花嫁は待ちわびたが花婿は来ることがなかった。
そのかわりに現れたのは敵国の王だった。
彼女は彼に自分の身の上話をする。
恋に愚かにも溺れた女の哀れな末路を…。
しかし、彼女は自分の望みを叶えるために彼に嘘をつく。
最終更新:2018-04-27 20:02:05
8419文字
会話率:16%
その隠れ里には、完璧な擬態能力をもつ者たちがいた。「ぬつへつほふ」の血を継ぐ者たち。彼らは自分の顔を持たぬ代わりに、誰の、どんな顔にでもなれるのだった。
◆第一章 明日になるまでに殺さなければならない男。そのはずだったのに……目白は
、男との最後の日々を過ごすうちに、迷い始める。
◆第二章 ある任務を遂行中の鷹子は、うつくしい少女と鉢合わせてしまう。そのうつくしい少女には秘密があった。
◆番外 久しぶりの擬態の依頼にはりきるハト江。ハト江の熱意が意外な事態をまねく。
◆第三章 男のショコラヘッドである蓮は、ある依頼で偽御曹司に擬態する。冷酷非情な蓮は、ひとりの女子高生を罠にかけるのだが……
◆オムニバス形式でお送りします。
◆投稿は不定期です。
◆(「ショコラヘッドは眠れない」の次世代の話になります。「ショコラヘッドは眠れない」をお読みになると話がつながりやすいですが、この話からもお読みになれます)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-04-18 13:18:01
70980文字
会話率:36%
「公爵家令嬢のマルグリットは王太子妃殺害未遂の罪を従者に被せ、自分はのうのうと生き存えている」
巷で噂される事実がマルグリットの命の蝋燭を削っていく。
確かにマルグリットは嫉妬に狂ってあの泥棒猫を亡き者にしようとした。だって王太子妃の座
は元々、マルグリットのものだったのだ。取り返そうとして何が悪い。
でも、噂には嘘が混じっている。
「ルー」
マルグリットは今際にかつて彼女のために身も心も捧げたとある従者の名を呼んだ。幼少の頃より共にあった魂の半身は二度と戻らない。
マルグリットは祈る。
「もし人生をやり直せるなら、あなたの愛に応えたい」と。
これは元悪役令嬢が意識だけ時を遡り、かつて彼女を愛してくれた従者とやり直そうとする物語である。
だが、そこには大きな壁が立ちはだかる。それは――
「なんでルーが前の私に惚れたのか、全く分からない」
それでもマルグリットはもう一度ルーに惚れてもらおうと頑張るのだが、空回ってばかり。
そこに前は彼女に無関心だったはずの王太子様や関わりのなかった侯爵様まで加わってさあ大変。な物語になるはず。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-07-17 22:21:22
10045文字
会話率:22%