「…寒い。」
小さく呟いた声は震えていた。
手を持ち上げて、夜空に透かして見ると、何故かサーリャの体は空気に溶けてしまいそうなほど薄く、半透明で、体越しでも夜空に輝く星々をはっきりと認識することができる。
僕は、消えてしまうのだな。
サーリァは、そう思った。
そして、それは紛れもない事実である。これから、サーリァは消えるのだ。。
でもサーリァは別にそれでもかまわないと思った。最早、彼にはこの世に何の未練も、後悔も、愛着ですら残っていないのだから。
「ルドルフ様…」
夫となるはずだった愛する人を、親友であるカーラに奪われて早や3年。
彼らは、王城で一児をもうけ、幸せな家庭を築いていた。
サーリャは誰も憎んでいない。悪意さえ抱いてはいない。
ただ彼の心には、ルドルフに対する激しい恋慕が未だ渦巻いているだけなのだ。
『――過去に戻りたいか。』
消えおおせる直前、ある男のそのたった一言で、サーリャはカーラとルドルフが出会う前。
自分がルドルフの婚約者だった時期に戻ることを決めたが…――
その先に待っていたのは、予想もしなかった真実と、様々な者の複雑な思いが交錯する未来であった。
最終的にはハッピーエンドに。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-02-17 23:19:27
18087文字
会話率:38%
神門が開いてクリフォトが流入し、エンフロシアは滅びの時、黄昏の時代を迎えた。自らがメリスを殺したのだとしてイキルは命を放棄した。だがイキルが生きることを望むAZELによって生かされ、彼は一人の盲目の女性と出会う。家族を孤白病で亡くし、自らも
視力を奪われてもなお、ひたむきに穏やかに生きる彼女との出会いでイキルは、本当の生きる意味を悟る。そして再びバースライブと共に戦うことを決意した彼は、新たな力サヴァイヴ・バースライブを手に入れて大空へ舞い上がる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-02-14 19:27:51
44966文字
会話率:59%
異形少女の中でも異端な蜘蛛の娘。
恋をせず、番を作らず、ただ平穏を望む人に近い蜘蛛の娘。
ある任務で、出会った男に、蜘蛛の娘は恋をした――
最終更新:2017-02-07 09:10:29
36608文字
会話率:39%
瓜二つの双子の弟、翠の影武者のように自分を抑え生きてきた澤村葵。
翠から離れたい一心でたてた計画。それは―偽装学園生活だった。
生徒会、友達、家族、転入生――乱される平穏。望むものは無関心のみ。
自意識過剰。被害妄想。大事なものは自分な葵の
屈折した日陰マイウェイ。
<屈折後ろ向き長身受け/双子/嫌われ/弟×兄/非王道>
別サイトで放置してたものを転載。続き書ければいいなぐらいのモチベ。
R18は念のためなので期待しないでください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-01-24 23:03:46
9264文字
会話率:23%
クラリス・ヴィアッカは女だてらに弓騎兵隊の部隊長だ。長弓一筋に生きてきた彼女は、ある日竜騎兵隊のエリート、シャトリンに交際を申し込まれる。
直接口をきいたこともほとんどない彼からの突然の申し出に戸惑うクラリスだったが、サリュート人を母に持つ
シャトリンには、驚くべき秘密があった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-01-24 07:53:17
89525文字
会話率:39%
閨床神社にも新年行事はある。しかし、それは不思議と三が日が開けてから始まるのだった。
閨床神社の美しき巫女、レンが望む新年の神事。それは年明けの晴々とした時期に似つかわしくない、爛れた淫習であった。
最終更新:2017-01-19 23:40:20
4729文字
会話率:48%
盾の英雄と呼ばれるオルガ・ローレンスタは、好敵手との戦いに敗れ捕虜となる。
武人としての死を望むオルガだが、待っていたのは真逆の性奴隷としての生だった。
若く美しい皇帝に夜毎嬲られ、オルガは快楽に堕されてゆく。
第一部
※本編は一切愛はな
く救いもない、ただおっさんが快楽堕ちするだけの話です
※本編は下衆遅漏美青年×堅物おっさんです
※下品です
※微妙にスカ的表現(ただし、後始末、準備)を含みます
※4話目は豪快おっさん×堅物おっさんで寝取られです。ご注意下さい
第二部
※カップリングが変わり、第一部で攻めだった人物が受けとなります
※要所要所で、ショタ×爺表現を含みます
※一部死ネタを含みます
※第一部以上に下品です折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-01-17 08:39:05
74327文字
会話率:38%
『お前こそ俺の唯一、ただ1人の番い…。』
凄惨な過去を持つ青年は、ただささやかな幸せを、永遠の眠りを求め、生きていた。
全てが終わる、その時を目の前に、突如現れた男。
絶望に捕らわれた青年と、その生を望む男との、奏でる静かなレクイエム。
