である信濃には苦手な同僚がいる。今宵の酒の席でも彼は色んな人と杯を交わす。……だけに飽き足らず、何故か自分の元までやってくる。他社員からも真面目だけが取り柄とされ、薄暗い雰囲気と喋らないことから避けられている自分の所にまで。
彼、
瑛二が自分にしつこく絡んでくる理由は不明。どんなにつれない反応を取っても瑛二は変わらず自分の所まで回ってくる。
だが、ついに理由あって寡黙を貫き通す信濃が、瑛二に自分が彼とだけ喋らない事実を目の当たりにされて、沈黙していた彼らの関係に亀裂が走る。
絡みたがるお節介焼き(α)×絶対に避けたい寡黙(Ω)
※理不尽だったり、そうじゃなかったりして受けが責められたりします。
※相変わらずエッチ描写が苦手……。
この作品は「アルファポリス」にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-12-07 17:35:27
16771文字
会話率:62%
香野らしくない作品になりました。
亡き恋人を想い前に進むことができない主人公。恋人の兄に呼び出されて前を向けと言われる。
いつか前を向きたい。でも、まだ、俺の中であいつはいる。そんな葛藤をする主人公と恋人の兄との会話の話。亡き恋人を想う2人
の愛、残された者の葛藤と前を向くときの様子などBLだけど、BLっぽくない物を書いてみたかった。※アルファポリス、エブリスタでも同時公開。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-12-05 00:00:00
2326文字
会話率:16%
クラスの人間関係に微妙な変化に気付いてしまった。
それは、かつて自分が彼らと同じようにこの学園で学んでいた頃を思い出させるものだった。
学園卒業生、現学園教師となった2人が宮城と神酒の様子を話しているところです。
十年前、神酒のように救
い出された男がもう一人。
「特等席は、もういらない」に出てくる人物は名前だけです。
なお、この作品は、リクエストを頂いたこのムーンライトノベルズのみの公開としております。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-07-02 14:00:00
1959文字
会話率:11%
篠田 要は、とあるレーベルの会社に勤めている。
俺の秘密が後輩にバレ、そこからトンでもないことが次々と…この度、辞令で腐女子の憧れであるBL向上委員会部のBLCD部へと異動となる。後輩よ…俺の平和な毎日を返せっ!そして、知らぬ間に…BLCD
界の魔女こと、白鳥 三春(本名)白鳥 ミハルにロックオン!無かった事にしたい要。でも居場所も全て知っているミハル。声フェチだと自覚して誤解されるも親との決別。それによって要の心に潜む闇を崩すことが出来るのか。※アルファポリスにて、公開中。2019.06.26「媚薬」追加しました。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-06-26 13:00:00
189161文字
会話率:17%
☆溺愛するドS×尻に敷いている天然ボケ(アイアンエンジェル~あの日の旋律の続編です)
夏樹(大学一年生)は、黒崎(34)と永遠の誓いを立てたパートナー同士。黒崎から溺愛され、束縛を受けている。息苦しさを感じつつも、夏樹自身もヤキモチを妬
いている。
黒崎の父親と同じ敷地内で暮らし、その養子として黒崎家の一員となった。黒崎製菓の経営陣としての教育、大学、ロックバンドへの参加など、忙しい日々を送っている。夏樹のバンドがコンテストで入賞したことがきっかけで、ギタリストの佐久弥から見出されて、プロデビューへのドアが開かれた。
☆連載中「回転木馬の音楽少年~あの日のキミ」と同じ舞台・時系列で進行しています。夏樹の親友(悠人)が主人公です。
☆(エブリスタ・夏目奈緒 名義。掲載歴あり)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-12-03 20:02:26
406829文字
会話率:65%
☆包容力ドS×心優しいネガティブ。バカップル要素。主人公がミュージシャンになるまで。海のそばの音楽少年~あの日のキミの続編です。
久田悠人と早瀬裕理は、年の差カップル。指輪を交換して「結婚」生活を迎えた。悠人はギタリストとして、アマチュ
アバンドで活動をしている。コンテストでの入賞等で注目され、レコード会社からの所属契約オファーを受ける。友人の夏樹、プロとして活躍するギタリスト・佐久弥のサポートを受け、未来に向かって歩き始めた。ネガティブな悠人と、意地っ張りの早瀬の成長ストーリー。
☆連載中の「夏椿の天使~あの日に出会った旋律」と同じ世界時系列で進行しています。悠人の親友(夏樹)が主人公です。
