蝶よ花よと育てられた公爵令嬢のロゼは年の離れた夫を愛していた。
夫もまた不器用ながらもロゼを愛していた。
だがある日、夫は痩せ細った少女を屋敷に連れてくる。
貧民街で育った少女はルナと名乗り、自分は夫の情婦だと言う。
ルナの存在により、
夫に隠したかったロゼの歪みと願望が徐々に露わになって行く。
最初はほのぼのでその後少し不穏になって、泥沼化して行きます。
地雷の多い、人によっては不愉快な描写の多い作品です。
※印がついた話は少し不快な表現があります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-12-08 07:25:35
286529文字
会話率:16%
ぼくには友だちがいない。でも、淋しくなんかない。ぼくには、誰よりも綺麗なママがいるから。ママさえいればいい。友だちなんかいらない。ママさえいれば、ほかになんにもいらない。だから……。ぼくだけを見つめてよ、ママ。
町はずれの洋館に暮らす母と
息子の愛欲と嫉妬に満ちた日々のお話です。進駐軍将校の情婦であった若い母親と父の血を色濃く受け継いだ息子、丈。丈は美貌の母親だけを愛し独占したいと望みますが、ふたりだけの楽園であるはずの洋館にはたびたび男が訪れて……。
※この作品は他サイトにて公開したことがあります。重複投稿継続中です。
※サブタイトル(――に囲まれた副題)のないお話は性描写の薄い回になります。物語の目安にどうぞ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-01-04 22:00:00
114513文字
会話率:20%
これは、苦悩にまみれながらも、創作に命を賭けた純真な青年作家の話である。人妻である情婦の持っていた安らぎの力でデビューに漕ぎつられた治であったが、何かと女癖が悪くて、近くの喫茶店のウェートレスとも肉体関係にあった。しかも新宿に出かければ、
妖しい店に入って、店主の餌食にされてしまう。かと思えば、居酒屋の女に、ファンだと告白されて、意気投合。一緒に自殺を図って、未遂に終わる。それが三面記事に乗って、情婦の夫に関係が完全に発覚。縁を切らされる。それでも苦しみながら間に間に、作品を書き続ける治であった。そんな治には、直ぐに女が付いてくる。だが新しい女は、どこか心がすれ違っていた。そんな彼女を治は、自分の懐のために拝み倒してストリップに出演させる。そしてますます、心は遠のいていくのであった。そんな間に治は、カフェで初心な女給を知る。結局ストリップに出演させた女は、そこの社長と良い中になって、治のもとを去った。
そんな中、作家仲間や友達は、それぞれの生活に忙殺されるようになり、治の元に顔を出さなくなっていく。淋しさに悶える治は、カフェの女給を連れ出そうとするが、女に裏切られて袋叩きにあう。本当にすべてを失った思いの治は、昔懐かしい新宿のバーに出かける。と、そこで別れさせられた情婦と出会う。彼女は夫のもとから逃げ出していたのだ。
二人の心は、一気に融合する。そして二人は、傷ついた獣が、死に場所を自ら定めるように、この世の外へと旅に出るのであった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-06-24 21:52:45
164554文字
会話率:51%
売れないモデルのカスミはトップアイドルの男の子、柏木和也の情婦をしている。事務所同士の密約によって和也から選ばれたカスミ。しかし30歳に近づいたある日、カスミはひとつの選択をする。
最終更新:2013-07-20 06:21:14
42995文字
会話率:41%