そ
の詩が終わる時、そこに残るのは、終焉か、幸福か。
唯一の番いを愛することを望む漆黒のドラゴンと、美しくも哀しい宿命を負わされた亜翼種の、一つの恋の物語…。
異世界と、現代(ファンタジー有り)、二つの世界を舞台としております。
竜、天使(亜翼種)等、様々な幻想動物が登場致します。
・戦争、殺戮シーンが有ります。(予告を入れますが、ストーリー上飛ばすと話が分からなくなると思います)
・そういうシーンにも予告を入れます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-01-10 08:41:34
10339文字
会話率:20%
ラーサル大森林の奥地の深い森の中でひっそりと存続してきたエルフ達の里。
そこには巫女と呼ばれる存在がおり、里で巫女を務めていたエルフの少女ルーシアは巫女の任期が終えると共に里の外へ出ることを決意する。
ルーシアは強大な魔力を持ち
、魔術に優れる美しい少女であったが、ある種の歪みを抱えており、異種族に凌辱されたいという願望を持っていたのだった。
これはエルフの巫女だった少女ルーシアが各地で魔物に凌辱されたりしながらほのぼのと旅を続ける物語である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-01-07 12:03:01
24862文字
会話率:15%
「ねえ。君。僕のモデルになってくれないか?」
唐突に言われたその言葉が全ての始まりだった。
何で?彼が?俺に?
わからない。彼が何を考えているのか。
平凡大学生の俺と彼のお話。
おりべ美緒様企画、「秋の夜長のBL企画」参加作品です
。
企画HP↓↓
http://miooribe.wixsite.com/aki-no-bl
他の作者様の作品等も載っておりますので興味がある方はぜひ。
また、Twitterで『#秋の夜長のBL企画』と検索していただいても出てきます。
私の作品に関するものは『♪彼のぞ』にて検索をかけていただければ…。この作品を作るに当たっての作者の感想や過程、ミニss会話などをツイートする際に♪タグ付させていただいております。
※作者が遅筆すぎて秋企画なのにまだ完結しておりません。投稿を優先とするため、改稿は後回しとさせていただきます。誤字脱字があったり、改行が読み難い等あるかと思いますが、完結するまでご容赦下さいm(_ _)m折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-12-07 19:37:46
7060文字
会話率:19%
毎日毎日続く退屈な日々に、青年は嫌気がさしていた。
昨日も同じ、今日も同じ、明日も同じ。
去年も、今年も、来年も。
ずっとそれが続き、いつしか年老いて死ぬ。
青年は、それにゾッとしていた。
どうせならこんな場所よりも
、だれ自分を知らず、誰も居ない様な場所へと行ってみたいと青年は願う。
争いは無く、喧嘩も、戦争も、喧騒も、渋滞すらも。
そして、それは容易く叶った。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-11-30 10:00:00
108443文字
会話率:28%
男尊女卑の時代、それにもかかわらず、日々を生きる少女が居た。 縦社会が根ざしたその時代。 慎ましい暮らしをせざるを得ないとしても、少女は毎日、何か良い事はないかと思いを馳せる。 幸か不幸か、とある事から、彼女の人生はその姿を、徐々に変え始め
る。 それが、彼女が望むと望まざるとは関わりなく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-12-31 19:00:56
218823文字
会話率:23%
綾小路(あやのこうじ)子爵の娘、紫(ゆかり)は裏オークションで「商品」として競りだされていた。己の身にふりかかった災いに混乱している彼女をとんでもない高額で競り落としたのは国立(くにたち)隼人(はやと)。
紫を連れ帰った隼人は、屋敷で彼女を
大切に囲い妻にと望む。彼の両親もそれを承知している様子だが、紫一人がなぜそうなったのかを理解できていない。
華麗なる侯爵家の館で、紫の謎めいた生活が始まる――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-11-19 18:00:00
116181文字
会話率:39%
神様の想定外の死に方をした地球人(貴方)は、神様からチート能力と望む肉体を貰える事になりました。
相手の体液を取り込む(性的にも、食事・治療的にも)ことで相手の能力をラーニングできる能力と、すき放題(主に性的に)できる肉体を手に入れました。
ラーニングした能力で世界を救うもよし、世界を滅ぼすもよし、怠惰に暮らすもよし、勤勉に励むもよし。
そんな自由なお話になります。
5/16修正:段落分け、台詞の部分での改行の追加を行いました。多少読みやすくなっているはずですが、読みにくくなってしまっていたら御免なさい