・エブリスタ・夏目奈緒名義にて掲載歴あり。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-12-03 20:01:27
363529文字
会話率:60%
溺愛ドS社長×ツンデレ高校生。すれ違いばかりの片想いから、恋人同士へ。トラウマ的な衝動と愛情。年の差15歳。旧サイト分の改編作です。PNは同じ人物です。
・ひねくれもの天使的な高校生・心を閉ざした会社社長との年の差BL。
・社長からの異様
な束縛と独占欲。それに負けない高校生の反抗・憎まれ口。
・中山夏樹(18)は従姉妹の結婚式の2次会で、倒れてきた酔っ払いの下敷きになり左手に怪我を負った。助けてくれたのが、会場レストラン経営の、黒崎ホールディングス代表取締役社長・黒崎圭一(33)
・左手の抜糸がすむまで黒崎の車で送迎されることになり、黒崎に惹かれていく。孤独を抱える二人が紡ぐストーリー。
・片想い編、恋人同士編の、2作品に分けます。エブリスタ掲載分とは異なるストーリー展開です。
***2人の会話***
「何を見てんだよ?俺が減るからあんまり見るな」
「減ったら足してやるから思う存分、眺めさせろ」
「だったらあんたはその怖い顔をどうにかしろよ」
「なんだって !? 」
「自覚がないのかよ?相手が恐怖を感じたらハラスメント‥いた!叩くなよ」
「どういう定義だ、ふざけるな」
***
☆エブリスタ・夏目奈緒 名義にて、掲載歴あり。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-10-21 00:02:12
224006文字
会話率:64%
久しぶりに会った幼なじみが、コスプレイヤーになっていた。嫁キャラの衣装を着て欲しいとねだられ、女装しちゃう、社会人男性たちの話。
マイペースコスプレイヤー×流されやすい一般人 20180911完結済み
エブリスタにも転載してます。
最終更新:2019-12-03 13:00:00
93749文字
会話率:50%
弘は見知らぬ男に声を掛けられた。男は、弘のことをやたらとよく覚えている。…誰だっけ?パスみヤンデレ攻め×平凡鈍感受け R描写には*マーク有【11/30追】番外編にリバ有なので、苦手な方はご注意下さい
最終更新:2019-11-30 22:00:00
50995文字
会話率:56%
男と女、善と悪、赤と青……。
それぞれが混じり合わさった時、
朝露に濡れた、美しい紫の花の芳香を嗅いだ。
街が一望できる見晴らしのよい公園で、青木純一という青年は、意を決して赤星麗奈という女性に語り始める。彼の子供時代、学生時代、そし
て、麗奈と出会ったときのことについて。それから、純一と麗奈の間に亀裂が入ったときのことのすべてを、追憶の中で告白する。
純一は、少し変わった子供だった。昔から極端な性格だった。小学生、中学生と次第に歳を重ねるにつれ、自分の中に存在する、内気な自分と激しい自分という、相反する二つの側面に気づく。そして特に中学時代には、純一にとって後の人生にトラウマを残す、重大な「事件」が起きる。
社会人となった純一は、愛すべき恋人(赤星麗奈)もでき、幸せな生活を送っていた。その一方で、純一は自分の人生をより完璧なものにするための「使命感」に燃えつつも、現在の自分の仕事に疑問を持つという葛藤を抱く。
ある日、麗奈が浮気していることが分かる。純一は憎悪する。いかに麗奈の存在が純一の人生において輝かしいものであったかを、出会ったときから今までの記憶の中で探ろうとする。
純一が麗奈と出会ったのは大学時代のバイト先でであった。純一は生来の性格のせいで苦戦しつつも麗奈を公園に連れて行き、そこでなんとか告白する。そしてついに交際を始める。純一はそれからというもの文字通り人生観が一転し、有頂天となる。
麗奈との、このかつての思い出に浸り、純一の憎しみはさらに増大する。それと同時に麗奈から受けた肉の快楽を思い出す。
純一は自殺を試みる。しかし結局、自殺できずに夜の街を徘徊する。街灯の中、純一は立ち尽くし、空からの雨滴に身を任せる。そこで純一はとある真実にたどり着く。純一は麗奈を“半分しか”愛していなかったこと、また、麗奈は自分の一部であり、隠れたもう一人の自分の投影だったということに気づく。
公園で純一が麗奈に語る、冒頭のシーンに再び戻る。麗奈は涙する。二人は以前のように手を繋ぐ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-11-28 23:09:46
37600文字
会話率:13%
『美輪七緒の受難』『美輪七緒の続く受難』の続編です。
付き合いはじめた七緒と瞬。
忙しくてもお互いに会う時間を作るけれど、お互いにどこか不安を抱えていて…。
なかなか素直になれない2人の行き着く先は?
最終更新:2019-11-28 22:00:00
7633文字
会話率:34%