深夜23時過ぎ
携帯に電話番号を入力しては取り消しを繰り返していた。
俺は26年間一度も性行為をしたことがない。いわゆる『童貞』だ。
俺は今、26年間守り続けてきた童貞を捨てようとしている。事のきっかけは密かに思いを寄せていた同じ会社のか
すみさんに好きな人がいるらしい、という噂を聞いたからだ。
謙虚で奥手でシャイボーイな俺はかすみさんに思いを伝えられるはずもなく、勝手に自滅。やけになり童貞を捨てようとデリヘルに電話をかけようとしている最中だった。
しかし、緊張する。
今までまともに女性と話したこともない俺がいくらデリヘルとは言え無事に童貞卒業することなど出来るのだろうか。
かの有名なアズナブル氏も言っている「チャンスは最大限に生かす、それが私の主義だ」と。
ええい、ままよ!
発信ボタンを押す。
プルル…と、呼び出し音が鳴る。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-12-13 20:45:06
12245文字
会話率:44%
子どもの手が離れた主人公、笑(えむ)は二十年前に恋心を抱いていた圭と再会を果たす。何もかも正反対の二人は自分にないものに惹かれ合い恋に堕ちる。物語は言葉に拘りを持つ笑が書いた小説と言う形で綴られ、そのほとんどが二人の交わす会話で進んで行く。
再会を果たすなり圭は笑に夢中になり、その勢いに呑まれた笑は恋に捕らわれ溺れて行く。圭が発する数々の愛の言葉に満たされた日々を過ごすうちにこの恋は運命なのだと感じる様になる。夢のような蜜月を二人は過ごす。しかし、幸せな日々は長くは続かない。ふとしたことから二人の関係に綻びが生まれ、笑の心に不安と猜疑が入り込む。何とか心の不安を埋めようと必死になる笑。しかし必死になればなるほど全てが空回りして行く。哀しいことにお互いを取り巻く環境が二人の心をことごとく引き離して行く。不安に駆られた笑は目の前にある幸せに気付けなくなり自滅してしまう。お互いがお互いを想い合っているのに空回りする二人。何度も訪れる危機を相手を想う気持ちで何とか乗り越える二人であったが、惹かれ合っていたはずの正反対の考えが結局二人の心を引き離して行く。諦め切れない笑は必死になり恋にしがみつくもその勢いが圭の心を更に引き離して行く。幸せだったはずの恋が笑から元気も笑顔も自信も奪って行く。圭への想いは執着となりやがて憎しみへと変わって行く。必死の想いで放った笑の言葉が最後の引き金となり二人の七ヶ月余りの恋は終わりを告げる。二人の交わす言葉の中に想いの微妙な変化が表されている。笑は小説を書きながら二人の終わりを告げた恋を客観的に見つめることによって圭の気持ちを苦しみながらも理解して行く。そして、圭に対する自分の想いもまた強く実感する。笑の書いた小説はいつ届くか、或いは届かないかも知れない圭へのラブレターである。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-11-14 10:06:38
12020文字
会話率:19%
母親に虐待され、高校を卒業して働きながら念願の一人暮らしを始めた千代子。生活費の足しに副業でスナックに勤め、厨房の男と付き合い同棲するが、その男は浮気性のチンピラだった。真面目で男性経験がなく愛に飢えた地味な千代子は男を独占したいと思いつつ
、彼を失う不安からいいなりになり、やがて自滅する折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-07-11 02:15:16
8201文字
会話率:42%
笑いものにするために脅しても堪えない小国の王子に、大国の姫騎士はなんと、セックス責めを実行。圧勝の自信を自滅同然に打ち砕かれたメス堕ち王女は「王子、結婚してくれ!」
最終更新:2018-05-20 20:42:17
32417文字
会話率:48%
妹が婚約者を連れてきた。いったいこれは何の茶番なのだろうか。妹が連れてきた婚約者は、わたしの元恋人だった。妹の婚約者×八方美人の姉。クズで自己保身に長けた姉が一途尽くし系忠犬男性にただひたすら愛されて自滅する話。ヤンデレ度は低め。桜朱理様主
催「ヤンデレ愛企画2017」に参加作品。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-12-03 16:40:45
19916文字
会話率:36%
ちょっと未来の日本。
回りの国が自滅したり政権が変わったりしながらも、未だ健在である最古の国家。
少し前、大恐慌を自身の技術力のvrと食物生産技術で堂々と乗り越え。世界から称賛と、友好国からは信託統治を懇願され相変わらずのお人好しさを発揮し
ていた。
八島四郎は、ある日本の片田舎の八島家四男。男ばかりで姉なし、妹一人の五人の兄弟に囲まれ生活。
高校卒業後兄の一郎、は家業の農業を次郎は東京へ仕事を得て働き始め、三郎に至っては、村外れの硝子職人へ弟子入りしたのである。
高校最後の夏。四郎は兄達が行かなかった東京の大学へと父、善治郎と母、和枝の薦めで進むことになる。
東京ではしゃぎながら勉強とゲームに明け暮れる四郎に訪れた、落とし穴とは?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-07-27 21:52:27
10701文字
会話率:40%