5/30第一章第九話を修正しました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-10-28 20:09:45
69737文字
会話率:39%
24歳の時に巡り会った内科医真山に出会い、セックスの悦びを知って以来、梶原潤子の快楽への興味は尽きなくなった。ただこの頃は、羞恥心の方が勝り、真山の望むがままに体を開き、受け身に徹する日々であった。
ところが、結婚を意識しだした29歳。潤子
は真山の裏切りを知り、別れる事を選択する。
傷心を抱きながら、共に疼く体をもてあまし、ひとり慰める毎日を送る潤子は、高校時代の親友、翔子とランチをする。そこで翔子が、男運をあげるセミナーがある、と潤子を誘う。
世間一般では、セミナーのトラブルが多い。そのセミナー出席に躊躇し、迷う潤子だが、結局翔子にほだされて、平山美紀の主催する”ほほえみのラクシュミ”というセミナーに出席する事にした。
”微笑みのラクシュミ”の会が、潤子の羞恥心により抑えられた欲求の開花の契機となるが・・・。
梶原潤子という、身体的には成熟した一女性の、性嗜好の冒険ストーリー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-10-17 19:12:26
43834文字
会話率:35%
俺は高校まではかつて処女ハンターと呼ばれていた。しかしそれは昔の話…。大学に入ってみれば周りは評判は非処女だらけ。こんなのやってられっかよ!
そんな俺にお構いなしに迫ってくる非処女たち。俺は信念を貫き処女と付き合うことは出来るのか。
結論を
言えば出来ません。ただこの作品にはIFルートを作る予定です。そこでは主人公の望む結果が得られるでしょう。
※のついてる話はエロありです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-10-10 18:18:50
54386文字
会話率:51%
「姫が、そうあれと望むなら」そう言って跪くあなたのために、このいのちを捧げようと決めた。何も怖くなかった。誓いを破って、あなたがわたしのもとを去るまでは――――
定められた死に向かって生きてきた少女と、そんな彼女をなんとしても救いたかった騎
士の、痛々しい恋物語。本編完結済。番外・小話を不定期更新中です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-10-06 09:00:00
108403文字
会話率:35%
「バッドエンドがトゥルーエンド」の続編です。
前作の最後の話しに出てきた彼女が今回の主人公になります。
この世界の舞台となっている18禁乙女ゲームを熟知する彼女は、なぜ敢えてバッドエンドに進むのか。
彼女の望む未来とは。
最終更新:2016-10-04 17:05:55
10198文字
会話率:17%
武術の極みに達した者の望み
『敵を殺めたい』
それはこの上ない渇きであり誰も逆らうことができない。
神討彩(18歳)は神討流古流武術を極め歴代最強と呼ばれていた。
のんびりとした少年のような体から繰り出される一撃であらゆるものを屠っ
ていた。
彼もまた武を極めたものの飢えに苦しんでいた。
『平和な世界では自分が必要ではない』
そう思っていたある日夢の中に神様が現れる。
『お前の望むままに世界の脅威となる存在の命を倒せる世界に行ってみたくないか?』
その誘いを受け入れ異世界へと旅立つ少年の身はどうなるのか
そこは魔法が優れている反面戦士がほとんどいない異世界だった
戦士で無双するファンタジー
多少エッチがあります折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-10-04 15:00:00
62619文字
会話率:44%
何百年もの間ひとりきりで雪の降る土地を守ってきたセツは、ひとりの青年と出会うことで“あること”を望むようになる――。
静かで優しい物語を目指して書いていきます。
.。.:*・°.。.:*・°.。.:*・°.。.:*・°*:..
初投
稿です。よろしくお願いします。
ゆっくり投稿していこうと思っています。
予告無しの加筆、修正が入る可能性があります。
R指定表現を入れるかどうかは未定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-09-18 15:20:52
4216文字
会話率:43%
江戸時代中期、人里離れた山奥にある小さな里が滅んだ。その里は、戦国時代の覇権争いに負け、歴史から姿を消したとある武家に仕えていたお庭番の末裔たちだった。
彼らはひっそりと息を殺すようにして生きていたが、そのわけは、望むものは如何なることも叶
えるという秘宝を守るためだった。代々の頭領しか知らぬその秘宝を巡り、人々は殺しあう。
この話は、里唯一の生き残りであり、最後の頭領となった右京とその周囲の人々の話である。
この作品は「PIXIV」にも掲載しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-09-06 09:20:46
138596文字
会話率:44%